見出し画像

第10章 あなたの今後に向けて

 これまで、面接に関して考えるべきことや準備することを説明しました。どうでしょうか。これまで描いていた「面接」というものの正体が見えてきましたでしょうか? 相手は、正解の無いテストのようなものです。正しい回答をしたら合格するというものでもありません。極論すれば、面接官に嫌われるようでは合格しません。もっとも、これは面接官も勉強しなければならない面が含まれますが、面接という場所では如何に世の中が売り手市場の年であっても、採用枠の方が少なければ採用側が有利になる性質を持っています。

 面接に臨むまで、あなた自身をきちんと振り返り、あなた自身を把握し、ある程度の仕事の方向性ややりたいことを理由とともに整理しておくべきです。そして、そのことを土台として面接では回答を組み立てて誠実に対応すれば、採用側の評価は高くなると考えます。

 会社に入るためには、新卒の採用面接、第二新卒の採用面接、キャリアの採用面接、スカウトによる採用面談などが「面接」としてありますが、多くの学生は新卒の採用面接に挑戦することになりますね。実は、ここが一番難しいのかも知れません。応募者も多く集まることになるし、別の学校からの推薦枠があったりすると一般採用枠は減少することになりハードルは高くなります。従って、採用試験の申し込みが開始される前に、調整してみたい業界を選択し、その業界で入りたい会社とその業界のトップクラスの会社をできる限り調査し、あなたが目指す仕事がどんなものかを把握すべきです。企業からの会社説明会なども事前に開催されると思いますし、一歩先に行こうと思えば、学校側に確認し、あなたが入りたい会社に先輩は就職していないのかを知ることも有意義です。きっと、後輩が訪ねてきたら、現状を教えてくれるでしょう。先輩社員がいない場合は、あまり躊躇せずに、会社側にコンタクトして話を聞くことができるかどうか交渉してみるのもいいと思います。

ここから先は

1,051字
この記事のみ ¥ 100

よろしければサポートをお願いします。皆さんに提供できるものは「経験」と「創造」のみですが、小説やエッセイにしてあなたにお届けしたいと思っています。