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【勝手に!寄せ書きnote】在宅ワークが気づかせたもの


1 はじめに

今回、初めての試みではありますが、『勝手に!寄せ書きnote』というカテゴリをはじめてみることにしました。

このnoteの世界に参加させていただいて、今日でちょうど1年‼︎
様々な方のnoteを読みつつ、日々自分の考えを深める喜びを味わっています。
思考の刺激を受けることも多く、何度も読み返してみたり、自分も同じテーマについて考えてみたりと…。

また、私の拙い文章を読んでフォローしてくれる方もいて(本当にありがとうございます!)、そういう方の記事は特に私が興味を持っている分野だったり、共通項があったり、新たな気づきを得ることも多く自分も同じテーマで書いてみたいという衝動にすごく駆り立てられます。

でも、そんなのあまりやっている人いないし、どうしようかとちょっと悩んだりもしました。3日程すれば私の気持ちも変わるかなと、ちょっとほっといてみたり…。

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でも、やっぱりやってみたいなと…。
テーマ募集の企画でもなく、引用という手段でもなく、たまたま通りかかって読んだ記事が思考のスパイスになる… そのお礼を込めて書いてみたいと思いました。
その気持ちに素直になって、そしてちょっと遊び心を持って、『勝手に!寄せ書きnote』と命名してみました。
よく小中学校などで先生とか友達に寄せ書きをしたように、一つの輪に向かって様々な人が気持ちを書き綴る『寄せ書き』のようなものが作れたらいいなと思いました。

ただし、『勝手に!』と最初についているように、元となった記事の著者には内緒で(おことわりをせずに本当にすみません‼︎)、そっと書いていきます。
本当の寄せ書きも、本人に渡すまで内緒のことが多いですよね!
そして、ご本人が気づいた時に少し驚くかもですが…、それも『勝手に!寄せ書きnote』の醍醐味では?と思っています。
そして、あくまでもテーマや切り口は同じでも、自分の意見や思いを書いていくので、私のnoteの文責は私となります。


2  在宅ワークが気づかせたもの

では、少し前置きが長くなりましたが、NO.1『在宅ワークが気づかせたもの』を始めます。

コロナウィルス…2020年から世界はその脅威にのみこまれて一年以上が経過しました。
緊急事態宣言も発令され、第三波、第四波と予断を許さない状況です。
人々の生活様式も、ソーシャルディスタンス、マスク、学校では休校〜分散登校〜オンライン授業、職場では在宅ワーク(テレワーク)等、大きな変化がありました。

今回の記事は、在宅ワークへの個人的想いと、それに伴う様々なプロダクトと課題感について書いてみます。


■通勤って?

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毎日の満員電車での通勤。
在宅ワークを高頻度で実践している方の中には、もうあの満員電車の通勤には戻れないなと思っている方も多いのではないでしょうか?

私自身、1時間半程かけて出社し、1日のうちで3時間を満員電車の中で過ごしていました。
もちろん、通勤途中に本を読んだり、音楽を聴いたり動画をみたりして、その通勤時間をなんとか有意義なものにしようとしていたわけです。でも、限られたスペース、公共の空間ではそれくらいしかすることがなかったというのが正確な表現かもしれません。
また、その通勤途中の隙間時間をめがけて、おそらくスマホのアプリは戦略的に開発され膨大なコンテンツが生み出されているのだと思います。

この通勤時間がいきなりゼロになる世界が来て、最近では、”移動ロス”という新たな言葉も普通のことのように使われています。
新たな言葉が生まれたということは、新たな価値観が生まれたということです。たった一年前ですが、もう昔と同じには完全に戻らないことを示しているのだと思います。


仮に、朝の通勤時間を1時間として月20日勤務で計算すると、1年間で240時間(10日相当)の自由な新たな時間が生まれるのです!
そして、その1時間は電車の乗換等でぶつ切りにされた隙間時間ではなく、
“時間の塊”が目の前にあるのです!

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満員電車から解放され、時間にもゆとりを持てるようになりました。
特に、朝の1時間は貴重です。

あなたは、この塊の時間を何に使いますか?
 コーヒーをゆっくり飲みながら本を読みますか?
 新たな自分の成長を信じて、何か勉強を始めますか?
 子供や家族との何気ない会話を楽しみますか?
 健康のため、ヨガやジョギングにトライしますか?

どれも素敵ですよね。
人間に唯一与えられた平等なもの、それは時間です。
何に使うかを決めるのも自分次第。


しかし、時間に余裕が生まれたことはとても素晴らしいことですが、その一方で、職場と家庭が物理的に同じ位置・空間になるのが在宅ワークであり、多くの方が最初は戸惑われたのではないでしょうか?

