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不思議な熱量と心地よさ、SOMPO Cotton倶楽部【ONE JAPAN加盟団体紹介シリーズ第1弾】

 大企業の若手・中堅社員を中心とした約50の企業内有志団体が集う実践コミュニティONE JAPAN。その構成要素である各社の有志団体を紹介する「ONE JAPAN加盟団体紹介シリーズ」。初回は、金融系でもあり、まじめな社風とメンバーが言う保険会社の有志団体である「SOMPO cotton 倶楽部」を紹介します。

Background:「不思議な熱量と心地よさ」

ー SOMPO Cotton倶楽部はどのようにして生まれたのか??
 「なんか、面白いことしたくない?」「お、いいじゃん、やろーよ。」 代表の井上知亜紀の声かけで集まったSOMPOグループ8社19名。このメンバーを幹事に、SOMPO Cotton倶楽部(以下、Cotton倶楽部)は、2017年10月、Kickoffと共に活動を開始しました。

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 Cotton倶楽部は、損害保険会社である損保ジャパンをはじめとするSOMPOグループの有志団体。国内だけで30社以上、全世界30か国でビジネスを展開し、総社員数は8万人規模。合併や買収を繰り返し、どんどんと大きくなったSOMPOグループは、まさに情報共有や意思決定が難しくなる、いわゆる“大企業病”ではないか。これが幹事メンバーの共通認識でした。とはいうものの、みんなSOMPOが大好きで、もっと会社のことを知りたい、もっと会社のことを良くしたい、もっと自分を成長させたい、という共通の熱い想いも持っていました。
 「私(私たち)は、何のためにここにいて、何を実現したいのか?」、一人ひとりが想いを言語化、共有していく中で感じた、仕事でもない、遊びでもない、不思議な熱量と心地よさ。みんなが柔軟性を持ち、いろいろなことを吸収している、そんな綿(Cotton)のような団体でありたいことから、「Cotton倶楽部」と団体名は早々に決まりました。名は体を現わしている?気がしています。

私たちが大切にしていること:「活動自体が醸し出す “ゆるいつながり”」

ー 熱いの?ゆるいの?どっち?? 
Cotton倶楽部が団体名の後に決めたのは、MISSION、VISION、そしてCottonWAYでした。この3つを団体および活動のベースとしています。

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MISSION:心地よい環境と多様なヒトとの繋がりの機会や場を提供していく。
VISION:新しい刺激を柔軟に吸収し、成長することを楽しみ、夢をもって働く社員を増やす。TagLineは、「Joy for Growth」。
CottonWAY:共通の想いがある、リスク・フリー、何でも言ってOK、何でも好きなことやってOK、忖度はしない、理由なき争いはNG、出戻りいつでもWelcome。

 当初、流行にのって、「新規事業を作ろう!」「経営への提言をしよう!」など、意欲的な話もしていましたが、幹事メンバーや活動に参加してくれる仲間も含めて、まずは“ゆるくつながること”に軸足を置きました。活動に参加してくれた仲間が、「意識高いように見えるけど、実はとても心地よく、親近感を持てる。また来たい!」と言ってくれる場所。会社組織、友だちサークルでもないCotton倶楽部という存在は、活動自体が醸し出す“ゆるいつながり”がキーであり、SOMPOのあらゆる仲間の心のよりどころになりたいと思っています。それはこれからも大切にしていきます。あとは、幹事もメンバーも、出入り自由なところが特徴的なところ。イベント主催の幹事も、毎回違うメンバーで回していて、全国からの幹事参加などもあり毎年幹事の顔ぶれがアップデートされています。大企業の宿命として、幹事も含め数年に一度は異動でどこに行くかわからないので、固定化しすぎることが逆にリスクになると思っています。

ー 参加者に、熱さもゆるさも委ねてるってこと!では、活動の軸は?
 活動の一つの軸として大切にしていることは、ずばり、本業との連動性です。具体的には、保険会社グループとして社会課題に向き合うことです。ニューノーマルと言われる毎年のように発生する大型自然災害に対して、保険会社として何ができるのか。どのように防災・減災していくことができるのか。有志活動で得た知識やノウハウが本業へアウトプットできるテーマであり、災害対策の有識者を呼んだイベントを実施したりワークショップをするなど、ゆるさの中にリアルを感じてもらうコンテンツを交えながら活動を行っています。また、SOMPOグループそのものを知るということも一つの軸として入れています。数あるグループ会社がどんなビジネスをしているのか、SOMPOの戦略感やリアルな実態も含め有志団体であるCotton倶楽部だからできるコンテンツも特徴です。

幹事の役割:「Joy for Growthを忘れずに」

― では幹事はどんな軸で?
 幹事間で大切にしていること、それは「自分たちのためにやっている」という意識。イベントをやることが目的になってしまうと、いかに参加者の満足度が高くなってもらうかに主眼が行きます。それはそれで新しい仲間を増やしていく点では大いに正しいのですが、自分たちが「提供者」になりすぎてしまうと、運営自体が負担になってしまいモチベーションがダウンしてしまう。この波は1年ぐらい経つと必ず発生してくるので、自分たちがやりたいことを楽しくやるんだ、まさにJoy for Growthを忘れずにいきたいと思っています。

