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立憲民主党の政策は「1000年後も日本が生き残り、国際社会において名誉ある地位を占める」という基準で作られるべきです。

人口減少時代突入し、日本全国を悲観論が覆い尽くしています。

下記は2060年の人口予測のグラフ(国立社会保障・人口問題研究所)です。この人口構造で日本は今後も存立できるのか。世界の社会課題の最先端を日本は走り続けています。

行政や企業レベルでもさることながら、地域の現場でも切実に人口減少が痛感されています。

「地域にて長年親しまれ、全国大会にも出場するレベルのソフトボールチームなのに、地域から子どもがいなくなり、チームが組めなくなった」

「若い人がどんどん都会へ行ってしまい、年々消滅自治体になるのを実感する」

「移住者や移民に来てもらえないと、もう地域の医療や経済が成立しない」

福祉や社会保障等のカットという緊縮政策の全国的な浸透もあり、ますます人々は萎縮し、疑心暗鬼や相互不信に陥っています。

相互不信は恋愛や結婚への動機を失わせ、ますます人口減少するという悪循環から抜け出せなくなっていきます。

下記「私たち一人一人が持つ『資本』を活かす」で打開する考え方を含めて指摘しましたが、日本人の私たち一人一人に内在する資本の値打ちが実感されない私たちの社会。

一方、その中で立憲民主党を始めとする野党は、野党叩きの論調にめげそうになりながらも、歯を食いしばって尽力されていると思います。

思い出してみてください。民主党が政権下野して民進党と改名したものの、党としてのまとまりはなく、腰砕けであり続け、結果的に与党アシストをし続けたことを。

国会答弁で安倍総理が民進党議員に臨む時は、清涼飲料水を飲むような感じで、強気で民進党をなめてかかっていたのです。

安倍一強は民進党が作りあげたと私は考えています。

ですが、昨秋の小池新党に行けなかった、枝野幸男さんを始めとする、曲げられない人たちが立憲民主党という新たなベンチャーを立ち上げました。

今や、少数でも手強い野党として、共闘する姿勢を大切に、与党の寝首をかこうと24時間365日励んでおられます。

これは二大政党制では当然あるべき光景で、これを民進党がすべきだったのが、やっと実現したと拝察しています。

下記の写真は千早城の戦いです。鎌倉幕府の大軍に楠木正成がゲリラ戦術で奮戦し、千早城の戦いの12日後に鎌倉幕府は滅亡しました。

野党議員は行政監視が仕事なのであり、よっておかしいことを批判せずにだまって見過ごしてはかつての民進党の再来になり、独裁は進みます。どんどん徹底抗戦すべきなのです。

まして、単に外圧に負けたり、利権に集まるのは刹那的です。日本の植民地化が進み、日本が食い潰されます。

一方、立憲民主党は、相当現在のキャパシティを超えていると思うのですが、批判にとどまらず、きちんと政策提案をし、対案も提示しています。

ですが、どうにも国民に伝わらないとの悩みのツイートを拝見しました。

原発ゼロ法案や高プロ反対等、未来の日本がこうあってほしいという背景の思想があるから、政策提案や、代案の提示が可能になっています。

背景の思想として、立憲民主党の綱領そして基本政策があります。

しかし、設計者に見えるものは、設計者以外には見えない。

新しい政策で、社会に新しい補助線を引こうとしている。しかし、補助線は見える人には見えるものの、大多数の人々にはなかなか最初からすぐ見えるものではない。

よって、補助線を見えるように、わかりやすく、何回でも対話を重ねながら、伝えていかねばならない。

バラバラと各対案を個別で発信していても人々の印象に残りません。むしろ、各対案を結ぶストーリーで伝えていく必要があります。

そして、鍵となるコンセプトに何がいいのか?

そもそも枝野代表は講演等で立憲民主党をいつまでも恋々と生き残らせたいわけではないという趣旨のお話もされています。

とはいえ、歴史観を持って考えると、立憲主義の源流の一つはイギリスの権利の章典(1689年)にさかのぼります。今(2018年)から329年前です。

立憲民主党は100年と言わず、1000年後の日本が生き残れて、国際社会において名誉ある地位を占めることができるよう、政策提案や代案を提示していると見ると、わかりやすくなります。

1000年という視野でみると、例えば、以下の各政策も納得感が高まるかと思います。

1000年後も日本が生き残るためには、原発は不要です。ご案内の通り、地震国日本にて原発は存在できず、核廃棄物は10万年たたないと安全化しないからです。

1000年後も日本が生き残るためには、児童福祉の強化は当然です。

1000年後も日本が生き残るためには、働く人々の命を守らねばなりません。

1000年後も日本が生き残るためには、種子法の復活もせねばなりません。

今後1000年を見越して、もちろん今の窮乏を打開するために、私は参加型資本主義というエダノミクスへつながる提案をしています。

刹那主義で「経済が」「株価が」と言っている有権者の方々との対話でも、今のみならず1000年後の視点で臨むと、もっと広範な視野の対話に発展できるのではないでしょうか。

まとめますと、今、人口減少して、滅亡するかとも不安視される日本において、どんな政策をすべきなのか?という物差しに、「1000年後も日本が生き残り、国際社会において名誉ある地位を占めるためになっているか」と考えると、わかりやすく全てが解けると思います。

もちろん、今の政策が1000年後もそのままということはありえません。ですが、グラフのカーブが徐々に積み重なって伸びていくような角度で、1000年後に向けて今から伸ばしていくのです。

1000年後を考える政治こそが真の保守です。

今回の原稿の冒頭の写真は、今から1266年前となる752年に完成した奈良の大仏です。

以降、1266年間の間に2回の焼失はありましたが、再興されています。

確かに日本も世界も激動の時代です。

ですが、刹那的に「今だけ、金だけ、自分だけ」とならずに、大きく考える(Think big)。

1000年先を見据え、今のシビアな現実にご一緒に向き合い、突破したいと思います。

ぜひ今こそ落ち着いて、1000年先を考える立憲民主党をご一緒に作っていけたらと思います。そのことで、目前の複雑で難解な課題を解きやすくなると考えます。

お忙しい中、お読みくださり、ありがとうございます。

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