アニメ「進撃の巨人」シーズン1EP2

エレンが入団を志願するまで

2話になると主人公エレンが巨人と戦うスキルを身につけるため、兵士になると決意します。

エレンのトラウマが、巨人を駆逐するという大きなモチベーションになっていくのです。

他の訓練兵とエレンが違うのは、母親が自分の目の前で巨人に食い殺されたということ。巨人に対する憎しみが人一倍あります。

幼くして深く傷ついたエレンにとっては、”巨人をこの世から一匹残らず駆逐する”というのが生きるモチベーションだったのです。

まあ、エレン自身の性格もありますが。

母親が突然巨人に食われた、という非常事態でショッキングな出来事を子供は理解したり受け入れたりできません。大人も無理だろうな。

エレンは、「自分が、人間が弱いから巨人に喰われるんだ」ということを信じて強くなろうとなります。

(これを私はハンネスの呪いと呼んでいます)

トラウマを乗り越える手段は人それぞれあると思いますが、エレンはそれを糧に努力して強くなっていくタイプの人間なんですね。ただ憎しみが原動力なので、それ以上は行けない、というか、ある時点で限界がきてしまうのですが。それはもっと先の話。


巨人に対して感じる異様な恐怖

それにしても2話で鎧の巨人が現れるのですが、初めて見たときは恐怖でした。

巨人の造形自体もう気持ち悪くて怖いのに、なんだ、このタイプの巨人は!普通の巨人より強いし、大砲も防ぐし絶対勝てないじゃん。

改めて2話を見直して、これ初めて観たときはほんと怖かったなあ、と思いました。それは、「巨人が何なのか知らなかったから」、「巨人を見たことなかったから」怖かったんだと思います。

巨人が何なのか、何に強くて何に弱いのか。何が目的なのか。

人はわからないものを見ると、やっぱり怖いんですよね。コロナもそうですが。

初めて見るもの、体験するものは怖い。

怖いと思っていたものも、仕組みや理由が分かると、あまり怖くなくなったりします。

これは、ファイナルシーズンまで見るとよく分か流のですが、あとになると全く違う視点から違う感情でこのシーンを見ることになるんですよ。!!


国の政策


さて、2話では避難してきた人間が溢れて、国内が食糧難に陥ります。

避難民は土地を開拓して食料を確保しようとしますが、それでも足りない。

そこで政府がとった策は、巨人に奪われた土地を奪還する作戦を避難民にさせるというもの。25万人もの人間を壁の外に出します。

もちろん壁の外には巨人がいるのでほどんとが死にました。

それで食料不足がわずかに解決するという政策。もはや、自殺を促すようなものです。

この作戦でアルミンのお父さんも死んでしまうのですが、

ここでもエレンは「全部巨人のせいだ。」と言っています。

いや、これは国の政策がおかしいのです。

と言ってくれる大人もいないので、エレンはついに兵団に入団にします。

→S1.EP.3に続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?