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NPB版ピッチクロックに向けて。投球間隔データから見えてくること

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データサイト1.02で、投球間隔データ「Pitch Tempo」を公開

 1.02では先週、投手の投球間隔を示すデータ「Pitch Tempo」を公開した。Pitch TempoはDashboard、Advanced、Plate Disciplineなどと並び新たなデータカテゴリとして追加されており、投球間隔に関するさまざまなデータを閲覧可能だ。

Pitch Tempoはこちらから

 今季からMLBではピッチクロックが導入され、すでに試合時間の大幅な短縮に成功しているようだ。おそらく次回のWBCなどでも採用される可能性もあり、NPBもこの状況は無視できない。導入が日本球界を良い方向に動かす可能性も十分にある。導入を考えるうえでこのPitch Tempoデータは必ず参考になるはずだ。今回はこのデータから見えてくることを紹介していきたい。

1.ピッチクロックとの比較は「ピッチクロック補正値(Timer Equiv.)で」

 今回追加されたPitch Tempoカテゴリのデータにはさまざまなものがある。この中で最もスタンダードなスタッツが「Tempo」だ。Tempoは前の投球からの間隔を中央値で表したデータである。8月18日時点で規定投球回到達者で最も早いのは床田寛樹(広島)。大体11.3秒のテンポで投げ込んでいるようだ。

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