怖い夢を見そうな夜は、ドキドキとして楽しいものなのだ。
黄昏時のテラスでビールが美味しい夏の名残り。日蔭と風があれば幸せ。
お芝居と言うのは、 ひとの心を、ひとの形をしたものがなぞるからこその痛みがある。 そして、ひとの形はかくも多様である。
高速道路の長いトンネルは渋滞気味で、この暗闇に何もかも間に合わずに終わるうな、そんな儚く惨めな気持ちにさせる。
幸せなんて、誰の物差しで測れば良いですか。
予想よりも存外穏やかな雨風に感謝しながら、 台風なので家にいる。 でも、心がどこに帰ればいいのか、わからない。 静かに張り裂ける、老木の如き時間。
ファミ◯キを食べていると、放課後の男子高校生になった気がするのは何故だろう。 オジサンが男子高校生だった頃は、まだファミ◯キは無かったのに。
逢魔が時の空を見ていると、あの空に還りたいと思う。 もう50年以上も生きているのに、未だに間違って此の世に生まれたのだと思っている。 ま、いいか。死に魅せられたエリザベートも60歳まで生きたんだし(それも他殺)。
観劇は夜の夢に迷うようなもの。 終演は、闇の余韻に訪れる寂しい朝の静寂。 だから、一人で客席に沈み、一人で揺れる街の灯にさまよいたい。そんな芝居の観客でいたい。 たまにはワイワイも良いけどさ。
自分の機嫌を取ることは得意だが、自分をケアするのは苦手だ。
わたくしは、まだ人を地獄に道連れにする覚悟と勇気がないのだな。 どこか、日当たりのよい庭でまどろんでいたい未練がましさと、当たり障りのない温度の愛想笑いにしがみついている。
雨の朝は。 窓辺に置いたベンチで 膝を抱えて座るのが好き。
日光はだいたい新幹線の窓から摂取している。
どのようなお仕事のどんな方でもそうだと思うのですが、好きでやっている事など殆ど無く、でも嫌々でやっている事でも無くて。ネガティブに聞こえすぎるとアレなので難しいですが。 要は、それは私だけれど私はそこにいない、ってことかな。 同時に、私ではないけれど、私そのものでしかない。とも
川であれ、海であれ、湖であれ。 列車が水の上を走るとき、見も知らぬ前世を思い出しそうになる。
歌舞伎は世話物より時代物が好きなのだけれど、実は舞踊が一番好きなのかも、と此の数年で気づきました。