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労働安全コンサルタントとして、職場の「安全」をサポートします。わかりやすく丁寧にアドバ…

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労働安全コンサルタントとして、職場の「安全」をサポートします。わかりやすく丁寧にアドバイスし、リスクを未然に防ぐお手伝いをします。「大西安全コンサルタント事務所」を運営しています。

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エクセルデータの分析を生成AIで簡単に!(その1)安全能力向上勉強会(Asum)のご紹介

「エクセルを使ったデータ分析って難しい…」「もっと効率的に分析したい!」と感じたことはありませんか? 実は、生成AIを使って日本語で指示するだけで、エクセルのデータを驚くほど簡単に分析することができるのです! 例えば、私たちの「安全能力向上勉強会」(Asum)では、メンバーの情報をAIに指示して分析し、以下のような興味深い結果を得ることができました。 AIで分析した勉強会メンバーの年齢・資格データ 年齢別分布(グラフ1):メンバーの年齢層を5歳刻みで視覚化しました。5

    • 今日の安全意識を高めるヒント: 「隔離の原則」と「停止の原則」を理解して、危険を未然に防ごう

      「隔離の原則」と「停止の原則」は、職場での安全対策として非常に重要です。これらの原則を理解し、実際の作業現場で取り入れることで、事故や災害のリスクを大きく減らすことができます。 1. 隔離の原則とは? 隔離の原則は、危険源と作業員を物理的に分離することで、安全を確保する手法です。隔離を行うことで、作業員が危険にさらされる可能性を最小限に抑えます。 具体例: 製造業の現場では、重機や回転部のある機械が多く使用されています。これらの機械を防護柵や安全ガードで囲むことで、作業

      • 今日の安全意識を高めるヒント: 緊急時の連絡確認と迅速な対応

         緊急時に即座に対応できるかどうかは、職場の安全に直結します。特に、労働災害が発生した際に、速やかに救急車を呼べるかどうかが重要です。 社内の連絡手段(携帯や社内電話)が近くにあるかを日常的に確認するとともに、緊急連絡体制が適切に整備されているかを見直しましょう。 1. 迅速な連絡手段の確認 まず、作業エリアや作業者の近くに携帯電話や社内電話など、すぐに使える連絡手段が確保されているかを確認することが重要です。労働災害発生時に「連絡手段が遠い」「電話が使えない」などの事

        • 今日の安全意識を高めるヒント: 「3分でできる安全チェック」

           毎日の業務を安全に進めるために、3分で完了できる「安全チェックリスト」を朝のルーチンに組み込みましょう。このリストを実践することで、日々の安全意識を高め、事故防止につなげることができます。 以下のチェックポイントを参考に、毎朝の出勤前と作業前に確認を行いましょう。 1. 出勤前のチェック 体調チェック: 自分の体調を確認します。不調を感じたら無理をせず、上司や同僚に報告しましょう。例:前日の疲れが残っていないか、体に違和感がないか。 服装チェック: 動きやすい服装で

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        エクセルデータの分析を生成AIで簡単に!(その1)安全能力向上勉強会(Asum)のご紹介

        • 今日の安全意識を高めるヒント: 「隔離の原則」と「停止の原則」を理解して、危険を未然に防ごう

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          今日の安全意識を高めるヒント: 労働災害発生時の深い分析と再発防止のための対策

            今回は、2021年12月27日午前10時頃、食品販売店の作業場で、商品のタレを作っていた70歳代の女性従業員が、エプロンのひもが製造機械に巻き込まれて首を絞められ、後に死亡が確認された災害を事例として考えます。 人手不足の現状から高齢者が働く職場も多いと思われます。 高齢者が関わる労働災害は、身体の柔軟性や反応速度が低下していることが影響しやすく、より一層の安全対策が必要です。 このような事故を二度と繰り返さないために、4M分析の視点から深掘りし、具体的な対策を考えま

