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今回なぜ自社完結で行ったかの訳

どうも、普段 外壁をこよなく愛し 我が社のボスは
塗り物こよなく愛する
建築会社で 営業したり職人したりしている
マッキーです!

目次
① 今回は自社完結にこだわった訳
② 工事初日に担当者が来ない理由
③ 外壁補修での営業会社と業者間でのお金の話


①今回自社完結にこだわった訳

普段なら
私たちで外壁補修※1 シーリング※2 防水工事
を自社で行い 塗装工事は信頼する仲間に協力して頂くのですが。
見積りを提出するにあたり 原価見積りとそれに対して いくら利益を頂戴するという見積りするにあたり
原価の明確化するためにまずは自分達で塗装材の仕入れ、副資材の明確化 人件費の明確化をしたいので
自分達で行ったのが1つ。

※1→ ひび割れを治したり 劣化した塗膜撤去したり
   撤去した段差を修復したりする事です。

※シーリング→ 建物の動きに対してひび割れが入り     
       にくいように緩衝させるために使う
       材料で 建物の異なる部材の間の
       線防水としても使います。
話はそれますが屋上防水などは面防水と呼ばれる


あともう一つは、僕個人の問題です。
過去、多くのマンションの大規模改修や戸建て外壁修繕で職人として関わってきて塗装工事との関わりも多く小面積なら塗る事もありました。
しかしながら、お客様に説明する時にどうしても
補修 シーリング 防水なら作業をイメージして話出来るのですが 塗装となると100のイメージが伝えにくい。
これを少しでも解消したかったからです。
今回、塗装経験者の方について貰い色々な事が
明確化出来ました。

そして逆に 今まで色々な塗装屋さん協力して貰いましたが 大手HMのリフォームしてるから安心して下さいと言われていた業者さんの単価を思い出して
複雑な気持ちにもなりました。
10年位前になりますが本当にこの値段でいけるのと
何度確認しても某大手HMでこの値段なんで大丈夫ですよと断言されて任せていましたが
実際、希釈率など多くして塗りやすくスピード上げて
材料費も少しでも浮かしていたのではと疑問から
確信に変わるくらい 安かったので。

結論を、いうとお客様が適正価格かどうか

分からないそれを完全に明確化して納得

して発注して貰いたいその為にやりたかった。

工事関係者なら設計単価から経験で実行予算はおおよそ分かりますが、やはり無関係のお客様は本当に適正なのか分からないと思うのです。
そこを明確化してしっかり頂くべく利益はしっかり頂きたいと思ってます。


②工事担当者が初日来ない理由

やはり足場組み上がってから細かい外壁調査になるのが多い外壁工事。
下請けとして現場に入る事も多かった僕の経験談から

まずは朝

現場に行くも毎回、担当者は来ない。
電話すると 9時になったらピンポン押して声かけてやっといて下さい。
えっ?初日だよ お客さんとも面識ないし 電気とかどうするの? 
担当者→ あぁ いるならお客さんに聞いて借りて下さい

僕 頭の中→ イヤイヤ初日はせめて来て職人の紹介
       する為に来てよと思いながら
       来るまで待ってられないので
僕 → 分かりました。外に電気取れる所あるか確認します。指示書通りやっておきます。

まぁ 全部とは言わないですが大方このパターンでした。

特に営業時代 在宅現場に初めて現場に行く職人さんの時は必ず
一緒に行くと決めていた僕からしたらもう頭の中がチンプンカンプンでした。

なぜこの様な事が起きるのか考えましたその時。
そう
お客さんは工事迎える初日にテンションがMAXになります。
しかし、作業しない多くの営業は契約の時にテンションがMAXになります。
ここの違いが大きく出るのではないかと思います

