見出し画像

グアム先住民の歴史をたどる鍵:千年前の埋葬地が基地建設地で見つかる

グアムで米軍基地の建設中に見つかった4つの埋葬地が、約1000年前の先住民チャモロ人のものであることが分かった。


現在グアムで進む米軍増強の作業現場で見つかった遺骨や遺跡の中で最も重要な発見だと、グアムの歴史保全官パトリック・ルハン氏が以下の記事でコメントしている。

"It definitely has changed the dynamics and the structure of the northern plateau of once what we thought it was". 
「この発見は間違いなく、私たちが考えていたグアム島北部の変遷と構造を変えた」(歴史保全官ルハン氏のコメント)



この基地「キャンプ・ブラズ」は沖縄の米海兵隊の移転先とされている。建設作業はまだ続いているが、10月1日に「運用開始」となった。

米海兵隊は1日、グアムの新基地「キャンプ・ブラズ」の運用を開始したと発表した。グアムに移転する在沖海兵隊5千人の駐屯地となる。ただ建設工事は続いており、最終的には2026年までに完成する見込み。21年春に運用開始式典を開く予定。
星条旗新聞によると、グアム島北部フィネガヤン地区に位置する新基地では、施設の建設が続いている。北西の海岸沿いには多目的射撃場を建設する。住宅地区だったアンダーセン南の廃虚は、都市型訓練複合施設に改修する。
基地の中心部は単身者用の6階建ての宿舎を建設する。家族用の住居300戸はアンダーセン空軍基地に建てる。
基地には1300人が常駐し、3700人がローテーションで駐留する。海兵隊が新基地を設立するのは1952年以来68年ぶり。



以下の記事によれば、基地の建設費用80憶ドルのうち、日本政府は少なくとも30憶ドルを出資する。

Estimated to cost $8 billion, the government of Japan has committed to pay at least $3 billion of the cost.



沖縄の海兵隊移転にともなう大規模な米軍増強が進むグアムでは、先住民チャモロ人の祖先の遺骨や遺跡が作業現場で多数発見されており、地元議員や住民から建設中止を求める声が上がっている。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?