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【総集編】数字で見るCANSLIM投資

みなさんこんにちは!
この度は本記事をご覧いただきありがとうございます!

こちらの記事は、Xにて連載しております、『数字で見るCANSLIM投資』をより見やすく、カテゴリー別にまとめることを趣旨とした内容となっております。(買い切りで随時更新を行います)

辞書感覚でご活用いただき、CANSLIM投資を目に見える数字で具体的に学び取っていただければと思います。

こちらの記事が皆様の銘柄スクリーニング能力及び投資パフォーマンスの向上の一助となりましたら幸いです。

目次より、気になるカテゴリーの情報にアクセスしてください!
ご不明点や補足情報、実運用においての使い方など気になることはお気軽にご相談くださいね。
※『オニールの成長株発掘法』を読んだ方向けの内容となっております。
※カッコ内の記載は過去の個人的な取引履歴より参照しております。

ベースパターン

1.ベースの共通ルール

・成長株が株価平均(Nasdaq、S&P500)に対し、ベース内で「1.5~2.5倍」の調整することは自然(「2.5倍以上」は避ける)
・ベースの高値と安値の幅は「50%未満」で収める
・ベース内で大きな下落(「40%以上」の下落)を経たbreakoutは「5~15%」で反落することが多い
・強気相場において、ベース内で「40~60%」の下落を耐えるリーダー企業が稀に存在する
・ベースの「80~90%」は調整中に形成される
・信頼できるベースは最低「7〜8週間」の揉み合い期間が必要
(Flag,Flat base,正方形型を除く)→経験則上もピッタリ合う
・「1〜3週間」で形成されたベースは失敗確率が高い
・ベース内「17ヶ月」かけて左側を形成後、「3か月」で右半分を形成するようなベースは、右側の形成が短すぎて成功率が低い


2.Cup with handle(取っ手付きカップ)

・Cup with handleは「7~65週」かけて形成される(「8〜12週」が最も成功率が高い)
・Cupの高値から底値までは、 「12~33%」がベスト
・Cupの底では「2~3回」の小幅な下落が起こる
・handleは、 「1~2週間以上」かけて形成
 (Cupの形成期間にもよるが、「3〜4週」が成功率高い)
・handleの調整幅は「20%~30%以内
 (Cupの調整幅にもよるが、「8~12%」がベスト)
・handleは「10週移動平均(10wSMA)」の上で形成されるものがベスト
・底部分やhandle部分で「1〜2週間」出来高が急減するといいサイン

Cup with handleモデル図(『オニールの成長株発掘法【第4版】』より引用)

3.Double bottom(ダブルボトム)

・2つ目の底は、1つ目の底と同じ水準になるか、「1〜2%」明らかに下回る
・高値(「W」の始点)から安値(二つ目の底値)の幅は「40%以下」に収まる
・形成期間は「6ヶ月以内」がベスト

4.Flat base(平底型)

・Cup with handleやDouble bottomを抜けて、「20%以上」上昇したところ で、「2回目」(第2ステージ)のベースとして出現する
・少なくとも「5~6週間」にわたり、株価が収束しながら横ばいで推移し、
 「10〜15%」以上の調整は入らない
(「12〜13%」の成功率が最も高い)

上昇ベース

・Flat baseと同じく、Cup with handleからブレイクした後の上昇途中で発生
 「10〜20%」の押しが「3度」入り、直前の押しの安値を更新する

正方形型

・Cup with handleやDouble bottomを抜けた後に現れ、「4〜7週」かけて形成され、株価調整は「10〜15%」に収まる

上昇後に現れるフラッグ

・株価が「4~8週間」で「100〜120%」急上昇した後、「10〜25%」の調整が「3〜5週間」続く

C

・四半期EPS成長率と四半期売上高成長率が、それぞれ直近「3四半期」で加速している銘柄は要チェック
(※必ず両方が加速していること。過去に四半期EPSが24%、75%、268%と加速したものの、四半期売上高がその間5%しか上昇しなかったケースで、その銘柄が暴落したことがあった。)

