【馬体診断】 トレンドがないからこそやるべき!!
2020年になって早くも2週間が経過した。
年が変わり、競馬界における色々な点もリセットされ、新たなスタートをきっている。
例えば、各部門で順位を決めるリーディング。
騎手、調教師、生産者、種牡馬などなど。
競馬予想(馬券)には、これらの要素を参考にして勝負する人もいると思う。
競馬場によって、そして距離によって上記した騎手や調教師、種牡馬によって適性があるのは事実で、昨年までのデータだけでなく、その年の傾向が勝敗に左右することも十分あるからである。
要は、その時の「トレンド」というものが存在する。
もっと広く考えると、スピード指数、トラックバイアス、コンピ指数、ラップ理論など馬券へのアプローチ法が出現し、有効な法則として世に出ると数年単位でトレンドが出現する。
しかし、正当にトレンド化したら、それだけ広く知れ渡ることになり、配当の奪い合いである競馬においては配当の低下を招き、アドバンテージは減る。
もう一つ、大きなトレンドとして挙げられるのは血統である。
「競走馬の能力は一定ではない」という言葉をここ近年血統評論家の方々を中心に発信されており、よく聞くのだが、
スピード指数が「能力を重視」したアプローチ法に対して、血統は「適性を重視」したものであり、個人的にも非常に勉強になる思考である。
さて、前置きが長くなってしまったが、これらのように競馬予想の世界には様々なトレンドが生まれてきた。
しかし、「馬体診断」がトレンドになったことはない。
大きな原因は、「難しい」というイメージがあるからだ。
そして、この馬体診断の中にも「トレンドの形」というのはほぼ存在しない。
「ほぼ」と記したのは、個人的な見解であるが、数十年前の走る馬と現在の走る馬では明らかに一つの部分においては異なるからである。
それは“首”の構造であり、サラブレッドの首の形は数パターンに限られており、その中で現代の競馬で活躍している馬の形は「コレだ!」というのを以前の記事で発信した。
出資検討する際には無視できない要素であり、是非とも読んでいただきたい内容であるが、ここでは細かい内容は省略させていただく。
(こちら→ゼロからでもわかる馬体評価法! 1歳馬のココを見る! ~頭・首編~)
また、サラブレッドは種牡馬の遺伝力が鍵を握る世界であり、直子や孫の世代に影響力のある種牡馬の形が顕著に出ることはあるが、
距離や馬場の適性があるが基本的に早く走れる理想の形というものはある。
サンデーサイレンスの産駒は曲飛が多く、サンデーサイレンス自身がその部分が奇形であるとまで言う競馬関係者もいるほどであるが、
それでも関係なく走るこういった馬は例外中の例外である。
毎年、こういった種牡馬が現れないことを皆ご存じだろう。
他にもある特定の種牡馬の産駒の走る特有の形というのも存在する場合もあるが、
基本的に、走る馬には走れる理由が馬体に現れている。
そして、それを評価できる知識・経験を身につけるのだ。
「トレンドにならないからこそ有効」。
ここに大きなアドバンテージがある。
皆がやる事と同じ事をやっていては勝てない。
皆がやっていないからこそ妙味が生じるわけで、先者勝ちである。
まずは、馬を見ても分からないという間違った固定概念をなくすことである。
そして、行動に移すことである。
馬券にすごい情熱を注いでいるのであれば、馬体診断にも同様の気持ちで行動を起こせるはずである。
馬券で勝つのとは異なる、愛馬が活躍した時にしか味わえない世界が待っている。
活躍する愛馬を見届けることは、当初の投資という気持ちを忘れるくらい特別なモノであり、一口馬主をやり続ける魅力の一つである。
※作者 一口馬主マスターB
Twitter → https://twitter.com/onemouthmaster2
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