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kindle電子書籍販売と購入の国際事情

 Kindleに電子書籍を登録して販売すれば、世界中から購入できるようになるのですが、ネットを見ているとさまざまな情報が飛び交っています。

 なので、ちょっと整理したいと思います。

まず、kindleに登録する際に電子書籍の配布権というものがあり、私を含め通常は初めて出版する内容となるはずなので、世界中で販売できる権利を持っているはずです。ただ、他者から依頼されて日本で販売してほしいといわれて対応した場合は、日本でのみ販売ということになるようです。

確認項目 著作者
 電子書籍の販売権は世界中どこでもという設定になっているか
 これは、kindleの電子書籍を登録する際にチェックする項目です

確認項目 購入者
 海外からの購入の際、住んでいる国のAmazonサイトから購入しているか
 日本のAmazonサイトに入って購入しようとすると消費税の徴収問題があり通常は不可能です(制限がかかるようです)

 ネットを探っていると、どうも海外から日本のサイトを利用して日本で登録された電子書籍を入手しようとしている時にうまくいかないということをなんとかするための記事が見受けられました。例えば、以下のリンク先の記事もそのことの回避策などを提示しています。

 作成者側からすれば、日本のサイトで販売された方が、ロイヤリティがそのまま入ってくる(国内での決済処理)ので助かることになります。海外のサイト経由の場合はSWIFTという国際金融取引の決済システム経由でロイヤリティが振り込まれることになり、高い手数料を経由する銀行ごとに取られてしまい、結果的には数円単位に目減りしてしまうことがあります。それでも読んでいただけるのであれば、全然問題ないですよね。海外での売上に関しては以前投稿した下記の記事を参考にしてください。

 今回は、カナダにお住まいのnoterさんから「制限されて買えない」ということを知らせていただいたことがきっかけで調べてみることができました。
その結果、カナダから日本のAmazonサイト経由で購入しようとすれば購入できないようですが、カナダのAmazonサイトで現地価格であれば購入&ダウンロードできることが判明し、結果Happy Endとなりました。あくまでも、購入者の住居がある国のAmazonサイト経由で購入するというのが大原則のようです。Amazon側としてはネット接続してきた時の国情報を判断に利用しているようなこともネット上の記事にはありました。

 そこで、現地の国のAmazonサイトで日本で登録された電子書籍を購入する際は、対象となる書籍を検索する手段が必要となります。
 間違いなく検索するためのキーワードとしては、各電子書籍に割り当てられるASINコードというものが最適となります。なので、kindleの電子書籍を発売された方は、ASINコードを何らかの形で公表した方がいいと思いました。もしくは、購入しようとしている方の方で、日本のAmazonサイトで検索して対象の電子書籍を表示しASINコードをコピーして、現地の国のAmazonサイトに入り直したあと、コピーしたASINコードをペーストして検索すれば、対象の電子書籍が表示されます。または、著者名の英語表記で検索すれば、その人の著書一覧が表示されます。例えば、私の著書の場合は、 Teriha Matsuura で検索すれば、私の著書一覧が表示され選択することができるようになります。

例えばカナダのAmazonサイトで表示させてみると、以下のようにカナダドルでの単価が表示されます。kindle unlimitedは、日本で入っていれば適用されるようです。現在「証(Proof)」は無料キャンペーン期間に入ったので、価格が無料になっているのも確認できます。

Teriha Matsuuraで検索した結果の画面の一部
Proofを選択した画面 (説明は日本語のみ)

追記
旅行などで海外に行っている間に日本のサイトで購入しようとすると、購入制限が5冊前後でかかるようです。ご注意ください。日本を出る前に購入を済ませてダウンロードしておく方が良さそうです。


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いつも読んでいただきありがとうございます。
「てりは」のnoteへ初めての方は、以下もどうぞ。

#kindle #海外からの購入 #海外Amazon


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