1.四半期EPS

・大化け銘柄はほぼ例外なく、過去「10四半期」のいずれかの時点で
 (以下全て前年同期比)四半期EPS成長率を加速的に伸ばしている
・特に直近「1〜2四半期」の四半期EPS成長率を重視する
・四半期EPS成長率「70%」以上の成長を見せる銘柄は要チェック
(全銘柄のうち「平均2%」程度の割合しかない)
・四半期EPS成長率が「18〜20%」といった銘柄は、大きく株価を上昇させる
 力がないので、投資対象にしない
・四半期EPS成長率の最低目標は「25〜30%以上
・強気相場では「40〜500%」のEPS成長率まで基準を引き上げる
(私は「50%以上」まで下限を引き上げています→平均「50銘柄」程度のウォッチ※相場環境による)
・直近「2四半期」続けて大幅に四半期EPS成長率が増加している銘柄を選ぶ
・同じ産業に、強いEPSの増加率を示している銘柄が少なくとも「一つ」あるか確認する
・四半期EPSの予想を「1〜2年先」の四半期分まで確認
(コンセンサス予想を提供するサイトを参照する)
・相場後半では四半期EPS成長率「100%」以上でも株価が頭打ちすることがある
($ZMなど参照)
・企業のEPSが悪化したと判断するのは、「2四半期」連続で著しくEPS成長率が減少した時
(前回の成長率に比べて「2/3以上」減少した時)

2.四半期売上高

・四半期売上高成長率(以下全て前年同期比)は最低「25%以上」を選ぶ
・四半期売上高成長率が直近「3四半期」で加速している銘柄は要チェック
・IPO銘柄の中には、直近「8〜12四半期」の四半期売上高成長率が、平均「100%」を超える銘柄は要チェック

A

・年間EPSが過去「3年間」で増加している銘柄を対象とする
(例1「2年目」のEPSが下がっている銘柄は、「3年目」の結果が過去最高水準になったとしても、選択肢から外す)
(例2 株価上昇前の「5年間」のEPS推移において、「2〜3年目」の一時的なEPS減少は、その後高水準に回復した場合、対象とする)
・大化け銘柄の「3/4」が、大きな株価上昇の前に、「3〜5年」の年間EPS上昇を見せている
・年間EPS成長率が「25%〜100%以上」の銘柄を対象とする
(「1980〜2000年」の全上場銘柄の内、上昇を見せる初期の平均年間EPSは「36%」
・年間EPSが突如として「40〜50%」またはそれ以上の躍進を始めた場合、
 株価上昇の基礎条件を満たしたと言える
・過去3年間の年間EPS成長率の安定性と一貫性(Earnings Stability)が「20~25」以下の銘柄を対象とする(MarketSmith以外で確認するのは困難)
・Earnings Stabilityが「30」以上を示す銘柄は、景気循環による株価の動きをしているケースが多く、成長の見込みが低い
・ROEが最低「17%」の銘柄を対象とする
(特に優れた大化け銘柄のROEは「25~50%」となる)
・1株当たりの年間キャッシュフローが実際のEPSより「20%」以上
 大きい銘柄を対象とする
・大化け銘柄の上昇初期段階におけるPERは「25~50倍」で、その後株価上昇を受けて「60~115倍」まで上昇している
(感覚値、現在はもっと高くなっている)

N(新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値)

・大化け銘柄の「95%」は何らかの新しい変化(新商品、新サービス、アイデア、新経営陣、価格上昇、技術革新など)

S(重要なポイントで株式の需要が高いこと)

1.株式数

・発行済み株式数が「50億株」もあるような銘柄は、その供給量の多さのため、なかなか株価が動かない
・発行済み株式が「5000万株」ほどの比較的供給量の少ない銘柄なら、ある程度の買いが入れば株価を押し上げることができる
・経営陣が保有している安定保有株式数の割合が大きい(大企業の場合「最低1~3%」、中小企業ならそれ以上)と、株の値動きが経営陣自らの利害につながるため、良い買い候補となる

