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あと少しで終わっちゃうから

先日所属しているお笑いサークルの4周年記念ライブがありました。予想を上回る数のお客様に驚きました。本当に本当に有難い。いつもライブを行う会場でした。今まではコロナ禍で無観客という環境でもあったので初めて見る光景で終始ワクワクしてました。

今、私は看護の専門学生で学生生活は残り半年をきりました。同期はみんな大学生なので私よりも多く1年あります。私にとってはもう記念ライブに出られることもないし、漫才やコントを行える機会も残り少ないです。卒業を決めて発表したアイドルみたいな気持ちです。アイドルになったことないけれど。

ここからは私がお笑いサークルに入ったきっかけやその時の思い、活動を続けてきたなかでの思い出を書きたいと思います。


私が大学お笑いを知ったのはラランドがきっかけでした。ララチューンや声溜めラジオを聞くうちに大学お笑いに興味を持ちました。ラランドの周りの芸人にも大学お笑い出身が多く、どんな世界なのか気になりました。さすがに看護の専門学校にはサークルは存在しないため、付近の大学のお笑いサークルを探しました。すると、同市の大学にお笑いサークルがあり、Twitterを見つけました。2022年の8月、専門1年目。勇気を振り絞ってDMを送りました。

所属する前に1度だけ無観客ライブでしたが特別に会場で見学したことがあります。1つ上の先輩方がステージで漫才をやっていることや同い年の子が中MCでウケをとっていたり、終演後には先輩方とお笑いトークをしてあまりにも楽しかったのを今でも覚えています。

友達もいないし、同じ学校の人もいない。男性ばかりで数人の女性はみんなスタッフ。とても心細かったかけれど、その後すぐに演者希望としてサークルの入部を決意しました。

初めての活動はいきなり合宿でした。名前も何もまだ知らない先輩が運転する軽自動車で高速道路に乗り、群馬へ。今考えると意味のわからない組み合わせで車に乗ってたなぁと思い笑ってしまいます。合宿といいながらも遊んでばかりでした。そこではラーメンを食べたり買い出しをしてBBQをやったりと、、、そこで私は麻雀のルールを学びました(笑)合宿の最終日サークルの代表からコンビを組もうと声を掛けて下りました。とても嬉しかった。その帰りに車内で大学ノートに殴り書きの漫才ネタを、初めてのネタを書きました。

その数日後、初披露の場が決まりました。そこはお食事屋の2階のフリースペース。私たちのサークル目当ての人もいるし、食事メインの方もいる場所でした。披露の数日前にはミーティングでネタ見せを行い、みんなからフィードバックをもらうことが必要でした。面白い、と言われることがすごく嬉しかった。認められた気がしました。その日はとても嬉しくて母に電話したのを覚えています。そして初披露の日。お客さんは十数名。大爆笑とまでは程遠いけれどウケました。大喜利もやりましたがウケてましたねぇ(笑)そこで同期も2人増えました。

RPGみたいで、いろんな場所に行くとどんどん仲間が増えていきました。

初披露から今まで多くの人前に立ちました。いつものライブハウス以外にも大学の新歓ライブ、教室ライブ。それ以外にも県を飛び出して大学お笑いの大会(NOROSHIやアルレク、芸会)その他にも都内のお笑いサークルとの合同・対決ライブ、芸会10%ライブ、ガクコメ。大会ではずっと10%で激滑り。死ぬ間際に見る走馬灯確定です。それでもガクコメでは1位になれたこともありました。それも相方のおかげです。

このライブの中で1番を決めるのは難しいですが、胸を張って言えるのは4月のBBQ野外会場でやった漫才。今までない以上に楽しかったし、今までやって来てよかったと思いました。小さい子から御年寄までいたあの会場でウケたことは自信になりました。


同期も後輩も増え、出来ることがどんどん増えていきました。賞レースは同期みんなで見ることが多く、その場で語り合えるのはとても楽しかった。まだ、M-1グランプリ鑑賞会も控えてるので、いつか過去形になるのが嫌です。必ずと言っていいほど鑑賞後は人生や恋愛の話になります。みんなの価値観や思いを聞いてまたそこからネタも作れるあの環境がすごく楽しい。こんな仲間が出来るとは思ってもいなかったし、ましては私だけ違う学校の人間。そんな私もこの輪に入れてくれるの何よりも嬉しかったです。


高校で青春は終わったと思ってました。けれど、そんなことはなくて、自分がやりたいことを思い切りやること。そこには必ず仲間がいて、同じ熱量で同じことを語り合えることができる。勇気を振り絞ってあの時、DMを送ってよかったと思っています。

合宿に初めて参加した時、当時のサークル長がこんなことを言ってました。
「このサークルをみんなの居場所にしたい。いつでも戻ってきていい場所。」と。
すごく嬉しくてその時からこのサークルは私の居場所となりました。


まだあと少し活動があります。実習とか国試勉強とか色々あるけれど、サークルも平行に頑張りたいと思います。
二頭追う者は一頭も得ず、なんて言われることもあるけど、そんなこと言われないように後悔の残らない人生にしたいです。

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