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今更ながら思っていること

2023年も後半ではありますが、今年になって少し若い世代のミュージシャンの方々に出演していただく機会が多くありました。
中には「このお店、まだ新しいんですか?」と聞かれ、「15年目なんですよ。。。」と返すと驚かれたりもしました(笑)。

改めて言うことでもありませんが、普段の出演者ラインナップを見ますとやはり年齢層高めといいますかベテランミュージシャンの方々が多いですね。

決してベテランや大御所に振り切ったブッキングを意識している訳ではないですし若手ミュージシャンも結構出演してもらっているのですが、いい機会なので開店当初から思っており年々その思いが増していることを今回は書いてみようかなと。

ライブハウスとはミュージシャンのキャリアスタートそして成長の場であり、そこからさらに大きなステージに巣立っていく場というイメージだと思います。
自分も若いころはそう考えていました。ライブを重ねるたびに大きなライブハウスに移り、少し大きめのキャパがソールドアウトになると勢いづいてバンドやミュージシャンも大きくなっていきホールやアリーナを目指す。

でもそういった活動の先にあるもの。それはミュージシャンとしての「セカンドキャリア」です。

スポーツ選手でも引退してからの人生のほうが長い場合があるように、ミュージシャンにとってもバンドが解散してから、またはキャリアスタートから二転三転する人生のほうが長い場合が多いのはお分かりかと思います。

「バンドは解散したらボーカリストのものだから」というのは布袋寅泰さんのお言葉ですが、確かにボーカリストとギタリスト・ベーシスト・ドラマーではいちミュージシャンとしてのセカンドステージは違ったものになりますね。

音楽室DXのようなライブハウスは、そういったミュージシャンのセカンドキャリアまたはサードキャリアの活動の場でもありたいと思っています。
若い時分、バンド時代とは規模は違えど音楽活動を続けるうえで必要な場所。それもまたライブハウスの役目ではないかと。

そして仕事や家庭の事情などでライブに行くことがなくなっていたお客さんがまた好きなミュージシャンのライブを観たいと思ったときにそれに応える場所であること。

小さな空間ではありますが清潔感や居心地のいい環境作り、音響や照明、最近では配信など限られた条件の中で工夫を凝らし、少しでも良いものになればなぁと。

いくつになっても音楽を楽しめる。そんな場所でありたいと思っている。
そんなことを今回は書いてみました。

そんなことを同じように思っていただければ嬉しいです。
老若男女、みんなで音楽を楽しみましょう。


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