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ミスタープロスペクター系(23頭) 【解説】 種牡馬の歩様と馬体構造から、走る産駒の特徴を見極める!


サンデーサイレンス系が日本競馬を席巻して20年以上が経過しています。

今、注目されているのは次世代の主流サイアーラインはそのまま同系が続くのか否か。

それに待ったをかける可能性のある最有力候補はキングカメハメハを要するミスタープロスペクター系と言えるでしょう。

日本競馬に抜群の適性を示します。

さて、今回は、「種牡馬の歩様の診断と、その走る産駒の特徴を見極める! (114頭)」のうちサイアーラインがミスタープロスペクター系の種牡馬のみ抜粋しています。
2019年秋に公開した114頭に2021年2月に加筆しました。

産駒がまだデビューしていない馬は、自身歩様と馬体の特徴を解説しています。

時間も労力もかかっているので有料にしていますが、一般の馬主さんでも使える充実した内容になっています。

教科書的なバイブルになるはずです。

※インターネット上で、「Stallions in Japan 2021」もしくは、各種牡馬展示会の動画(Youtube)にて種牡馬の歩様が見れます。
(Stallions in Japan 2021→ こちら

(種牡馬展示会の動画→ 馬市ドットコムのサイト)

今回解説している種牡馬23頭の歩様は上記のサイトで見放題ですので、何度も見て参考にしていただけたらと思います。
(種牡馬引退した馬は、「Stallions in Japan 2021」から抜けていることもあります。)

馬名のアイウエオ順で解説しています。

また、これまで産駒を輩出している馬においては、走る傾向のある産駒の馬体の特徴も踏まえて解説しています。

以下、23頭のラインナップです。


<ミスタープロスペクター>
・アドマイヤムーン
・アフリート
・エイシンフラッシュ
・エンパイアメーカー
・キングカメハメハ
・サウスヴィグラス
・シビルウォー
・スウェプトオーヴァーボード
・ダンカーク
・トゥザグローリー
・トゥザワールド
・ドゥラメンテ
・パドトロワ
・ビーチパトロール
・ベルシャザール
・ホッコータルマエ

・マクフィ
・モンテロッソ
・ラヴリーデイ
・リオンディーズ
・ルーラーシップ
・レッドファルクス
・ロードカナロア


<ミスタープロスペクター系>

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・アドマイヤムーン(父:エンドスウィープ)
非常に歩様が柔らかいとは言えませんが、前後の四肢の連動性がしっかりしています。
また、蹄の返しに力強さがあるなかで軽く、この特徴を引き継いだ産駒が短い距離の舞台で結果を出していることも頷けます。


・アフリート(父:ミスタープロスペクター)
柔らかい歩様の持ち主。
筋肉量豊富で重厚感溢れる馬体と動きです。いかにも米国のパワー型の馬。
雄大な馬格とスピード力を後世に伝えています。


・エイシンフラッシュ(父:キングズベスト)

歩様は硬くも柔らかくもありません。
ただ、頭、首、そして四肢の軽さが際立っており、首を下げて動くときの前への推進力を感じさせる動きは、さすがの瞬発力を武器に現役時代に活躍したことが頷けます。
本馬の課題は、産駒の気性が前向き過ぎること。もっと、道中のタメがきけば、最後の直線で爆発的な瞬発力を活かす競馬ができ、より上のクラスで活躍する産駒が増えるでしょう。


・エンパイアメーカー(父:アンブライドルド)
非常に柔らかい歩様の持ち主。
全身バネであり、米国でリーディングサイアーに輝き、日本の芝でも走れる産駒を出すポテンシャルは相当なもので、身体の柔軟性を上手く伝えられていることがそれを可能にしていると言えます。


・キングカメハメハ(父:キングマンボ)
柔らかい歩様の持ち主。
現役時代の圧倒的パフォーマンスが嘘のような静けさ溢れる滑らかな動きをします。
無駄な動きが一切なく、ブレない歩様は、産駒にも上手く伝えられ大成功しました。


・サウスヴィグラス(父:エンドスウィープ)
柔らかい歩様の持ち主。
筋肉量が豊富で、四肢の回転力と優れた繋の伸縮性で上体から生み出される推進力を支えながらスピード力に繋げています。
優れた遺伝力があり、ムッチリした馬体で脚が短い特徴の産駒が多く、一見不格好に見えますが、本馬の産駒はその型が最も走ります。

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