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精神障害者雇用を考えるシンポジウムで泣いちまった

昨日は広島市のメンタルヘルス不調の方の自立訓練事業所の代表である前田裕生さんが主催する精神障害者雇用を考えるシンポジウムにお邪魔した。
この前田さんとは広島市中小企業支援センターの「創業チャレンジベンチャー支援事業」認定者限定の勉強会でお目にかかって(私も認定もらってるー!)活動内容をチラと伺った途端に熱烈にアタック。この事業所に通っている方々にヨガレッスンを始めたばかり。

伺うとこの事業所には既にヨガの先生が1人レッスンに来られている。でもマットを敷くスペースが狭いのでいつも6名しか参加できないとのこと。
そこで椅子だけで靴も脱がないでも身体の緊張をほぐしエネルギーが身体を回り始める動きを用意した。呼吸法を使って集中力を高めてから最後はいきなりボディスキャンニングのマインドフルネス瞑想をやってみた。

やはり思った通り10名ほどの生徒さん、みんな身体が極度の緊張状態にある。身体をリラックスさせる技を身に付けたらきっとメンタルの問題もそれだけでかなり改善されるはずなんだ。
普通のヨガレッスンでいきなりマインドフルネスやったら生徒さん飽きちゃって「なんだこれ?」って反応だけど、ここの生徒さん達は真剣に集中してくれる。
この人たちは世の中の一般の人たちよりもずっとずっとマインドフルに生きているに違いない。いつもいつも自分を見つめて自分を突き詰めて自分を責めて生きているんだ。

レッスンが終わった後に感想や質問の時間を取ったら本当にたくさんの興味深い発言が飛び出した。
「お尻に力を入れろっていつも言われるんですけど正しいんですか?」
お尻に力入れたら背中も肩もずっと緊張やんか。誰がそんなこと教えたんだ???
「集中できないんですけど」
私も全然集中できない日もありますから!!笑

特に感動したコメント
「無我とか悟りとかいくら書物で勉強しても五臓六腑に沁み渡るような体験をしなければ本当には理解できないんだと気が付きました」
最高の讃辞やん。涙

このシンポジウムではSDMS (精神障害のためのダイバーシティマネジメントセレクション)実行員会(国内初の精神障害に特化した障害者雇用の企業認定、表彰制度)の会長でもある前田裕生さんと草津病院の副院長藤田泰孝さんによるプレゼンに続き、地元広島の企業で精神障害者雇用に積極的に取り組んでいる企業の方々をお招きしてパネルディスカッションもあり。

精神障害者の方々を支援しようという皆さんの真剣なお話を聞いているうちに泣けてきてしまった。(おそらくこのシンポジウムで泣いてる変な奴は私1人だったに違いない笑マスクで良かった)

私は昔酷い躁鬱病に苦しんで精神病院を入退院した経験がある。幸いにも私はほぼ完治してしまったが、それにはヨガとの出会いともちろん家族や周囲の支援などに恵まれたからであり周囲を知っている限りめちゃくちゃレアなケースだ。
親しい友人も何人か亡くした。

やはり私がヨガを人に伝えることを志した根本はここだった。
そう強く感じた。
コロナや戦争や貧困やこんな社会状況では精神病は一部の日陰モノの問題ではもはやない。誰にでも起きうるし蓋をして見ないようにすればするほど問題は深刻化するんだ。
そしてそうやってメンタルが弱る人って誰よりも優しく美しい心の持ち主なんだよ。

よし、がんばるぞ。私のダルマのために。


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