CCIE R&S ver5 対策問題集からの抜粋 #4 [Layer3 Technologies - OSPF]

海外の提携校がCCIE RS ver5 当時に提供していた、試験対策問題集からの抜粋の続編です。
弊社サービス・教材のご紹介、及び皆様の自習目的としております。
現在は、現行のEnterprise Infrastructureを提供しております。

※実際の試験では、問題文は全て英語です。

[Layer 3 Technologies - OSPF in AS12345]

構成図例

次の要件に従って、ACME本部(AS 12345)でOSPFv2エリア0を構成してください :
・OSPFプロセスIDを12345に設定し、7つのルータ全てにルータIDインターフェイスLo0を設定する
・各ルータのインターフェイスLo0は、他の全てのルータからは内部OSPFプレフィックスとみなされる必要がある
・OSPFが別のASに面しているインターフェイスで実行されないようにすること。この要件を達成するには、任意の方法でよい
・R1は2つのOSPFネイバー隣接関係を形成する必要がありますが、その際、IGPまたはBGPプレフィックスのデータプレーントラフィックを転送してはいけません。"OSPFスタブルーターアドバタイズメント"の機能を使用し、この要件を満たすためにフィルタリング機能は設定しないこと

【模範解答のコンフィグ設定例】

[R1]
router ospf 12345
router-id 123.1.1.1
max-metric router-lsa
network 123.0.0.0 0.255.255.255 area 0
###もしくは下記ようにコンフィグする
network 123.1.1.1 0.0.0.0 area 0
network 123.10.1.2 0.0.0.0 area 0
network 123.10.1.5 0.0.0.0 area 0

[R2]
router ospf 12345
router-id 123.2.2.2
network 123.0.0.0 0.255.255.255 area 0

[R3]
router ospf 12345
router-id 123.3.3.3
network 123.0.0.0 0.255.255.255 area 0

[R4]
router ospf 12345
router-id 123.4.4.4
network 123.0.0.0 0.255.255.255 area 0

[R5]
router ospf 12345
router-id 123.5.5.5
network 123.0.0.0 0.255.255.255 area 0

[R6]
router ospf 12345
router-id 123.6.6.6
network 123.0.0.0 0.255.255.255 area 0

[R7]
router ospf 12345
router-id 123.7.7.7
network 123.0.0.0 0.255.255.255 area 0

【解説】

[R1]
#router ospf 12345
#router-id 123.1.1.1
<対応要件>
・OSPFプロセスIDを12345に設定し、7つのルータ全てにルータIDインターフェイスLo0を設定する

#network 123.0.0.0 0.255.255.255 area 0
<対応要件>
・各ルータのインターフェイスLo0は、他の全てのルータからは内部OSPFプレフィックスとみなされる必要がある
・OSPFが別のASに面しているインターフェイスで実行されないようにすること。この要件を達成するには、任意の方法でよい

#max-metric router-lsa
<対応要件>
・R1は2つのOSPFネイバー隣接関係を形成する必要がありますが、その際、IGPまたはBGPプレフィックスのデータプレーントラフィックを転送してはいけません。"OSPFスタブルーターアドバタイズメント"の機能を使用し、この要件を達成するためにフィルタリング機能は設定しないこと
<メモ>
OSPF スタブルータアドバタイズメント機能に用意されている 2 つの設定オプションを使用すると、新しいルータをネットワークに組み込むときに、新しいルータがトラフィックのルーティングにすぐに使用されないようにできます。Interior Gateway Protocol(IGP)のコンバージェンスは、ルータの起動中またはリロード後に非常に短時間で行われ、通常、ボーダーゲートウェイプロトコル(BGP)のルーティングテーブルのコンバージよりも先に完了します。このため、これらの設定オプションが役に立ちます。ルータで BGP ルーティングテーブルを構築中に、ネイバールータがこのルータを経由してトラフィック転送を行うと、受信した他の宛先のパケットをドロップする可能性があります。起動中に最大メトリックをアドバタイズすることによって、ルーティングテーブルがコンバージされた後に、他のネットワーク宛のトラフィックの送信をこのルータで開始することができます。次の 2 つの設定オプションによって、ルータは起動時に最大メトリックをアドバタイズできます。
[IP ルーティング:OSPFコンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 15.1S]:
https://www.cisco.com/c/ja_jp/td/docs/wl/otherwlproducts/wt2700wlsuite/ig/002/iro-15-1s/iro-stub-router.html

※以下、同様の要件部分は省略

[show command verification example]

R1#show ip route ospf


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