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沖縄返還記念日に思いを馳せて

 私が中学生の時に、沖縄がアメリカから日本に返還された。それが、1972年5月15日のことだった。テレビのニュースでも右側通行の車が左側通行になるということを放送していたような記憶がある。ちょうどその頃はギターをかじり始めていた頃で、フォークソングに夢中になり始めていた頃である。よくフォークソングの雑誌を買っていたものだ。その中で、当時は「フォーク村」という存在があることを知り、メジャーなところだと吉田拓郎が率いる広島フォーク村があった。しかし、私の関心を引いたのは、沖縄フォーク村という存在だった。

 1972年の沖縄祖国復帰の当時、佐渡山豊という沖縄のフォークシンガーが村長となって沖縄フォーク村を結成し、アルバム「沖縄フォーク村」をリリースした。その中でも佐渡山豊の「ドゥーチュイムニー」は、沖縄の政治的状況と反戦を沖縄の言葉で歌に表し、大きな反響を呼んだ。その「ドゥーチュイムニー」になぜか心惹かれレコードショップに行ってシングル版を取り寄せて買った。「ドゥーチュイムニー」とは沖縄の古い言葉で「独り言」という意味らしい。歌の歌詞も沖縄語で語られている。中学生だった私は、その意味がわからない言葉と共に虜になっていた。

 内容としては、当時の沖縄の様子を風刺するような内容で、基本的には反戦歌なんだと思う。強いメッセージを込めた佐渡山豊なりの歌になっていたと思う。歌詞は以下のリンクを参照されたい。(なんじゃ、これという感じ)


 なぜだか北海道の炭鉱生まれの北炭生というシンガーも沖縄フォーク村の一員だったようで、この歌(結構暗い歌)もよく聴いた。現在は70歳くらいかな?

北炭生でググったら、こちらも出てきました。


 今日は沖縄返還の日ということで、中学生だった50年前を思い出した。「ドゥーチュイムニー」は、そのままの歌詞では意味もよくわからない歌だったが、どういうわけかのめり込んでしまったのである。中学生なりに違う文化や領土ということにちょっと関心を示していた頃だったのかもしれない。

 今起こっている戦争も早く終結してくれればと思う。どんな理由があっても戦争を仕掛けるということは正当化できるものでは無いと私は思う。


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#沖縄返還記念日 #沖縄フォーク村 #佐渡山豊 #北炭生 #どぅちゅうむにぃ

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