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皆がわくわく働ける組織に、JT有志団体「O2」【ONE JAPAN加盟団体紹介シリーズ第2弾】

 大企業の若手・中堅社員を中心とした約50の企業内有志団体が集う実践コミュニティONE JAPAN。その構成要素である各社の有志団体を紹介する「ONE JAPAN加盟団体紹介シリーズ」。今回は、ONE JAPAN CONFERENCE 2020では圧倒的な参加人数を記録するなど、巻き込み力と熱量を併せ持つJTグループの有志団体「O2」を、メンバーの武藤雅和が紹介します。

O2のrootsー創設メンバーの想いと軌跡

ーO2とは?
JTグループ社内有志団体”O2”の始まりは2016年1月。
当時、古川、柏村、亀井の3名がある研修で出会い、JTグループの社員同士が集まり勉強会やイベントなど自主的な活動を行うためのJTグループ社内有志団体O2(以下、O2)を発足させました。2021年現在、延べ1000人以上の社員が参加をするまでに成長。

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 立ち上げメンバーである古川と柏村は共にO2の前身となる有志活動をしている中で、「世の中が変化する中、人と人の繋がりが大切になる」という気づきが、別拠点で有志活動を行う亀井と出会うことで確信に変わっていき「JTグループでも人と人がとつながれる場(プラットフォーム)を創ったほうがよい」という想いが生まれました。そこに、「わくわく働きたい。皆がわくわく働ける組織にしたい。」と考えていた現代表の大橋が加わることで、今のO2の原型が出来上がりました。

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[コンセプト]
・事業・部門・拠点を超えたJTグループの社員が「気軽に」「簡単に」「双方向に」情報共有ができる組織風土を醸成すること
・人と人がつながるプラットフォームを創出して、社内、社外の幅広い人脈、知識、情報アイデアを広げること
・最終的にはJTグループのイノベーションにつなげること

だからこそ、O2は参加メンバーや活動内容が固定されたサークルではなく、あくまで誰でも参加可能なプラットフォームであり、誰もが自由に人とつながり情報を共有し、やってみたいことに挑戦できる場であること、を理念のひとつとして掲げています。

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共通の理念は存在しつつも、運営メンバーが各々のやりたいことをできるプラットフォームのため、現場や実務に近い活動や、会社にイノベーションを起こすといった壮大なことを目指したイベント開催など、多種多様な目的を持って活動を展開してまいりました。これこそがO2っぽさかもしれません。

また、個が集まって組織となり共に行動を起こすと往々にして「こうしたい」から「こうするべき」とアイデアや考えに凝り固まりが生まれてしまいがちです。しかし、O2では有志だからこそ「べき論はなし!何がしたい?」とメンバーがワクワクできる方向性を見失わないように気をつけています。そこに統一・規格化された活動やべき論は存在しないのです。有志なのにやらされ感が生まれてしまっては元も子もありません。このような文化も、これまでの活動で作り上げてきたものとして大切にしています。

〈共催イベント:”2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方”〉

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同じONE JAPANに加盟するAGCseedとイベントコラボ!働きごこち研究所の藤野貴教氏にご講演いただきました。当日は加盟企業以外にも複数の企業様からご参加いただきました。

〈社内イベント:”JTのミライ”〉

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代表取締役副社長廣渡とJTグループの未来について対話しました!当日はたばこ事業だけでは無く、グループ内の各事業若手が参加し、各事業の存在意義などをストレートにぶつけ合うなど、活発な議論に!

Willや挑戦したいことを持って参加した仲間が主役となり、O2と言うプラットフォームを活用した数々のイベントをこれまでに実施してきました。


転換期~2020~第二創業期のスタート

ー今の体制について
発足から駆け抜けてきたO2ではありますが、立ち上げメンバーの年次が上がっていくにつれて、時間的余裕が無くなってしまったり、海外拠点への転勤が発生したりして、O2の活動を推し進める力が弱くなってきてしまいました。そこで2020年をO2の第二創業期と位置付け、創設メンバーの古川と現代表の大橋とで、声がけを行い若手社員である行武・藤長・武藤・小笹が第二創業期メンバーとして参加しました。それが現在のO2を運営する中心メンバーとなっています。

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オンラインイベント~煙のない喫煙所の開設~

ー最近の活動について
 2020年のトピックとしては新型コロナウイルス感染拡大ですよね。
"Withコロナ"と言われ取り巻く環境が大きく変化する中、課題感や不安やフラストレーションを抱える仲間に対してどのような形でアプローチができるかについて新メンバーを中心に議論を重ねました。
この背景下で、同じチームやプロジェクトで働く仲間との業務を介した”必然性”の出会いは変わらず担保されているが、他部署の社員とバッタリ喫煙所で出くわして話をするような”偶然性”の出会いは減少しているのではないかと仮説を持ち、オンライン上で喫煙所を開設に挑戦しました。

あくまで喫煙所のような気軽にフラっと立ち寄れる安心感や心地よさを担保しながらも、一定のテーマ設定をしてコミュニケーションを促進させる精細なバランスを模索しながらトライを繰り返しました!
とカッコ良いことは言いつつも運営をしているメンバーが誰よりも一番純粋にその空間を楽しんでいましたが(笑)


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縦・横・斜めのつながりを創出できるオンライン上のプラットフォームをつくったことは、コロナ世代の新入社員や在宅勤務で人とのコミュニケーションが減少した社員から好評をいただきました。
これまでのO2の活動では、運営メンバーの勤務地やゲスト招待の都合上、イベント開催地は関東圏に限定されており、物理的に巻き込みが出来ていない地方拠点の仲間の存在がいるといった課題を抱えていました。

