Boom Bop〜音楽ジャンル辞典『説』〜

Boom Bop(ブーンバップ)

成り立ち

【発祥:1980年代, アメリカ合衆国ニューヨーク州】

ジャンル名について

Richard Stacey、Naofumi Saii両氏によると、ブーンバップというジャンル名は「ヒップホップの古典的なドラムパターンである”boom-boom-bap”という音」(RedBull, 2022『ヒップホップのサブジャンル A to Z』)を表すという。

また、ダースレイダー氏は、「ヒップホップ・ビートのトレンドが激変していく2000年代、ニューヨークの古き良き伝統と化しつつあったブーン・バップをリターンさせたのは(中略)マルコ・ポーロだった」(ダースレイダー監修『ディスク・コレクション ヒップホップ 2001-2010』シンコーミュージック・エンタテイメント, 2016, p.125)と述べている。ここでも触れられている通り、2000年代以前は、ヒップホップのビートの多くはブーンバップであった。そして、あえてブーンバップと呼ぶ必要のなかった楽曲も、他のサブジャンルと区別するためにブーンバップと呼ばれるようになったという時代背景が読み取れる。

プレイリスト

1990年代までのブーンバップはあえて取り上げず、2000年代以降の楽曲のみをまとめる。


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