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ゲームミュージック・ロイヤルランブル #1「餓狼伝説2」

ひと足遅い冬休みを満喫しております。さて、このままでは腑抜けになってしまいそうなのでnoteで何か書こう、と悪だくみをしていたら #Noteゲーム音楽部 という素晴らしいタグがあることを思い出した。ちょうどウチにはゲームミュージックのサントラCDが山ほどあるので、出来るだけ苦行にならないレベルで簡単なレビュー記事を続けてみよう。記念すべき第一弾は餓狼伝説2。初めて自分のお小遣いで買ったゲームサントラだ。作曲はSNKの比類なきサウンドチーム、新世界楽曲雑技団。

安くてボリューム満点、育ち盛りの強い味方

サイトロン社が出すNEOGEOゲームのサントラは1500円とかなり安く、格闘ゲームならボイスやSE集なんかも収録されておりお得感が高い。90年代半ばのNEOGEO全盛期には二、三ヶ月に一本ぐらいのペースで格闘ゲームが発売されてサントラもしっかり出るスゲエ時代だったので、この価格とボリュームはゲーセンに入り浸っているおかげで経済的余裕の無い当時中学生の自分にはかなりありがたかった。また、出荷数が多かったのかゲームのサントラにしては発見率が高かったのも嬉しかった。CD店に行ってもゲームサントラ自体コーナーが無いことが多かったので……。

SPECIALがあれば2はいらない?

収録されている曲は後に発売される餓狼伝説SPECIALと同じものが多い。SPECIALにも出演している2のキャラのステージ曲はアレンジも無し。SPECIALはギースやタンなどの追加キャラのステージ曲も当然入っているので、SPECIALのサントラがあれば2のサントラはいったい……?と思われるかもしれないが、2にはSPECIALには無いボーナスステージ(「不況をぶっとばせ!!」という曲名が痛快)やスタッフロールのオシャレなアレンジが入っている。2はゲーム本編でも連続技が無い、アンディの斬影拳がアホみたいに強い、アクセルの飛び道具が真空カッターでチョー強いといったSPECIALには無い要素があり、2のそのあたりのさじ加減が良いと感じている人もいる。ピヨったら投げろ!

ピックアップ:「クリキントン」

ピックアップではサントラから一曲紹介する。謎めいた曲名だが他の曲名も「ソウルに行こう!」や「ターくんと北ピー」や「働く闘牛士」だったりするので問題無い。「クリキントン」は主人公テリーのステージの曲だ。イントロにゲーム同様の列車の汽笛、ガタンゴトンと線路を走る音も入っている。これがゲーセンと同じで自分は嬉しくなった。当時のテリーの「トゥア!」や「バーンナックルゥ!」といったゴツめのボイスがクリキントンのロックンロールなサウンドと非常にマッチし、スト2とはひと味違った100メガショックのカッチョ良さにすっかりハマった自分は、このゲームをきっかけにゲーセンへ通うことになったのだ。テリーに憧れなかった男子っている?自分はなかなかいないと思う。

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