Rock & Roll〜音楽ジャンル辞典『説』〜

Rock & Roll(ロックンロール)

成り立ち

【発祥:1955年頃, アメリカ合衆国】(大和田俊之『アメリカ音楽史』講談社, 2011, p.151)

ジャンル名について

Nelson George氏は、WINS(AM)のDJであるAlan Freed氏が使った"ロックンロール"という呼称について、次のように述べている。

ブラック・ミュージックでは"ロックンロール"という言葉はもともと"フ*ック"の婉曲な表現として使われていたが、フリードはそれを、自分がラジオでかける音楽の総称として使った。そうやって彼は音楽の黒っぽさを隠そうとし、当初はそれに成功した。(中略)ロックンロールという言葉のおかげで近寄りがたい雰囲気がとりのぞかれ、白人たちもブラック・ミュージックを演奏しやすくなった。

ネルソン・ジョージ著, 林田ひめじ訳『リズム&ブルースの死』早川書房, 1990, p.139

歌詞について

Nelson George氏によると、「過去についての言及もあれば、みずみずしい考え方にもあふれていた」R&Bに対し、ロックンロールは「青春期特有の不安について若い聴衆に語りかける音楽だった」という(ネルソン・ジョージ著, 林田ひめじ訳『リズム&ブルースの死』早川書房, 1990, p.142)。

サウンドについて

大和田俊之氏によると、ロックンロールにおいて「ドラムとともに跳ねるようなリズムを担うベースの役割は重大」だという。また、そのベースについて、「弦を強く弾いて指板に当てたり、弦や指板に直接手を叩きつけることでパーカッシヴなサウンドを奏でる」スラップ奏法がよく用いられるとしている(大和田俊之『アメリカ音楽史』講談社, 2011, p.152)。

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