公私の切り替え…
例えば、人によっては時間で切り替える人もいるでしょうし、テレワーク専用の部屋があるのならそこのドアを開くことで、公私を切り替える人も多いかもしれません。

コロナにより急速に在宅ワークが導入されました。特に、今まで在宅ワークの経験が少なかった人にとっては、プライベートから仕事(またはその逆)への気持ちを切り替える儀式を自分なりに作り上げる必要があり、”新しい習慣化”まで時間がかかった方もいると思います。

仕事人⇄個人(私の場合、例えば家庭の中での母としての自分等)に戻る瞬間は、自分の中にある2つの役目や立ち位置を自覚することであり、他者や自己とのコミュニケーションをする上でとても大事なことです。

この切り替えがうまく行かないとストレスが多くなるでしょう。
また、逆にその切り替えをあえて作り出すために、古い習慣に身を委ねることを選択し、在宅ワークができる環境にもかかわらず会社に出社することを選択してしまう人もいるのだと思います。

ただし、緊急事態宣言下であっても、職場や現地に行かざる負えない方々も多いのが現状ですので、在宅ワークができる/できない、選択する/選択しないは様々な環境要因や価値観に依存しているので、多種多様な状況が生まれるのは当然なのだと思います。


■オンライン会議疲れ

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私は、コロナ以前のずっとずっと昔から、育児と仕事の両立のために在宅ワークを織り交ぜた勤務スタイルをとっていました。
そのため、在宅ワークのメリット/デメリットを肌で感じてきたひとりです。

家で一人で仕事をするということは、ある程度の裁量が個々人に与えらていることが前提です。
その前提の中で、いわゆるToDoに落としこむことができる仕事は、自分のペースで仕事ができるのでモチベーションも上がり、職場に出社していた頃の電話対応などで邪魔されずに集中して取り組みやすくなります…。

確かにそうだといわれているけれど…。
現在の在宅ワークは、電話、メール、チャット、web会議を駆使すればToDoのタスクを進めることはできます。しかし、在宅ワークを続ける中で、相手の状況が見えない中でチャットで声をかける事の難しさに気づいた方もいるのではないでしょうか?

特に、チャットはリアルタイム性という観点で見ると、電話>チャット>メールのような順番になりますが、声をかけるというよりはテキストを投げ込むというコミュニケーションなので、ポップアップ通知が来るとついつい内容を確認してしまい、集中力が途切れてしまうことが多々あるのです。


現在、コロナ禍で完全テレワーク(全社員が在宅ワーク)という企業もあると思います。しかし、多くの企業はハイブリッド型テレワーク(※)が現状であり、これからのアフターコロナのスタンダードはハイブリッド型になるでしょう。

※ ハイブリッド型テレワーク
仕事は基本的にテレワークで可能であるが、業務や状況によって在宅ワークをする者と一部職場に出社している者が混在したテレワークスタイルのこと

ハイブリッド型テレワークの時代においては、今以上に色々な課題も見えてくると思いますが、上記に記載したようなちょっとしたコミュニケーションの不具合・課題には、分身ロボットOriHimeが解決・ソリューションの一つとなるでしょう。

私を含め育児や介護と仕事の両立に苦労してきた女性たちは、当時マイノリティでした。でも、コロナによって在宅ワークやweb会議が普通になった世界では、先駆者になり、そしてマジョリティとなりました。
かつてマイノリティだった一人一人の声は、今多くの人たちが感じているテレワークの不都合と完全一致しています。

彼女たちの声を聞き、寄り添いながらつくりあげてきたOriHimeには、ハイブリッド型テレワークに必要なエッセンスを全て入れ混んでいます。是非、あなたもOriHimeをご活用いただければと思います。

そして、さらにその先を見据えると、イノベーションを生む偶発性や雑談はWeb会議ツールだけでは難しいのですが、リアルな世界へ存在感を伝達できる分身ロボットOriHimeを介せば、容易に雑談などのコミュニケーションができるのです。
(ハイブリッド型テレワーク✖️分身ロボットOriHime✖️イノベーションの構図については、また別の記事で詳細をお伝えしたいと思います。)

今は、コロナ禍において苦しいことも多いのですが、すこしでも前に進めるように、課題を一つ一つ技術の力で解決していくしかないのです。
おそらく今、技術を前のめりで使える企業かどうかが、その後大きな差を生むことになります。”守って攻める”ためにも様々な技術をまずは手に取ってみることが重要です。


■ 孤独

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昔マイノリティだった私たちは、在宅ワークで”孤独”の中にありました。
ちょっとした雑談の中にも、仕事で必要な情報や翌日会社で仲間と会った時の交流に必要な情報が多く含まれており、それらの情報欠落が起こることで人は孤独を感じます。

家族以外のコミュニティとして大きい部分を占めていたのは、職場でした。
仕事仲間との会話にはたわいもない雑談もふくまれていましたが、そこが在宅ワークによってデジタルに起き変わりました。

在宅ワークは、現在web会議ツールの導入で支えられていますが、それは視覚と聴覚をデジタル化することでなんとか成り立っています。
もともとデジタルツール導入には、生産性や効率化だけの視点に偏るリスクがありますが、在宅ワークでは真っ先に雑談が切り捨てられるため、人とより疎になることが加速し孤独を感じさせているのです。

人間は、視覚や聴覚以外にも、触覚、味覚、嗅覚などの感覚を持っており、この五感からの刺激は、感情を醸成するのにどれも必要不可欠です。

初対面での握手や、仲間とハイタッチすることは触覚を刺激します。
ランチタイムや歓送迎会などで同じ食事を共にすること、味覚や嗅覚を刺激します。そして、これらの刺激は、家族以外では、酒を酌み交わすとか同じ釜の飯を食うなどの表現もあるように、職場やコミュニティの仲間と一緒にいる時に起きていました。そして、五感全てを通して人は仲間といる喜び・達成感などの感情を醸成し、記憶していたのです。

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これら五感への刺激があることが、人間として満たされる日常が送れる条件なのではないでしょうか?