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 Cotton倶楽部はスタートして約3年ですが、決してきれいに運営できていた訳ではありません笑。幹事としての各人のモチベーション、コミット力のマネジメントは常に課題です。当たり前の話ですが、有志活動は本業ではなくプライベートを使った活動なので、「本業でパンパン」「プライベートが今忙しい」など状況、意思次第で活動量はすぐにゼロになります。モチベーションが下がり、レスが悪くなる、反応がない、などよく発生しています笑。そんな中、どう時間を作り出すか、また作り出したいと思えるか。一つの解は、一人ひとりが少しでも「役割」を持つこと、「やりたいこと、活動がCotton倶楽部のどこかにあること」だと思っています。年に1回、過去1年をプレイバックし、自分たちを見つめ直す機会を持つようにしています。

これまでの活動:「楽しいPartyから本業に役立つTipsまで」

ー どんなことやってるの??
 団体の立ち上げてから半年ぐらいは、幹事メンバーで毎月他社との交流なども踏まえながら経験値を上げ、団体自体の設計をしていきました。活動の基本はイベントで、基本毎月イベントを実施しています。

(EVENT1)Big Party

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 年に2度、Big Partyとして100名弱のイベントを開催しています。2019年12月に実施した忘年会企画では、SOMPO Degital Lab Silicon ValleyおよびSilicon Valleyからのゲストをお招きし、現地の人がどうやってイノベーションを起こしているのか、リアルな実態をパネルディスカッションしました。普段デジタルに関わっていない参加者からの質問も多数あり、自分ごと化されていなかったデジタルを身近に感じてもらう非常に良い機会となり、私たちが日本でも真似できることは何かそれぞれ持ち帰ることができました。

(EVENT2)防災減災シリーズ

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 SOMPOらしいイベントとして2018年に全国各地で多かった防災を振り返り、SOMPOが行っている防災減災の新しい取組を学んだり、弁護士をお招きし、いざという時の備えとして、SOMPOグループの一員として何ができるのかを改めて学び、一人ひとりが考える場となりました。

(EVENT3)ONE金融、アフラックや日本生命有志団体とのコラボ

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 金融機関同士が集まってSDGsのワークショップをやるなど、社内だけではない横のつながりを意識。SOMPOの社員は比較的まじめな人が多く、割と社内活動で終わりがちですが、金融という業界同士でセットすることで、外への目線を開きやすくなるという思いが幹事たちにはありました。

(EVENT4)コロナに負けずにイベントもオンラインで継続

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 定例イベントはコロナの影響で自粛しておりましたが、SOMPOグループも在宅勤務者が増え、在宅中の今だからできるパワポ講座や、動画制作講座を実施しました。初のオンラインでのイベントは全国からでも手軽に参加できることもあり、7割以上が新規、合計100名を超えるイベントとなりました。

― これまでを振り返ってどうだった?
 定期的なイベント開催などにより、徐々に活動の認知度は広まってきていると思いますが、VISIONに掲げている、“Joy for Growth”を体現している社員を増やすまでは全然できていません。一方で、役員クラスをイベントに呼んだり、今年の2月には日経新聞の全国紙にCotton倶楽部の活動が紹介され社長自ら役員にメール転送するなど認知はされてきています。また、社内のコミュニケーションツールに情報発信できるようになったこともあり、これからどんどん広めていけると思っています!

これからのチャンレジ:「2つの課題に立ち向かう」

ー これからのチャレンジは? 
チャレンジは大きく2つあると思っています。1つは運営。大企業の宿命として、全国、世界も含めた定期異動があります。幹事メンバーもこの2年間でも環境変化とともに変わってきています。新陳代謝も含め運営自体をサステナブルにしていく仕組みを作ることは大きなチャレンジです。
 もちろんこのコロナ禍でもできることにはチャレンジします。4月にはZoom&YouTubeを使ったイベントを開催し、100名以上の参加者が集まりました。場所にとらわれない活動、情報発信を行っていくことは、私たち全国転勤がある企業にとってのチャレンジだと思っています。こういう具体的なチャレンジが、企業風土の変革につながるとも思っています。
 もう一つは、コミュニティの上のレベルとしてプロジェクト化を進めていくことです。何かのアウトプットを決めた、プロジェクトというものも走らせていきたいなと思っています。これが回りだすと、ゆるさと強さの両面を持ち、団体はもっと成長していくと思います。

ー 最後に一言!
 ONE JAPANの加盟団体には、見習うべき取組や活動をしている団体がたくさんあるので、参考にさせてもらいながら、一緒に成長していきたいと思っています。せっかく大企業の有志団体が50以上も集まっているので、自社の組織変革だけでなく、集合体としてのCollective Impactも出していきたいです。これからもSOMPO Cotton倶楽部をよろしくお願いします~!!ONE JAPAN内外問わず、ぜひコラボしましょう!

文・構成:佐藤伸剛(SOMPO Cotton倶楽部)
編集:池田真梨、島津侑香(SOMPO Cotton倶楽部)


■SOMPO Cotton倶楽部
【公式HP】
https://sites.google.com/view/sompocottonclub
【Youtubeチャンネル)
https://www.youtube.com/channel/UCvspRNwDFDYJHh4ZlERfrhA
■ONE JAPAN
【公式Facebookページ】
https://www.facebook.com/one.japan.org/
【公式HP】
https://onejapan.jp/

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