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気まぐれエッセイ

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時に幸せを、喜びを、 時に苦しさを、寂しさを、 その日その時ありのまま、気まぐれなエッセイたち。
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#死にたい

なんとなく死にたい

なんとなく死にたい   殺されそうになったら争うし 明日の仕事のために今日は寝ようと思うし 多分今日も僕は生きるのだろうけれど なんとなく死にたい   僕は割と自由を与えられた環境で 食うものにも住むとこにも困らず 死ぬ方がマシだ、というような場所にいるわけではないのだけれど なんとなく死にたい   本当に死に向かう人の前では言えない 大切な人が死んだ人の前では言えないけれど なんとなく死にたい       一人掛けのソファでぐったりと しばしばしたぼんやりした目で 指先だけ

死んで当然

彼なら死んでも仕方なかったと思う。 頭ではそう思う。   でも、どうしても、 死んで欲しくなかったって思う。       そんな風に考えてくれる人間が 三人くらい居ればいい。   「一人居ればいい」 の方がカッコいいけどね、 ワガママだ、ゆるしてくれ。

不機嫌

胸がぐわんぐわんなる。   全ての出来事と人間関係が腹立たしくなり、 そんな自分が虚しく思え、 全ての選択肢が面倒に思える。   そんな自分が自分の中に存在して 時々乗っ取ってしまうのだから、 私は私を信じていない。   どんなにご機嫌な自分が何を成し遂げようと、 それは不機嫌な自分にとっては他人だ。   ただ布団の中で意識を失うのを待つ自分だけが 自分だ。

だから、生きることにしたよ

私には弱くて繊細な部分があります。 だからすぐに、頭の中に「死にたい」という言葉が浮ぶことが多かったです。 1年と少し前のある時、 高いところから飛び降りて死のうとしました。 その時、「怖い」と思う自分がいました。 ハッと気付いたのです。 この一歩を踏み出せば死ねるのに、 俺は死ななかった。 いつでも踏み出せる一歩を、 俺はこの25年間踏み出してこなかった。 何度も「死にたい」と考えたけれど、 結局俺は、「死にたくない」んだ。 その時から考え方が少しずつ変わってゆき

はたらかなくては。

はたらかなくては。       おいしいごはんが食べられるように おいしいお酒が飲めるように 本が読めるように 大切な人と会えるように 新しい世界を見つけられるように       死にたいと考える間もなく、 生き続けられるように。