まぁここまでは指示書通りに現場が進行すれば問題ないのですがここからです。

③外壁補修での営業会社と業者間でのお金の話

丁度分かりやすい写真があるので今回はその写真を
例にあげて説明したいと思ってます。
※今回は僕が担当兼職人なのでお客様と協議しました

よく外壁補修であるのは足場組み上げる前に届く範囲でパールハンマーなどを用いて外壁塗膜の浮きやらを調査します。

これを転がすと浮いて所と浮いてないところが
音で判断出来ます。

※建物の構造によっては全部浮いてる音がするので
ご注意を。

そして実際、足場に上がり上の方を調べると。

塗膜の劣化 ひび割れが多いというのがよくあります
なので、マンションの大規模修繕では精算工事になる事が多いです。
まぁ精算工事と言っても追加の話を、したくないのが
元請け担当になりますから帳尻合わす様に
設計 現場代理人が必死になる訳ですが。

まぁそこはまたのお話で。

僕 → あの〜塗膜の浮きの下からひび割れかなりありますけどどうしますか?そして塗膜撤去の両も聞いてる量とかけ離れてますけど。

担当者→ マジで!いやぁでも予算決まってるし
なんとかならん。シーリングの予算も合わせて合算で

僕 → いやぁ厳しいよ せめて材料と1人分みてよ

担当者 →いやぁ無理やからどうしようもない所だけ
でなんとかして。ひび割れもシール適当に擦りこんどいて。

僕 → 多分 塗装屋さんもこれでは塗れないと言うと思うし どうせ後から呼ばれるのわかってるし
なんとかしてよ。

担当者→ 会社にも相談しますけど多分お金出せないです。

僕 →お客さんに話してみた方がいいよ

担当者 →そんなん出来ないですよ。


まぁこんな流れが大方のパターンです。

たしかに応急の処置ならシールの擦り込みでもいいでしょうけど シーリング材は厚みが無いと意味がないんですよね。

数年後には、、、、、、

こんな感じに。

まぁ塗装が被るのでここまでなる事はないにしろ
すぐに切れてシールの効果はなくなると思います。

でも現実、このひび割れ補修をホームセンターでも推奨したますし、YouTubeなどでも多く紹介されてます。
少し悲しいですね。

建物は動く!それを想像して貰うと分かると思います

ひび割れの修繕の工法は沢山あり
その建物状況によって工法は変わります。

今の現場も下の塗膜はそんなに浮いてなく
部分補修で見積り上げていたのですが

施工前

調査後 撤去

微弱部分が多すぎてほぼほぼ取れてしまいました。

もしこの上から塗られていたらと思うと、、、、

今回は、ダメ元でお客様に材料費と手間賃だけお話させて貰えたのと、最悪自分達で出来るので貰えなくても諦めてやると決めて話させて貰いました。

これが 利益率は決めている営業会社なら
なかなか難しいと思います。

そして
横に入ってるひび割れ部分は想定通り
表から見ると同じ構造に思うのですが
やはり、構造が異なる接続部のひび割れでした。
しかも中が空洞がある構造なので注入は無理と判断
Uカット工法でも、その動きに適応は厳しと判断したので
※Uカット工法 コニシボンド カタログ抜粋

今回は

思い切って目地を作りシーリングを提案。
妻側の面になるので意匠的には影響がないのが
1つ判断にもなりました。


もちろん塗膜撤去部はカチオン系セメントで巣穴なと潰します。
ひび割れは先程載せたUカット工法で今回は処理。

ここまでやって
ようやく塗料の力が発揮できる下地の完成です。

この様に施工するかどうかは 担当者の決断1つで
決まります。
職人ならほっとかないでやってよ、軽くいう担当者さんもいてます。
しかし、職人さんも慈善事業ではないのが本音です

ついでに出来る事なら多くの職人さんはやってくれます。
※関係が出来ていれば。
例えば、いつも適正な利益貰ってるから今回はやっておくよ言って貰える担当者さんは完璧かと。
そういう人はお客さんにも対応いいと思う。

これらの下地工程は防水でも同じ事が言えます。

現在、塗装や防水工事をお考えの方は
今一度、担当者さんに塗る塗料の話よりも
下地について質問を重きに置いて話してみることを
おすすめします。

皆様の外壁塗装工事 防水工事が笑顔 満足で
終わる事を願ってます。

乱文 長文にもかからわず最後まで読んで頂き
ありがとうございました。









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