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【DIY記事】庭に水道管を敷設した話 その1

 どうもゆうまです。
 こちらの記事では駐車場の立水栓から庭に向けて水道管を敷設したことを綴っています。使うときだけ通水するもので、常時圧力がかかるものではありません。材料も身近なお店で入手できるものを使っています。
 今回はデザインから材料あつめ、敷設までです。


きっかけ

 家を建ててすぐ、私の庭には芝生を撒きました。普通張ると表現すると思いますが、私の場合「種を撒いた」のです。
 芝生はとても水を使います。これまで駐車場からの立水栓から接続したホースで芝生に散水していました。もちろん人力です。ホースは普通の水道ホース、長さだけはあって20mぐらい。個人宅の庭ぐらいなら楽々散水範囲に収まります。
 問題は人力です。水を撒いている時間は正直もったいないです。スプリンクラーを使えばこの問題は解決しますが、L字をしている庭をカバーするには最低でも2台必要。それぞれのスプリンクラーまでのホースも分岐させたりしなければなりませんし、ホースを出しっぱなしにするわけにはいきません。いちいち片付けるのも面倒です。
 そこで思いついたのが、庭に散水栓を増設することでした。

計画してみる

 まずは計画です。配管の配置デザイン、水道管の必要な長さ、部材、水栓の下調べ等々をやらないといけません。

配管デザイン

 庭はL字をしています。立水栓から最短距離で散水に有効な場所をピックアップします。スプリンクラーを設置して有効そうな場所は2か所。土間コンを打設した東西の角が良さそうです。そこに配管を巡らせ、大まかな長さを算出します。

まずはデザイン。

 上の図を基に実測をすると、エルボを含めて12mほどの長さが必要そうです。

必要な部材

 まず水道管です。太さからなにまで規格化されています。家庭用の水道管は20mmがスタンダードみたいですが、そこまで流量はいらないかなーと思い、16mmにしました。
 上図のように配管するため、必要な部材を選定します。

立ち上がりの組み方はこう

 エルボは5個、チーズは1個、バルブは2個、ニップルは3個。ほかにはバルブと配管をつなぐ、バルブソケットが3個必要です。最長の配管なんて買っても輸送できないので接手も必要です。2mの配管を買うので6個ぐらいでいいかな。
 エルボ等をつなぐにも配管が要るので、1m分余計にあれば足りそうです。あとシールテープと接着剤も必要です。

材料を用意

 材料を用意します。実は前々からこの計画をしていて、配管とバルブは購入していました。買ってそのまま数年の月日をまたいでしまいましたが。
 ホームセンター、職人さん向けのお店などなどめぐって集めました。エルボとかはホームセンターでもありますが、タカギのニップルとかはさすがにないので、そういうお店で買ってきました。

なんか余計に買ってきた気がする。

 一通りの材料がそろったので、仮置きとか仮組みとかをします。まずは吐水するバルブが組めるか確認。
 このバルブ、普通に買うとそこそこ高いのですが、何かのセールで1000円ぐらいで買えました。

ニップル、バルブ、バルブソケット

 なんとか組めそうですね。ハンドルは通水で上を向くようにします。組む時はシールテープを巻きます。
 続いて配管の仮置きをします。当初すべての配管は埋設するつもりでした。ですが、芝生と水栓側との間にはコンクリートブロックの仕切りがあります。周囲を掘ってみましたが、50cm以上の深さが必要になりそうで、埋設するのを諦めました。

上を通すことにした。

 埋設しないことで問題になるのが冬季の凍結です。
 私の住む地域は冬季でも基本的には凍結しませんが、いつぞやの最強寒波のときには流石に凍結し、立水栓が破損しました。そんな前例があるので30cmは埋設したいと思っていましたが、そもそも冬季に使うことはないので問題はないのかもしれません。

家の基礎沿いに配置する

作業開始

 では作業開始です。まずは穴を掘ります。うちには1000円くらいのピッケルみたいな道具がありましたので、これで掘っていきます。芝生は専用のカッターって予め切れ目を入れて剥がせるように準備しました。

