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【コース紹介コラム⑨】旧桔梗屋 第3回 ONSENガストロノミーウォーキングin藤沢 

2023年4月30日 第3回ONSEN・ガストロノミーウォーキング in藤沢〜湘南藤沢の歴史をつむぐ、「藤」の花めぐり〜を神奈川県藤沢市で開催します。ここでは、イベントの会場となるウォーキングポイントをご紹介していきます。

⚫︎ 旧桔梗屋(藤沢市藤沢1-1-9)

旧藤沢宿に出て藤沢橋に向かって歩いて行くと左側に見えてくるのが旧桔梗屋です。

令和2年(2020)10月、藤沢市が旧藤沢宿の景観継承地区のシンボル的な建物として保存と利活用のため、取得しました。

旧桔梗屋(撮影:堀浩侃)

桔梗屋は、江戸時代から茶・紙問屋を営んだ旧家です。店蔵( みせぐら) は、棟札によると明治43 年(1910)3月1日起工、翌44 年8月5日の竣工です。外観・平面とも江戸型の店蔵の典型であり、「蔵の町」の記憶を伝える貴重な建物といえます。平成25年(2013)店蔵・母屋・文庫蔵の三棟は国登録有形文化財となりました。

(「店蔵」とは、柱や軒裏を土蔵のように土壁で塗り籠めた店舗のことで幕末から明治に広まりました。)

川越や栃木と同様、藤沢もまた関東大震災以前は多くの店蔵が建つ「蔵の町」でしたが、現存するのは旧桔梗屋のみです。

旧桔梗屋では、令和5年(2023)1月4日よりトライアル・サウンディングが実施されています。これは、藤沢市が保有する土地や公共施設を有効に活用するための仕組み(社会実験)で、民間事業者や団体が試しに公共施設等での事業や活動にチャレンジし、収益性や施設の使い勝手などの感触をつかむことができます。「旧桔梗屋トライアル・サウンディング」事業は、店蔵1階の58.63㎡、所定の条件を満たす法人、個人事業主、任意団体が対象で、1月4日(水)から5月31日(水)迄実施しており、イベント当日もチャレンジの様子をご覧いただけます。

※サウンディング(sounding)の語源は、英語で「音」を意味するsoundからきています。動詞だと「音を出す」という意味になりますが、名詞にすると、「探り(を入れる)」とか「調査・打診」の意味になります。

文庫蔵は、旧藤沢宿で一番古く、江戸時代文久元年(1861)に造られたもので、大正10年6月に桔梗屋が幕末から質屋だった中屋栄助(中栄)の表倉庫の土蔵を譲り受けたものです。


【次回】は、第3回 ONSENガストロノミ―ウォーキングin藤沢 コース紹介コラム⑩ 遊行寺 に続きます♪

投稿/ONSENガストロノミ―ふじさわパートナーズ


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