          今日の安全意識を高めるヒント: 労働災害発生時の深い分析と再発防止のための対策

          ExcelとChatGPTの連携による業務効率化:初心者向けの具体例と学び方

          はじめに  昨日(2024.10.30)「Excelマクロ入門講座」(マクロとChatGPTの実行環境構築と簡単なマクロの実行)を受講し、ExcelマクロとChatGPTの実行環境の構築、基本的なマクロ実行の操作方法を学びました。 マクロとChatGPTは、業務効率化に役立つツールで、特にデータ分析や自動化の面で強力な組み合わせです。 この記事では学んだ内容から、ExcelとChatGPTの基本的な使い分けや、それぞれの得意な分野での役立て方、そして初心者がどのように学

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          今日の安全意識を高めるヒント: 「危ないところを探す」と「危険源を見つける」の違いを理解しよう

           職場の安全を守るために、「危ないところを探す」ことと「危険源を見つける」ことは大きな役割を持っています。しかし、両者には重要な違いがあり、その違いを理解することで、より効果的な安全管理が実現します。 1. 危ないところを探す 「危ないところを探す」という行為は、経験や個人の感性に依存することが多く、たとえば「ここは危ない」と感じるかどうかは、経験や知識、危険に対する感受性に左右されます。 これは現場で働く各作業者によって認識がバラバラになりやすく、同じ場所や状況でも「

          今日の安全意識を高めるヒント: 「危ないところを探す」と「危険源を見つける」の違いを理解しよう

          今日の安全意識を高めるヒント: 腰痛のリスクとその対策について

          腰痛の現状 日本では、腰痛は非常に一般的な健康問題の一つで、国民の健康状況において常に上位に位置しています。 2020年の調査によると、腰痛は男女ともに自覚症状のトップであり、特に高齢者層でその割合が高いです。 具体的には、80歳以上の年齢層では腰痛の有訴者率が約492.7となっています。これは、1,000人あたり約492.7人が「腰痛を感じている」と答えたことを意味し、年齢が高くなるほど腰痛の発生率が増加する傾向があります​。 *有訴率間違っていましたので、訂正いたし

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          今日の安全意識を高めるヒント: Safety1.0とSafety2.0の理解を深め、安全管理を次のレベルへ

            「Safety1.0」と「Safety2.0」は、同じ安全管理の流れの中で発展してきたアプローチです。それぞれの役割と重要性を理解することで、より効果的な安全管理が可能になります。 1. Safety1.0: 基礎的なリスク排除アプローチ Safety1.0は、リスクを徹底的に排除することを目的とした伝統的な安全管理の考え方です。このアプローチでは、機械や作業環境の危険をあらかじめ取り除き、事故を未然に防ぐための対策を重視します。これにより、確実で安定した作業環境を提

          今日の安全意識を高めるヒント: Safety1.0とSafety2.0の理解を深め、安全管理を次のレベルへ

          「SafetyⅠ」と「SafetyⅡ」を理解しよう

           現場での安全を守るためには、いくつかのアプローチを理解し、実践することが求められます。その中でも、「SafetyⅠ」と「SafetyⅡ」は、どちらも異なる視点から安全管理をサポートする重要な考え方です。 これらを理解し、理論的な指針として併用して活用することで、職場全体の安全意識を高めることができます。 *イラストは、誤解を与える可能性があるので消去しました。 1. 「SafetyⅠ」の考え方 「SafetyⅠ」は、事故やリスクを最小限に抑えるための伝統的な安全管理

          「SafetyⅠ」と「SafetyⅡ」を理解しよう

          今日の安全意識を高めるヒント: 「信念」と「執念」で安全を守る

           安全な職場環境を確保するために、「一日100回同じことを言い続ける」 という行動を実践するには、ただ言葉を繰り返すだけでは十分ではありません。 そこには、「信念」と「執念」 が不可欠です。安全を最優先に考え、日々の行動を徹底するためには、強い意志と忍耐力が求められます。以下に、どのように「信念」と「執念」を持って安全を実行するかについて提言します。 1. 安全第一の信念を持ち続ける 「信念」とは、安全を守ることへの揺るぎない意志です。上司やリーダーが安全を最優先に考え

