ひとり芝居

研修医2年目でハラスメントにより鬱病となり休職に追い込まれた医者の復帰までの道のりと独…

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研修医2年目でハラスメントにより鬱病となり休職に追い込まれた医者の復帰までの道のりと独り言。

最近の記事

仕事復帰−4日目

夢を見た。 大好きな先生に頼られる夢。 昔から というわけではないが、大人になるにつれ自分は前に立ってみんなを引っ張るよりも、みんなを引っ張るひとの片腕として命を燃やしたいと思うようになっていた。 例えるなら秘書職のように。 誰かの仕事をサポートするために全力を注ぐことに憧れていた。 社会人になって、それはもう運命とでも言いたくなるような「この人のサポートをしたい」と思う人に出会った。 自惚れでなければ、あちらも自分のことを必要としてくれていたと思う。 その人の

    • 仕事復帰−5日目

      昨晩23時には寝た。 少し暑苦しくて二度ほど目が覚めることはあったが、 基本ぐっすり眠っていた。 それなのに朝目覚ましで起きられない。 「11時までに行けば良いや」 という気持ちが少なからずあるとは思うが、 それにしてもアラームがなった記憶なければ止めた記憶もない。 また鬱のフェーズに入ってきているのか? 来週から復帰なのに、いやだなあ。 帰りは大雨に降られて、すこしイライラしてしまった。 雨宿りをしていたスーパーで、ずっと外を見ていた。 アスファルトを雨が打ち付ける様子を

      • 仕事復帰−6日目

        耳鼻科受診で難聴は良くなっていると言われた。 鼻はもともと悪いようで、耳管が狭くなっているそうだ。 確かに言われてみれば、左耳はいつも詰まったような感じがして、 あくびをするたびに勝手に耳抜きのようになっていた。 でもあれこれ考えてもまた不安になるだけだ。 ひとまず、耳が良くなったことを安心しよう。 先週、とても調子が良かった。 それの反動かのように今週はだるい。 物事にはタイミングがあって、やりたいと思ったときにやれないと やりたい気持ちが薄れていく。 例えば、本。 な

        • いままで何かある度に周りを切って次に進むことしかできなかった。過去のことを思い出していた。結局なにも変わってないと思った。自分は傷ついているつもりでいたけど、同じくらいに周りも傷つけていた。いや、思っている以上に傷つけているかもしれない。今の苦しみはその報いか。

        仕事復帰−4日目

        • 仕事復帰−5日目

        • 仕事復帰−6日目

        • いままで何かある度に周りを切って次に進むことしかできなかった。過去のことを思い出していた。結局なにも変わってないと思った。自分は傷ついているつもりでいたけど、同じくらいに周りも傷つけていた。いや、思っている以上に傷つけているかもしれない。今の苦しみはその報いか。

          光の扉

          大きな窓があって、新築だったからそこにはとてもきれいな真っ白のレースカーテンがかかっていた。 家中の窓を開けなくても風通しの良い家だったから、窓の近くにいるととても良い風が入る。 晴れた日に部屋の中で感じる風はとても気持ちよく、風に煽られて大きく膨らむ白のレースカーテンを眺めるのが好きだった。 レースゆえに向こうがすこし透けて見えるものだから、それが向こう側を想像させるのには十分で、風とともに膨らむたび「光の扉が開いた!」といって向こう側へ行けることを想像して遊んでいた

          大雨の日

          大雨の振り方の表現に、「バケツを引っくり返したような」というのがある。 これには昔からしっくりこない。 バケツを引っくり返して雨が沢山落ちてきても、その雨はバケツに入っている水が全て出てしまうと止んでしまう。しかも、大抵は一瞬で終わる。しかし、自分たちが体験する大雨は、勢いこそ強いかもしれないが、いつまでたっても降り止むことを知らない。 なにかに無理やり例えるとするならば、「シャワーを全開にしたまま流しっぱなしの雨」とか、そんなほうがしっくりくる。