20240213

誠実じゃないし綺麗な心を持ってるわけでもない。倫理観も道徳心もないし口は悪い。教養が無い猿の癖にプライドが高くて人を見下している。他人も自分もしょうもないから嫌い。無責任な人間、何もできない自分。小学生の頃授業でミサンガを作った。赤が好きだから赤い紐を取ったら冷やかされた。「お前が赤?笑」うるせえな。私がマジになるとみんな笑った。「ガキの癖に」「何1人で熱くなってんの」勘弁してくれ、全員死ねよ。お前らみたいにダサい服着て缶詰工場と携帯ショップとイオンしかないような田舎で他人を馬鹿にする事としょうもないセックスを娯楽にして生きる人生なんて絶対やだよ。でも私の世界はそこにしかなかったから、生きる事は諦める事なのかもしれないと思っていた。クソ、クソ、全部クソ。糞と二酸化炭素しか生成できない田舎の大馬鹿野郎共と私、全員生きる意味のないカスだ。外の世界に救いを求めた。リアルじゃ人間と喧嘩してばかりだったがインターネットではいい子になれた。いい子だね、優しいねと言われると嬉しかった。優しい人間だと思われる為に人に優しくした。恋人も作った。精神的に衰弱している人間がターゲットだった。心の弱い人間は簡単に私を神様にしてくれる。私の優しさを私が思う通りに受け取って貰えないとイライラした。この私が差し伸べた手を何故取らないのか?そういう姿勢だからどの人とも3ヶ月も保たなかった。人との接し方が決定的に変わった瞬間がある。19歳の時だった。他人への愛の芽生えを自覚したのはその時だった。良い人間になりたい。あなたの為になんでもしたい。他人に優しいと思われる事よりあなたの幸せの方が大事だった。あなたにいつも笑っていて欲しい。東京に行こうと思った。まともな人間になろう。あなたの為に。ちゃんと仕事してちゃんと人間と関わってカスみたいな自分を全部捨てたい。愛した人に愛されるに足る存在でいたい。あなたは人を好きになろうとするから私も人を好きになりたい。あなたが綺麗だと言うものを私も綺麗だと言いたい。その内あなたの為にやろうとしていた事が自分の中に染み付いていった。強がって酷い口調で人に接してしまうのを辞めてあなたのように話す事が当たり前になって、取り繕わなくても人に愛されるようになった。人に可愛いと言ってもらう時、私の中のあなたを褒められた気分になる。私の中のあなたが愛されているんだ。他人に言うと「それは違う」って言われるけど、私の中ではそういう事になっている。19歳の時、あなたの事を考えながらバイト先で見た夕焼けの眩しさが世界の美しさの全てだ。私の頭の中の幸せを感じる器官は全部あなたが作ったのだと思っている。今日、今この瞬間、生きている事に絶望しなくて済むのはこの世にあなたがいたからだ。

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