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          今日の安全意識を高めるヒント: 労働者が労働災害を起こすときの心理状態

           労働災害が発生する背景には、さまざまな心理的要因があります。 その中でも特に重要なのが、「自分は災害に遭わないだろう」という過信や油断です。 この意識は、労働災害の発生リスクを増大させる要因となります。以下に、労働者が災害を起こすときの心理状態を分析し、安全意識を高めるためのポイントをまとめます。 1. 過信と油断の心理 多くの労働者は、日常的に行っている作業に慣れ、**「自分は大丈夫」**という感覚を持ちがちです。特に、長年の経験を持つ熟練者ほど、このような過信が

          今日の安全意識を高めるヒント: 労働者が労働災害を起こすときの心理状態

          生成AIで、ヒヤリハットデーターの分析テストを行ってみました。

          ヒヤリハットデータが1000件ぐらいある事業所の分析を行うため、その試行を行ってみました。 先ずは、サンプルデータを30件、生成AIに作ってもらいました。 各種の分析グラフです。 面白いグラフを作ってくれました。 ヒートマップは、データの交差する要素間の関係を視覚化するための非常に有効な手法です。 今回のヒートマップでは、発生場所と危険の種類のクロス集計を示しており、色の濃さが各場所で発生した危険の件数を表しています。詳細な解釈としては、以下の点に注目できます。

          生成AIで、ヒヤリハットデーターの分析テストを行ってみました。

          今日の安全意識を高めるヒント: 職場の危険源を見つける方法とその対策

          職場での安全を確保するためには、まず危険源を見つけ、適切な対策を講じることが重要です。危険源とは、労働災害や事故の原因となる可能性がある要素や状況を指します。 労働災害の防止には、危険源を早期に特定し、未然に対策を取ることが不可欠です。以下に、危険源を見つける方法とその対策について説明します。 1. 危険源を見つける方法 a. 目視での点検と観察 作業現場を定期的に観察し、作業環境や作業員の行動を目視で確認することが重要です。機械設備、足元、動線など、作業場のどこに潜

          今日の安全意識を高めるヒント: 職場の危険源を見つける方法とその対策

          今日の安全意識を高めるヒント: 「報連相」「おひたし」「雑草」を活かした具体例での安全なコミュニケーション

           職場での安全確保には、日常的なコミュニケーションが非常に重要です。 「報連相」(報告・連絡・相談)に加え、上司が心がけるべき「おひたし」(怒らない、否定しない、助ける、指示する)や、雑談を通じて距離を縮める「雑草」を組み合わせることで、より円滑なコミュニケーションと安全意識の向上が実現します。以下では、それぞれの要素を具体例を交えながら説明します。 1. 「報連相」で迅速かつ正確な情報共有 まず、作業現場では常に「報連相」が重要です。例えば、製造現場で設備の異常が発生

          今日の安全意識を高めるヒント: 「報連相」「おひたし」「雑草」を活かした具体例での安全なコミュニケーション

          今日の安全意識を高めるヒント: 「週の初めに注意すること – 転倒災害を防ぐために」

           週の初め、特に月曜日は多くの人にとって忙しく、気持ちも急ぎがちです。慌ただしい朝は注意力が散漫になりやすく、転倒災害が発生するリスクが高まります。 実際、労働災害の中で最も多いのが「転倒災害」であり、特に50代以上の労働者に多く発生しています​。 1. 転倒災害が多い理由 忙しい朝、急いで移動したり作業を進めることで、ちょっとした段差や滑りやすい場所で転倒してしまうことがあります。 特に、手すりを使わずに階段を駆け降りる、油断して滑りやすい場所を急いで歩くことが原因

          今日の安全意識を高めるヒント: 「週の初めに注意すること – 転倒災害を防ぐために」