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ご縁がつながる カルロスさんのお手製プリン

縁と農を結んでくれたのは、医療・介護向けのセミナーで出会い、お友だちになったカルロスさん(愛称であって本名ではありません)。

わたしの仕事は介護職です。現在は、乳がん治療のため休職中ですが、以前は積極的にセミナーに参加していました。同じセミナーで顔を合わせることが多かったカルロスさんとは、SNSでつながったことがきっかけで、セミナー以外の場でも交流を深める仲になりました。

そんなカルロスさんから梅の収穫作業の誘いがありました。農園の場所を調べてみたら隣町だとわかり、ここならいけそうだと、久しぶりの再会に期待して収穫作業に参加することを決めました。

当日は、カルロスさんをのぞけば、みんながはじめましての方ばかり。自己紹介をかねてお喋りしながら作業して、疲れたら木陰でひとやすみ。無理なくできる収穫作業は、抗がん剤治療中のわたしにもできる。しかも、作業に集中していると、乳がんの治療による副作用や、不安のいっさいを忘れる、まるでマインドフルネスな時間。空の青と山の緑、風も鳥の囀りも心地よく五感を刺激する、この福作用にすっかりはまってしまいました。

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そして、みんなで食べるお昼ごはん。援農では、みんながおかずを一品もちより、農家さんが用意してくれたご飯と汁物と一緒にいただきます。

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そこでわたしは運命的なもうひとつの再会をしました。
それは、カルロスさんのお手製プリン。

カルロスさんといえばプリン、というのも、出会った当初、セミナー会場にプリンを持参しては皆にふるまい、頭をつかったあとのプリンの甘さがたまらず、セミナー仲間のあいだでは噂になるほどだった絶品プリン。

カルロスさんのプリンにかける情熱はさめることなく、いまは趣味が高じて世田谷でプリン屋さんをしています。お店をオープンされたのを知り、また食べたいけど買いにいくにはちょっと遠い、コロナの流行もあり、ためらっていたわたしには感動の再会でした。

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当時とかわらぬ味は、やっぱり最高。ビッグプリンは出会いの輪、援農ボランティアを通じてご縁を運んでくれた、わたしにとってせかいでいちばんのごちそうプリンです。


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