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塗るだけでいいのか?ホームセンターDIY工事及び我ら業者。

こんにちは 職人 営業と日々楽しんでおります。
マッキーです。

今日は数ヶ月前に施工の営業担当した現場のお話を

まず経緯をまとめると

① 施主様→会社謙自宅のビル

② 数社の相見積もり

③ 内容→屋上防水

まずは現場下見へ
案内されてまず、びっくりしたのは下地の状況。



パッと見ると老朽からくる防水の劣化かと思うのですが。そこは後に

お施主様にそこを説明するもなかなか伝わらず
塗るだけでええよって感じで
勿論他社様も下地はそのままでいけると判断お聞きし

工事着工 荷物の移動の負担など条件付きで違う工法で
この価格で説明させてもらい、他社様がその工法で出来るのなら僕らの技術不足ですと認めて
しかし。その工法では保証を僕らとしては出せないと
お伝えして商談は終わったなぁと思っていたら

施工させて頂く事に。

さて 下地とはというと
打診調査すると浮きまくり

浮いてる所を撤去するとこのように。
立ち上がり部は全撤去し 本来なら土間も抑えの軽量コンクリートの撤去が望ましいも
やはり予算も施主様にはある。

念入りに打診調査し浮いてない所は既存の下地を活かす方向。

そして下地の悪さから提案させてもらっていたのは
ウレタン防水通気緩衝工法。

※AGC 塗膜防水カタログより抜粋

このようにまずは下地
まぁ女性の方でいうとお化粧のノリをよくするために
念入りに下地(お肌)を整えます。
固まり次第ケレン 清掃して再度整えます。

それからプライマー(簡単にいうと接着剤みたいな物)
を充分に塗り込み
乾いてから このような通気マットを引き込みます

このマットと下地の間が通気する様になっており
下地の湿気が出てきても 脱気筒という筒から逃げる様になっております。



※AGC 塗膜防水カタログより抜粋
実際、防水が膨らんで劣化するのは下地からの湿気が
上がってきて防水層を膨らませる事が多いです。
特に面積が大きくなればなるほど。

そして、改修ドレンや脱気筒など取り付けてからの
立ち上がり部のウレタン防水

ここも塗るだけではなクロスを挟みこんで
防水材が破断しにくいようにします。

そして土間
何故分けるかというと使う材料が違うんです。
何が違うというと 立ち上がりはやはりダレルので
粘土の硬い材料 土間は材料が万遍なく平らになるように柔らかい材料を使います。

これを1回目が固まり
そして2回目と繰り返します。

これで防水層は出来上がり
しかし、これでは太陽の紫外線などで防水層がすぐに痛むのでそれらを守ってあげる
保護材を塗り込みます。
この保護材を定期的にメンテナンスすることにより
メンテナンス費はコストダウンできると思います
理想は5年に1回。費用もそんなに高くはありません
使う材料に異なりますが
平米900円〜1500円に落ち着くのかなと思います。
※あくまで関西地域です。参考程度にしてください
現場の状況により異なります。

手前に見えるので 湿気を出す為の脱気筒と言われる物です。
緑に変わってるのが保護材です。
色は色々選ぶ事ができます。

完成です。
終わってからですがおそらく密着工法クロスなしでは

出来ない事はないですが僕らは後悔してた思います。あの状況でそのまま塗る事は難しくおそらく下地工事で追加の話になってお互い嫌な思いしたと思います。

最初に施主様にもご理解してもらい感謝でした。

そしてなによりも、施主様の笑顔 外壁する時も
絶対言うから頼むよと言う信頼を得れた事が
本当に通気緩衝工法を提案して良かったなぁと。

昨今、DIYも流行りホームセンターで手軽な防水材も売られ塗るだけでオッケー!
たしかに材料は塗るだけでオッケーです、しかし
下地状況などの説明をしっかり読み本当にこの下地でこの材料でいいのか?この工法でいいのか?を判断が必要になります。

塗装 防水 たしかに塗るだけで綺麗になります
しかし、それに適した下地があっての塗るだけです

下地 工法 がマッチして初めて大事な資産を守る事ができます。
僕もDIYはいいと思います。
実際、お客様と一緒に珪藻土を塗ったりした事もあります。

なのでDIYをされる方への相談なども新しく
与えられる業者としての価値かもしれませんね。

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お気軽にご相談してみて下さい。

現場作業中 返信が遅れるかもしれませんが
ご了承お願いします。




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