あまり使う機会はないけど便利な道具

 深さ10cm、長さは40cmぐらい掘りました。

この角は先に接着、基準になるしね

 家基礎の角を基準にします。なるべく家に近づけて凍結の可能性を下げれるかなと思いまして。たぶん意味は無いと思いますが。
 接着はタフダインを使用しました。この缶で400円ぐらいだった気がします。パイプとエルボにさっと塗ったらはめ込んで数秒保持。見事くっつきます。完全硬化までは少し時間が掛かるので、間違えてしまった場合はパワーで引き離すこともできると思います。実際今回の作業で1回だけパワーをしました。

雨樋の裏を通して配管

 なぜ中途半端な長さで掘ったかというと、ここで更に深くさせます。10cm掘ったといっても、高さの基準は地表です。芝生の分、盛り上がっているだけで、配管自体は地表にいるのです。

最終的にはこんな感じに

 先に出したデザインは最終的にはこういう形になりました。

45度エルボの登場

 エルボというと90度を思い浮かべると思いますが、45度のものが売っています。

ちょっとした角度に使うのだろうか

 これを互い違いに接続させると、深さを変えることができます。基礎の角を曲がって雨樋の裏を過ぎたら埋設となります。
 90度のものを2つ繋いでも同じだと思いますが、流体が走るパイプの角は少ないほうがいいと考えたためです。

もうちょっと深くに

 今更ですが、配管はただののこぎりで切断しています。木材も塩ビもゼットソー。

穴掘りタイム

 この手の作業で一番大変なのは穴掘りです。30cmくらい深く掘るつもりでいましたが、冬は水抜けばいいやということで10cmから15cmぐらいの深さで芝を剥いでいきます。

家基礎と土間コンの間に第1吐水口

 第1吐水のあたりは、砂利も混じっているので深めに掘って砂利も除去しました。
 写真では大まかの位置を出しています。

第2吐水口までの穴掘り

 土間コン際の芝をカットして剥いでいます。コンクリートのそばは暖かいせいか、アリの巣がたくさんありました。クロオオアリ、トビイロシワアリetc…

長い道のりだった

 とはいうものの、ものの20分ぐらいで掘り終わりました。深くないですし、10mぐらいしかありませんしね。掘った道具はただの剣先スコップです。
 冬にやれば、芝生へのダメージは低かったかもしれません。なんせ休眠していますから。

ゴールの角は芝生が土間コンより高かった

配管の接着、バブルの取り付け

 穴が掘り終わったら、配管を接続していきます。

チーズの位地を最初間違える

 最初に接続したエルボが家基礎の角にくるようにして、チーズを接着させる場所を切断します。チーズからエルボで立ち上げ、土間コンの高さに合わせます。

斜めにしているので未来を見据えて

 土間コンの角にエルボがくるよう合わせて配管を切ります。
 この土間コン、デッキが置けるようにということで打設したので、邪魔にならないよう写真のようにバルブを設置しました。

お水が入る場所

 手前に見えているのが立水栓のニップル部分です。ここからホースで繋いで水を送るわけです。
 ここまでできたら配管を埋めていきます。配管が浮かないよう、下にはしっかり土を詰め、最後には剥いだ芝生をのせて土をかけます。

仕上がりは?

 全部埋め終えたら通水してみます。

各ニップルからはちゃんと水がでた

 ニップルから水がでたら、バルブを閉じて止水します。両方止水したら、漏れないか確認します。
 本来埋める前にするのですが、ついつい先に埋めてしまったので埋設した場所から濡れないかを確認しました。
 じんわりはともかく、勢いよく濡れることはありませんでした。

費用はどのくらい

 もう昔に買ったものもあるので、超おおざっぱですが1万円くらいでしょうか。エルボとかチーズとか接手とかは150円ぐらい、配管は16mmで2mが500円くらいです。ニップルは1つ500円、ボールバルブは1000円で購入できましたが、2000円前後が相場みたいですね。

最後に

 数年温めてたくせに突貫で工事を行いました。所要時間はだいたい1時間ぐらい。ここ数年は忙しく芝生の世話も大してできていませんでしたが、コロナ明けとともに落ち着いてきたので取り掛かったし次第です。
 まだ配管を埋めて使えるようにしただけで、むき出しの配管の処理が終わっていません。
 次回はそのことについて記事にしたいと思います。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

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