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どうして毎日noteを書きつづけるのかと聞かれたら。

noteを書いて、120日以上がたった。ここまで続けるのは、少しも簡単ではなくて、その証拠に昨日もおとといも、更新時間は日付の変わる30秒前だった。

正直なんのために書いているのかが、自分でもわからなくなってしまった。noteを書き終える頃には、目が充血している。布団に入ると気絶するようにすぐに眠ってしまう。

それでも書きつづけられるのは、ライティングスクールで出会った同志たちが書いているからか、それともライターとしての歩みを前へ進めているという自己暗示のためか。どちらも続ける理由としては十分だ。けれどもっと、自分本位な理由があった。

noteを書くことで、ときどき、パラレルワールドに行くことができるからだ。

さっき、家の近くの信号を渡ったときだってそうである。昨日まで触れたくないと思っていた信号のボタンを、「今日は押してもいいかな」なんて思ってしまう。昨夜noteを書いていなかったら、そんな風に考えが変わっていただろうか――。

noteを書くときには、自分の身に起きた出来事をいったん整理する必要がある。読んでくださる方には楽しんでもらいたいから、出来事を再定義するのだ。どんなことでも、できれば最後はハッピーに終わりたい。

そうして思考を巡らせていくうち、ピアスの穴がふさがってしまった悲しい出来事が、自分の生命力を実感した”たくましい思い出”になり、美容室でもらったハンドクリームが、”謙虚になれる魔法のハンドクリーム”へと変わっていく。

翌日から、自分の耳をみるたびに、ハンドクリームを使うたびに、そのことを思い出す。我ながらよく思いついたなあ、だなんて、くすっと笑ってしまう。

すると、たとえ今日が、好きなパン屋さんの休業日だとしても、夢中になっている韓国ドラマの配信日ではないとしても、小さくスキップをしたくなる日になるのだ。

自分でもまだ見たことないパラレルワールドに行ける可能性があるから、今日もパソコンに向かってnoteを書いているのかもしれない。


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