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AC充電器とUSBケーブルと消えゆく猫 その1

これから書く話はたいして面白くもないし
万人受けするようなものでもない。
あなたの貴重な時間を無駄にするのは申し訳ないので
最初に話の内容を簡単に書いておきます。

これから書くのは
「ずっと(2年間くらい)壊れたと思って
放置していたスマホが実は壊れてなかったよ」
というだけのお話です。

なぜこんな中身のない話を日記にしようと思ったかというと
・そもそも件のスマホに割と思い入れがあったこと
・このような状況に陥った原因に対して
 普段から自分なりに意見するところもあったのに
 自分ではまったく注意が抜けていたこと
・件のスマホがこのような状況になったことで
 自分的にちょっと悲しい思いもしたこと
などがあり
ひょいっと電源が入って立ち上がった時に感じた
何とも言えないやるせなさや
そもそもの最初の段階から気付けなかった
自分への失望感なんかを
誰かに聞いて欲しかったからです。

なので興味のない方はこの辺でお引き取りいただいて
本題に入りたいと思います。

さぁ、何から書けばいいかな

僕はNokia製の携帯が好きでDP-154EXの頃から使ってました。
時がたちiphoneが出てスマホの時代になると
Nokiaは時流に乗り遅れ魅力的な端末が出てこなくなりました。

機種変するにもスマホしかなくなり
初めてのスマホを持つにあたって
当時使っていた大手キャリアの取り扱い端末の中で
特に好きでもなかったけど安かったHuaweiのandroidを買いました。

使いながらも何の魅力も感じられず
大手キャリアの料金や対応、端末購入のシステムに
嫌気がさしていた僕は
simフリーの端末を買って「格安sim」と呼ばれていた
mvno回線を契約し使うことにしました。

まず選んだのはNokia製WindowsPhoneである
lumia1020。
しばらく使ってみたものの
やっぱり時代の趨勢にはかなわず。
カメラはすごくよかったんだけどね。

で、次に選んだ端末はASUSのzenfone2
とりたてて目立った機能もないけど
赤くてかっこよかったし、安かったしね。

僕はASUSというメーカーも割と好きで
今でもPCは使ってるし、
zenfone買った時もある程度信頼してましたし
いまでも信頼してます。

zenfone2は飛び抜けて素晴らしいところもなかったんだけど
それなりに満足して使っていました。
そして一つ言えば、付属していたスマホ充電器がよかった。

USBーTypeA♀のソケットになってて
TypeA♂-microUSB♂のケーブルで
スマホを充電するタイプだったんだけど
これがとてもコンパクトですごく使い勝手が良かった。

だけど幸せな日々は長くは続きませんでした。

2016年の夏のことでした。
その年、仕事が変わってあまりの忙しさで
毎日ふらふらになっていた僕は
あろうことかスマホを作業着のポケットに入れたまま
洗濯をしてしまいました。

すぐに気が付いて取り出したけど
すでにしっかり濡れた後でした。
電源を落とし3日ほど入念に乾燥をさせて
恐る恐る電源を入れてみました。

タッチスクリーンにところどころ反応しない部分があるけど
システムとしては生きて機能しています。

しばらくそれで我慢して使っていました。

当然のことながらそのうち反応しないタッチスクリーンが
ストレスになってきました。
しかも水につかったことが原因かどうかはわからないけど
バッテリーが膨らんできて内部の基盤が押され
スクリーンがケースから剥がれて浮いた状態になってる。

こうなると危険なので次のスマホを買うことにしました。
2016年の初冬の頃です。
そして選んだのがスマホのケースやケーブル・周辺機器などを手掛ける
小さな会社が発売したスマホです。

このスマホはデザインが秀逸で、とくに
外装を着せ替えて自分好みの見た目にカスタマイズできる
というところにすごく惹かれました。
実際クールだったと思う。

デザイン以外にもクールなところがありました。

それは充電用のケーブルは付属していたけど
充電器は付属しないところとか

充電用のケーブルはUSB-TypeCで
外皮がただのビニルコートではなくて
繊維を編み込んだつくりになっていて

よくあるビニルコートのケーブルだと折れて
端子とコードの繋ぎ目がブラブラになったり
酷い時には断線の原因になったりするところが
そうはならないよう頑丈なつくりになっていたり

デザインから企画する会社らしく
細かいところに気が利いてる印象で

ともかくすごく気に入って使い始めました。
充電器は付属してなかったけど
zenfone2についていたやつを使ってました。
気に入ってたしね。

そうしてしばらくはまた平和な日々を過ごします。
普通に使えるって素晴らしい!

だけどまたしても幸せは続かないのでした。

ときどき充電されないことに気が付くのに
それほど長い時間は必要ありませんでした。

夜、床にはいるときにケーブルにつなぐ。
朝、目覚めてバッテリー残量を確認しても
昨晩つないだ時のまんまで増えてない。

最初はOSを疑いました。
androidがうまく認識できてないんじゃないか?
実際何度かつなぎなおしたりすると
充電できるときもある。

そんな感じで根気よく使い続けましたよ。
好きだったし。

そんなお気に入りのスマホなのに
あるとき胸ぐらいの高さから落っことして
液晶パネルにヒビが入ってしまいました。

僕はそれまで10台以上の携帯やスマホを使ってきたけど
落としたことなど数えるほどしかなく
ましてや液晶を割ったことなんか一度もありません。

今思えば完全に慢心していたんだろうな。
保護ケースや保護フィルムなんか
考えたこともなかったんです。

幸い致命傷にはならず
機能自体は問題なく使えていました。
しばらくのうちは。

画面にヒビを入れてから何日かたった
2017年初夏のある日の朝、
目が覚めた僕はスマホを見ました。
アラームが鳴らなかったよなと思い画面をみると
真っ暗。

えっ!?と思い焦りながらあちこちいじってみるも
うんともすんとも言わない。
充電器やケーブルも抜き差ししてみたけど
何の反応もない。

ある日突然に
そりゃ確かに落としてヒビ入ったのはあるけど
それでも普通に使えていた(と思っていた)のに
まったく突然に

普通じゃない日常になってしまいました。。。

このご時世、携帯電話がないと
なにかと非常に不都合です。
じつのところ自分はそんなに困ってなかったんだけど
周りがうるさい…

それより気に入っていたガジェットが
ダメになった悲しみの方が断然おおきい

僕は中身は割とマメにバックアップを取る方なので
悲しみは純粋に亡くなったデバイスの方に向いていたのです。

あぁでも悲しみはこれでは終わらなかったのです…

長くて嫌になるね。
でもまだまだ続きます。

文字数もあるので続きはまた明日ね。


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