20240604

2週間に1回から2回のペースで配偶者と長話をする。大体仕事の話からはじまって、最終的に我々のやっている事や考えている事は我々の価値観では間違ってないというのを確認し合って満足する傾向にある。

配偶者との共通点は沢山ある。
同い年。2人とも小さい頃から気が強い。どちらも出自にコンプレックスがあり地元が嫌いだ。親が自分に金を使ってくれなかった事をずっと根に持っている。社会に出たタイミングもほぼ一緒だ。10代のうちから働き始め、親の金で大学に行って楽しそうにしている同級生を見て劣等感と怒りを募らせて大人になった。だからハングリー精神が強い。上京したタイミングも上京理由も似ている。2人共親を許せないから正月は帰省しない。私の親は両親同士の顔合わせを希望していたけど未だに会わせていない。もう5年経つし時効でいいかな、と思っている。両親同士は正直似たタイプだとは思う。お喋りで自己愛が強くて田舎のヤンキー気質でデリカシーが無い。子供達の気が合うように両親達も気が合うんじゃないか?笑。

私と彼は学歴コンプレックスを拗らせているので、仕事の話になるとすぐ「大卒の癖に」というワードを使う。「親に感謝しろ」と言って、怒りながら自分達の努力を肯定する。勿論会社では絶対にそんな事言わないし「出来る側」として自信満々に振る舞っているのも似ている所だ。教養が無く怒りっぽい自分に自覚的。配偶者は私より短気だから、努力出来ない他人に対して必要以上に当たりが強い大人になってしまわないか心配しているし、私はいざ権力を持った時に、それを振り翳して人を加害するような人間になってしまうんじゃないかと心配している。2人共モラハラ気質だと思う。「怒りは甘えの感情だ」とよく言い合う。私も彼も怒りは甘えの感情だと知っているから、怒りで人をコントロールしないように振る舞えるはずだ。一番最悪なのは舐められる事だから、気安く怒りを振り翳す甘えた人間だと思われない為なら感情のコントロールくらい幾らでもできる。諦めればいいだけだ。今までずっとそうしてきたように。他人に期待するから怒りが生まれる。何処かで親の愛を期待しているからこそ親を許せないのと同じ事だ。

私と彼は似ているけど違う所もある。私より彼の方が多くの人に好かれるように振る舞っている。その方がやりやすいらしいけど私は仕事においてそういう動き方を選べない。みんなに好かれるように動くと、立場を表明しなければならない時に何も言えなくなる。人は感情の生き物だから私が反対意見を持っている事を自分への攻撃だと思う。感情と仕事の切り分けができないタイプが私の周りには多いのかも。仕事に感情を持ち込み、感情で仕事をするので会議などでは意見を言わず帰ってからごちゃごちゃ不平不満を周りに垂れ流している。部下を叱責する時も感情で怒る。私を味方と見做したら、私は自分の立場を無視してでも自分に都合のいいように動いてくれるはずだと思う。自分がそうだからだ。自分の仕事に対して無責任だ。こういう奴らが大嫌いだ。こういう奴らは成果より努力を評価してもらいたがるが資本主義の世界では成果が全てだ。給料が上がらないのはお前が成果を上げていないからだ。こういう奴らの機嫌をとりながら仕事をしなければならないのは苦痛なので、最初から同じプロジェクトに携わるメンバーとしか親しくしない。プロジェクトメンバーと大きく戦う事はほぼないので、メンバーが感情で仕事をするタイプでもまあ問題ない。配偶者も成果主義だが、私より楽観的なのでポジションを明らかにしなければならないような対立を想定して動いていないし、そもそも攻撃ではないものを攻撃と見做すお前らが悪いと思う傾向にある。人から嫌われる事や人を嫌う事に対して私より耐性があるのですごい。私には無理だ。だから人間的に嫌いな奴のご機嫌を取り続けて摩耗する。配偶者の方が人間関係は上手だ。私は下手だ。他人から執着されるなど粘度高めに好かれる傾向にある事も込みで下手だと思う。馬鹿みたい。なんとかしたい。

私も彼もお互いに信頼しているので、割と言葉を選ばずに自分の行動の説明をする。昨日彼は「会社の同性に舐められない為に、日々自己研鑽に励み見た目を美しくしつつ妻に一途である様を公にアピールしている」と言っていた。「昔はモテた自慢をするような人間になりたくない、現在進行形でモテるのにも関わらず一途で誠実ないい男であると他人から思われたい」こういう自分の高潔さを保つ事に対してとても努力できる所が好きだ。選民意識が強く、自分が1番だと思っている。他人へのアピールの手段として私を利用している事については開示してくれている時点で信頼が見られるので問題ない。私も配偶者の惚気話を通じて真っ当に他人を愛せる側だとアピールする事で集団における自分の社会的優位性を高めようとするし。

まあだから似たもの同士なんだ。同い年だし、大体今までの人生で見てきたものやそれに対して感じてきたものが被ってる。怒りを原動力にしている自分を肯定しているけど、怒りっぽい人にはなりたくない。自分をよく知らない他人にいい歳して怒りっぽい人として見られる事が不愉快だからだ。見渡す限り人生に対して本気な奴ってどう見ても少なくて、だから他人を舐めている。昨日配偶者に「相手と自分が全く同じ条件で同じ場所からせーので走り出した時、もしかしたら負けるかもしれないと思う奴の事しか本気で好きになれない」って言った。配偶者には負けるかもしれないって最近思うし、仕事の話になると焦る。大体似たような条件で走ってるから、あらゆる結果がそのまま勝ち負け指標になると思ってる。「あなたに対してですら競争心を抱き、負けたくないと思ってるんだから私はもうダメかもしれない」と言ったら「恋人関係に必要なのはフェアである事だし負けたくないと思うのは対等だと認識しているからなのでOK」と言っていた。OKらしい。じゃあいいんだ。負けたくない普通に。がんばる!がんばるぞ!燃えてけ!自分!


類型の話だけど配偶者はソシオSEEで私はLIEだから活性化関係だ。彼はMBTIだとESFPだと思う。私が極端な勝ち負けの話や自己評価と他者評価についての観点の話などをしていると「そこまでは思わないけど笑」と言って毎回若干引いている。私よりも今を生きているので付き合いたての頃私が「愛する為には契約がどうちゃら」などとNiっぽい重さで迫ったら「うーん先の事はわかんないけど大丈夫!今楽しいからずっと楽しいよ!」とSe-Fiみたいな主張で私の重さを跳ね除けてきたのでマジでイライラした。何言ってんだよ!わかんないじゃないだろ!ウワーッ!最初はこの辺りの噛み合わなさに絶望していた。こんなに同じような事を考えている人は他にいない!と思うくらい性格が似ているように思えたのに、私からすると彼はいきなり意味不明な事を言いはじめる存在だった。でも最近は慣れた。我々は似てるかもしれないけど別な存在だし。だから類型界隈に来てソシオの活性化関係の記事などを読んだ時かなり面白かった。ガンマの記事を2人で読んでウチらじゃーん笑と言って盛り上がったりもした。こういうのが楽しくて類型界隈にいるのかもしれない。私も彼も自分が1番好きだしな。ワハハ。

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