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「オピニオン・ネクストぐんま」発刊にあたって

会長 亀田慎也 (第19期・高崎市・有花園代表)

1992(平成4)年11月1日(日)の上毛新聞をめくると、『特集「創刊105周年」』としたページが現れます。当時の上毛新聞社社長であった佐鳥達雄氏が寄せた文章にこうありました。

明治20年11月1日、群馬・上野(こうずけ)両新聞を合併『上毛新聞』として第1号を発刊しました。発刊の辞に「凹硯(おうげん)を洗い、禿筆(とくひつ)をなめ、繁雑の社会に立って、繁雑の出来事を網羅、かんかんの論、がくがくの議、党せず、偏せず、世論の喚発者となり、社会の羅針盤をもって自任とす。」(中略)上毛新聞社は創刊105周年にあたり、改めて創刊の志をかみしめ、民主主義と不偏不党の精神のもと、県民のオピニオン・リーダーとして来るべき21世紀に向け、新たな第一歩を踏み出します。

この創刊105周年の企画として始まったのが「オピニオン21委員会」です。県内外の73人を皮切りに、本年で28年2000人近い寄稿者がこの紙面に集ったことになります。
かく言う私も12年ほど前、委員を務めた経験があり、以来このコーナーを楽しみにしている一人でもあります。

28年の歳月の中では、大きな社会的出来事への提唱、普遍的に変わらない考え方、専門的な見地からの提言等、貴重な文章が寄せられてきました。
21世紀に入り、20年が過ぎようとする今、あらためてこの群馬県が誇る知恵の結集に想いを馳せ、未来に向けて発信をしてみたいと考えるにいたりました。

当時の紙面を見ますと「委員は36歳から68歳までで、平均年齢50歳という若さです。県内在住の方が多いのですが、県外の方も7人います。外国人、外国籍の方も3人いるのが特色です。」と、県民という枠に囚われず、多様な視点からの発言を得ようとしているところは現在に照らしてみても、先駆的な取り組みであったことがうかがえます。

一方、当時との大きな違いはIT化社会の進歩があげられるでしょう。
紙面としての良さを確認しつつ、これまで以上に多くの方に触れられるIT環境を駆使し、新たな論壇を形成していきたいと考えています。
これまでに「オピニオン21委員」をお務めいただいた中から希望者を募り、新しいテーマへの寄稿、委員同士のつながり、オンラインでの意見交換会などを企画してまいります。

「オピニオン21」がつないでいただいたご縁を、さらに未来の市民、国民、あるいは世界の人々に知っていただくためにも、委員経験者の皆様にはぜひご協力を賜れれば幸いです。
また、お寄せいただいた文章・ご発言は、広く多くの方に読んでいただけるよう配慮し、双方向の意見交換も可能にすることで、さらに膨らみをもたせることができるでしょう。

過去・現在・未来をつなぐ新たな試みと、未来に向けた提言をどうぞお楽しみください。


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