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アフガニスタンの状況から振り返る巨大軍需産業(2021/8の「英語ニュースを読む」)

「英語ニュースを読む」講座、8月に取り上げたニュース記事はこちら。

アフガニスタンの状況から改めて振り返る、巨大軍需産業の影響力と、増大し続ける世界の軍事費について。

$10,000 INVESTED IN DEFENSE STOCKS WHEN AFGHANISTAN WAR BEGAN NOW WORTH ALMOST $100,000

アフガニスタン戦争の始まった2001年に、アメリカの主要軍事企業の株に投資された1万ドルが、20年後の今では約10万ドルの価値に、という記事。

These numbers suggest that it is incorrect to conclude that the Taliban’s immediate takeover of Afghanistan upon the U.S.’s departure means that the Afghanistan War was a failure. On the contrary, from the perspective of some of the most powerful people in the U.S., it may have been an extraordinary success. 
この数字が示しているのは、米軍の撤退直後にタリバンがアフガニスタンを占領したことでアフガニスタン戦争は失敗だったと結論付けるのは正しくない、ということだ。それどころか、アメリカで最も力のある人々の視点からすれば、並外れた成功だったと言えるかもしれない。


軍需企業トップ5社の取締役には、軍隊や国防総省の元高官が並んでいる。
現在のバイデン政権の国防長官ロイド・オースティン氏は、元陸軍大将であり、軍需企業レイセオンの取締役を務めていた。

Biden’s Choice for Pentagon Faces Questions on Ties to Contractors



そして2020年の世界の軍事費は、パンデミックにも関わらず増大している。

Despite virus, global military spending grew in 2020, led by US

Global military expenditure rose by 2.6 percent to $1.98 trillion last year even as some countries reallocated their defence funds to fight the COVID-19 pandemic, the Stockholm International Peace Research Institute said in a report issued on Monday.
昨年の世界の軍事費は、一部の国がCOVID-19パンデミック対策のため防衛費を再配分したにもかかわらず、2.6%増の1兆9,800億ドルに達した。ストックホルム国際平和研究所が月曜日に発表した報告が伝えた。(※2021年4月26日の記事)

軍事支出の1位はアメリカで、世界の軍事費の39%(!!)を占め断トツのトップ、とのことだ。



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