やっぱり細野さんの音楽は最高だ。

 朝起きて窓の外を見る。雪だ。あれは紛れもなく雪。もう降らなくていいのに…と思いながらのそのそバイトに行く準備をして傘をさして外に出る。日曜日だし朝が早いのでまだ静かだ。雪かきしてる人すら見当たらない。

 静かだ。こんな時は音楽を聴かずに歩くのも良いけれど、ぴったりな声とメロディーを知っている。ならばそれを聴かずに歩くという選択肢はない。アプリを起動し目的のアルバムを探して再生ボタンを押す。

 今日選んだアルバムは「HoSoNoVa」。細野晴臣が2011年に発売したアルバムである。

 作詞・星野源、作曲・細野晴臣の「ただいま」などが収録された一枚。このあたりから今のバンドメンバーである高田漣、伊藤大地、野村卓史、伊賀航と共に活動してきた。またこの「ただいま」を星野源が歌うバージョンもあり、それは2010年発売の「ばかのうた」に収録されている。


 細野晴臣の楽曲はとにかく心地よいのである。彼の歌声も、メロディーも、全て。静かな雪の日に聴く一曲目の「ラモナ」は、「ただ静かなだけ」のその世界に、控えめに、しかし確実に暖かさを残してくる。カイロと同じ効能がある気がする。たまらない。

 よく「どんな曲聴くの?」と聞かれて、星野源や椎名林檎の名前と並べて彼の名前を出すと「年齢詐称してる?」とか「渋いね」などと言われることがあるけれど、それがどうした。渋くてもなんでもいいではないか。良い音楽はジャンルも年代も関係ない。

 私は細野さんの音楽が大好きである。

 

知識をつけたり心を豊かにするために使います。家族に美味しいもの買って帰省するためにも使います。