コロナ禍によるZoom等のオンラインツールの普及を追い風に、首都圏に留まらない、全国の仲間、ひいては世界中の仲間の巻き込みの実現にもつながりました。


ONE JAPAN CONFERENCE 2020への参加

ーカンファレンスへの参加について
 同様にコロナ禍であらゆる業務や活動に制限がかかる中で「モヤモヤ感をもった仲間もいるはず!一歩踏み出したい人の意識変化のきっかけになれば!」と全社的な巻き込みを敢行。

人力で個々の仲間への声がけを地道に行い、O2の考えに共感をして仲間が仲間を誘う形で、最終的には約140名のJTグループの仲間がONE JAPAN CONFERENCE 2020に参加してくれました。その中には、地方拠点の若手やマネジメント、海外拠点の社員も参加しており、コロナ禍のオンライン開催でなければ実現しえなかった大きな広がりを創出できた手応えを得たとともに、世界中の各拠点にいる想いを持った仲間がまだまだいることに想いを馳せる瞬間になりました。

カンファレンスに参加したメンバーに宿った”何か変わりたい”という灯火に薪をくべるべくカンファレンス振り返り会を実施したことで、約20名の仲間がその後も企画や運営に携わってくれる最高な結果になりました。

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私たちにとってのO2

ーこれからのO2について
 第二創業期メンバーを中心に活動を進めていく中での原点回帰という訳でもないですが、世代が変わった節目で「組織にいるからと言う理由だけで惰性で活動を行わないこと」、また、「自分たちの言葉でO2を語りたい」と言う想いから改めて自分たちにとってのO2を議論する合宿を実施しました。
O2に対する想いを交わし合う中で、全員に”シンプルに楽しいよね”という共通認識がありました。この感情は、有志であり利害関係がないからこその得られる”一体感”の心地よさや”フラットに想いをぶつけられる心理的安全性が担保された”安心感”からきているのかもしれません。

その時、こんな方程式も出てきました。

運命=偶然性×意志
; 意志をもたなければ、人生は自然界のランダム性をそのまま享受する偶然の産物のままだが、意志をもっていればその偶然の中から運命を見い出すことができる

偶然性=人の密度×反応速度定数=人数×有機的な場のサイズ感×人の熱量×オープンマインドな空気感
; 反応速度論の原理を参考に、良質な偶然の出会いを増やす因数分解方程式

気になる方は是非コメントにてご質問ください!
まぁ色々と話す中で、結論としては”プラットフォームだから個々に好きに使って良いよね”と先人の立ち上げた思惑通りの着地にはなりました(笑)


ポジティブなジャイアニズムを発動する

ー今後の目標について
 一つは、更なる社内認知と共感の獲得です。これまでの活動の積み重ねによって社内認知を着実に獲得した結果、社内公式イベントを社内部署と共同開催できるまでになりました。かなり大きな前進だと感じつつも、まだまだ社内における有志団体/活動の位置付けに対する理解は十分ではないと考えており、肯定的に捉えてもらえるような土壌形成は引き続き必要だと思っています。当然ながら本業ありきの有志活動のため決してそこを間違えてはいけませんが。


"認知と共感の獲得=会社における市民権の獲得"と捉えて、活動の幅やスケールの拡大、簡単に言えばワクワクの実現可能性の最大化に繋げていければと考えています。
 シンプルに運営メンバーがO2が好きだからこそ、もっともっと社内の仲間に知って、参加して欲しいと思っています!
上部で述べた通り、運営メンバー各々がO2に参加することでメリットや価値を得られたと感じていて、それをもっと多くの他の社員にも享受してほしい!ただそれだけです。(笑)我々の中では、この思想をジャイアニズム(独裁的で強欲な考え)と呼んでいますが、ここではポジティブなジャイアニズムを発動させていきます


そのために「O2と言えば、これだ!」と言われるような核になるイベントを作り上げることや社内SNSを活用した訴求を継続的に展開することで、少しずつつながりの輪を広げていきたいと思っています。大事なのは”継続する”ことであり、活動に関する負担や工数を減らすことが継続するための要因の一つであるため、そこへの工夫も欠かさず、一人当たりのリソースをコントロールしながら実現を目指していきます。


二つ目は、立ち上げメンバーからのノウハウ継承とオリジナルな社内リレーション構築です。
現在は、活動をする中で発生する、イベント登壇ゲストのアサイン/会社ツール使用時のケア/社内調整等を立ち上げメンバーに少なからず任せている部分があります。第二創業期メンバーは社歴では3,4年目にあたり上記部分の未熟さがあります。
生々しい話にはなりますが、このあたりを抜かりなく丁寧に行うことで有志活動は成立すると思います。
当然、同じ仲間として立ち上げ/先輩メンバーの力を存分に借りつつも、その中で少しずつ継承していき、本当の意味でのO2の中心として運営を行って行けるような成長をしていきたいと思っています!

皆様へ

O2は社内活動だけではなく、ONE JAPAN、そして加盟団体だけでなく、より多くの皆様との活動を通じて成長をしていければと考えています。また、Collective Impactの一因を担えればとも思っておりますので今後ともよろしくお願いいたします!



文・構成:武藤 雅和(O2/JT)
編集:岩田 健太(ONE JAPAN事務局 広報担当/東急)

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