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僕は不器用だから 絵も描けないし 歌も歌えなければ ギターは買った時のまま 部屋のすみっこに居座っている。 僕の心はたくさんを感じ その分だけ心から何かが湧き起こってくるのだけど。 湧き起こったエネルギーは、 僕の不器用な身体から どうにも上手いこと出ていけないようで、 燃えかすだけが 僕の背中に残ってつもってゆく。 だから僕は 土やお花とたわむれることにしている。 そんな時だけは 全部と一緒になれた気がするのと 身体を吹き抜け
ヒトは きれいなまちと おいしいたべものが だいすきだ。 うんこは きたないし くさいから きらいだ。 むしは きもちわるいし いたいことをするから きらいだ。 しぬのは くるしいし さみしいから きらいだ。 すきなものは、ひとりじめだ。 きらいなものは、けしてしまえ。 あれ ぼくのそばには だれもいないじゃないか。 ぼくは なにももっていないじゃないか。
農業初心者の私が、 高千穂の自然農の農家さんでお手伝いをしていて 面白いなーと思った学びがある。 ヤマモモは、酸性の土壌に弱いらしい。 肥料や他に植えられている植物とかの影響で、 土壌が酸性に傾いてると、苗が枯れてしまう。 めちゃくちゃ綺麗に、酸性に弱いヤマモモだけ枯れてしまう。 ヤマモモちゃんはその世界しか知らないから 「自分だけ枯れちゃってダメだなぁ」 とか思うのだろうか。 果たしてそれは真実だろうか? ヤマモモ
寄り掛かったのは おおきくおおきく 腕を広げた樹だ。 土の香りの陰の下、 あたたかな脈を感じ、想う。 寄り掛かったのは 水と、太陽と、育んできた物語だ。 じっくり、じっくり、折り重ねられた時間だ。 暖かさと、寒さの記憶だ。 大きくなるとは、 大きな陰を作ること。 大きな陰の、樹の下で、 私は少しお昼寝をして 私とあなたはここで出会った。 生きていて、良かったねぇ。