2.株式分割

・株式分割は「1対3や1対5」より「1対2や2対3」で行った方が良い
・株価が「1~2年」上昇してきた銘柄が過度な株式分割をし始めたら下落する可能性が高く、要注意
・「1~2年以内」に「2回目」の株式分割となると、下落の可能性はより高くなる
・株式分割を「2回か3回」行うと、株価が天井を打つ傾向にある
・大きな株価上昇を見せる前年に株式分割を行った企業はわずか「18%」

3.自社株買い

・継続的な自社株買いを行っている企業はいい企業(自社株を「10%」保有していれば相当な量)
※収益の増加を伴わない自社株買いについては、それほどの信頼性はない

4.負債

・「過去2~3年」の間に、総資本に対する負債比率が減少している企業は検討の余地がある

5.出来高

・株価がブレイクアウトするとき、出来高は少なくとも通常時の「40~50%以上」になることが望ましい
(1日で「100%」を越えるような出来高の増加は尚よい)

L(Leader or Laggard=主導銘柄か、停滞銘柄か)

・業界における上位「1〜3銘柄」を対象とする(上述のCとAがずば抜けた上位銘柄)
・レラティブストレングス指数とは、ある銘柄の値動きを残りの銘柄の値動きと過去「52週間」にわたり比較するもの。その評価として各銘柄に「1〜99」の数値が割り当てられる
・大きく株価が上昇する前のレラティブストレングス指数は「平均87」だった
・レラティブストレングス指数が「80以上」の銘柄だけを買うのも一つの手
・大きな利益をもたらす銘柄は、だいたい株価が1回目や2回目のベースからブレイクアウトするとき、そのレラティブストレングスは「90以上」になっている。

I(Institutional Sponsorship)

・小規模企業や新興企業の場合は最低「20社」の機関投資家による保有が必要
・業界トップクラスの業績と確かな手腕を持つポートフォリオマネージャー「1~2人」によって保有されている銘柄を探す
・機関投資家の質を確かめるために、「過去3年間」の投資成績を見る
・最近の「数四半期」でその銘柄を保有する機関投資家の数が着実に増加している銘柄を探す
・特に、「直近四半期」の機関投資家の増加を重視する





M(Market Direction)

・弱気相場は「3〜9ヶ月」長くて「2年」稀に「3年」続く
・ほとんどの強気相場は「2~4年」続く
・一級品の銘柄は市場全体がフォロースルーを迎えた後、「3〜4週間」にブレイクアウトする。

エントリールール

1.Pivot point

・Pivot pointから「5~10%」上昇してしまうと、買うのは遅すぎる
・Pivot pointは前の高値(Cupの場合、左側の高値)から「5~10%」安値で発生
・Pivot point近くで発生するオーバーヘッドサプライの効力は「2年」ほど
(=意識される株価水準は「約2年」経つと意識されなくなる)

売却ルール

・Pivot Pointから「7~8%」下落したところで損切りをする

1.クライマックストップ

・株価が「3週間」で「2倍」に上昇するのは典型的な売りサイン

industry group

・過去の大化け株は「3/4」は成長株だが、「1/4」は景気敏感株や
 企業再生株だった
・企業再生株を探す場合、少なくとも年間EPS成長率が「5~10%」を示し、
 「2四半期連続」で急速にEPSが回復した銘柄を対象とする

IBD Rating

1.EPS Rating

・直近「2四半期」のEPS成長率を前年同期比で「過去3年間」でどれだけ
 成長したかを測定したもの
・測定結果を全ての銘柄と比較し、「1~99」の指数で表す
(99が最高で、1が最低)
・3年間のEPSが記録されていないIPO銘柄の場合、
 少なくとも「直近5~6四半期」に大きなEPSの増加や売上の増加が
 あったか調べる
 (「1~2四半期」だけでは不十分)






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