でも、コロナはそれを奪いました。
満たされる日常が送れないのは、とても大きなストレスとなります。


また、もう一つコロナによる大きな影響があります。
それは、コロナに感染した方や残念ながら亡くなられた方の辛さや無念さは当然あるのですが、その方のご家族やご友人の方のストレスは計り知れないという事はあまり認知されていないように思います。人の心へのマイナスの影響が感染者数のn倍となって、じわりじわりと今後増えてくるのではないでしょうか。

特に、高齢者のコロナリスクが高い中で、「順序的に親が先…」と頭ではわかっていても実際に経験するとショックが大きいものです。中には親の死によって無気力状態になってしまう方や、自分の喪失感を誰もわかってくれないと疎外感を持ち体調を崩す方もいるようです。

参考)アメリカのホームズ博士が考案した「生活上に発生する出来事に対するストレス値」より
1 配偶者(夫・妻)や恋人の死 (100)
5 近親者の死(63) 
6 外傷・疾病罹患 (53)
11 家族の疾病罹患 (44) 
17 親しい友人の死 (37)

このように、様々なストレスがあり、先が見えない不安に長期間さらされ続けることがコロナによる問題の一つであると私は思っています。


3 寄せ書き 『今できること…やりぬく勇気!』

では、私たちには何ができるのでしょうか?

今コロナ禍で1番頑張っているのは子供達です。様々な制約を受けつつもそれを守りながら、学校生活の中でできることを探し工夫し前に進もうとしている子供達に、胸を張って引き渡せる未来を作る!それはあらゆる大人の使命です。

コロナが終息した時に、”大人も子供も心も体も健康でいる世界”、それが更なる未来を作るエネルギー溢れた世界になると思うのです。

そして、技術者だからこそできることはないでしょうか?

かつて、スーパーコンピュータは、一般市民にとってどんな身近なメリットをもたらすのかが全くわからない時代がありました。しかし、今は富岳のようなスーパーコンピュータがあるからこそコロナ禍でのマスクや換気のシュミレーションができ、リスクをわかりやすく市民に見える化する事ができています。そしてそれを新聞や記事などでわかりやすく言語化(形式知化)することで、市民一人ひとりの感染リスク低減に寄与しているのです。

先に述べた分身ロボットOriHimeも認知されていないだけで、今のコロナ禍だからこそ使うべき適用領域、例えば子供の感染リスクや不安の低減に寄与できる活用というものがあります。

だから、私なりにこのことを多くの人に認知していただくためにつながり、小さなことでも”やり抜く勇気を持って行動”していきたいと思っています。


そのほかの多種多様な技術も、その技術の特性にあった今まさに必要とされている適用領域が必ずあるはずです。コロナ以前の領域とは違うコロナ禍だからこその適用領域が…。そのためには、技術の深い再考が必要なのです。

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先に述べていたストレスに関して、もし精度が高く非接触型のプライバシーにも配慮した「ストレス計測」という技術があるのであれば、研ぎすまされた適用領域があるはずです。

ここからは、十分な知見がない素人の考えとしてですが…、
ストレスもウィルスと同じで蓄積し発現するまである程度の時間がかかり、本人自身がその初期症状を自覚することが難しいものだと思います。

そう考えると、人々は外出先でもコロナ感染への不安をもちながら行動しており、人はどんな時にどんな場所でストレスを感じているのか、ストレスの強度や何に不安なのかを見える化できる事は、次の一手を打つための非常に重要な鍵となると思うのです。

五感で感じることができる人間は、ある意味現代のあらゆる技術を駆使しても到底到達できない高感度センサーの集合体でもあります。
その中の一部分でもストレスや感情という指数で切り出し測定できるなら、点から線にするだけでも、傾向がわかるだけでも、それは社会全体でリスクに備えるという意義において可能性が大きい技術だと思います。
今のコロナ禍で適用することで、きっと次の行動のヒントを示唆できたり、別な技術と組み合わせることで先回りして不安を取り除くことができるはずです。

そして、それはきっと、”大人も子供も心も体も健康でいる世界”の一歩になると私は信じています。

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長くなってしまいましたが、少し想うことを寄せ書きさせていただきました。

近視眼的な発想ではなく、どういう世界を作りたいか、ストレスを見てどうしたいのかという大義を持って、果敢にチャレンジしている人たちが、さらに何かを発想し行動するきっかけになれば幸いです。


PS)今回、寄せ書きさせていただいた記事は下記となります。https://note.com/issei_hashimoto/n/n827acd0586dd



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