見出し画像

Amazing Grace ~アレサの道、私の道

私はクリスチャンじゃないけれど
黒人の歌うゴスペルには泣いてしまう。
前世は黒人奴隷だったのか?と思ってしまうほど
いきなりツボを押されて号泣できる、
ほとんどいつでもどこでも。

特にアレサフランクリンの歌には

Amazing Grace
How sweet the sound
That saved a wretch like me
I once was lost, but now I’m found
Was blind, but now I see

Grace とは日本語では「神の恵み」と訳さるが
私の香港のヨガグル、パトリッククリールマンは
Graceとは「自分より大きい存在の何か」だと教えてくれた。
それはもちろん信仰の対象でも良いし
自然でも何でも良いのだ、
自分だけにとっての大きい存在。

“Open to Grace”
つまり自分より大きい存在の何かに
常に心を開いていろと。

アレサの歌には
彼女自身の人生の長い苦しみ、孤独、傷、どん底の経験
そういったものを全て乗り越えて
やっともう一度魂が触れることができた
Amazing Graceへの喜びと感謝が溢れ出ている。

 クィーンオブソウルの名声を既に得ていた彼女が
どん底にひざまずいて
Graceにもう一度心を開いたその瞬間が
1971年にロスアンジェルスで録音したゴスペルライブに違いない。

 空前のアルバムヒットを出したと言われるこの録音の映像が
今年になってやっとリリースされた。
私は映画館で観る機会に恵まれた、もちろん1時間半号泣しながら。
1時間半号泣してサングラスとマスクで泣き腫らした顔を隠して
映画館を出てなおも泣きながら街を歩いている時に気がついた。

 彼女がこのゴスペルライブで得たものは
私が今胸に抱いているものと同じなのだ。
人生の途中でやっと見つけた使命、
Amazing Graceに導かれて
照らし出された自分の進むべき道なのだと。

Amazing Grace
なんて甘い響き
どん底に居た私を救ってくれた
迷い子だったけれど見つけてもらった
盲目だったけれど見えるようになったこの私

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?