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2022.9.23(金)マーケット週次レポート

皆さんおはようございます🐈
CANSLIM投資家のオニールの猫と申します。
この記事では9/23(金)及び1週間の米国市場を

1.主要指数
2.セクター(197Industry group)
3.個別銘柄

の順で、『オニールの成長株発掘法』で紹介されている、CANSLIM投資の目線で振り返りを行います。

毎週金曜日のマーケットレポートは、メンバーの方以外にも無料公開させていただきます。
これを機にCANSLIM投資に興味を持っていただけますと幸いです😊
YouTubeメンバーシップに登録いただいている方については、無料で記事提供しますので併せてご検討いただけますと幸いです。

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1.主要指数

オニールのCANSLIM投資では、S&P500とNasdaqを主要指数として捉え、"M"の分析に活用します。
最近の研究ではNasdaqが、よりマーケットの方向性を正確に示す傾向にあることがわかっています。

(1)S&P500

-1.72%(出来高50MA比+13%)📉

日足

FOMC週間最終日の昨日は、日中の値幅の真ん中より少し高値で引けました。
今週のマーケットレポートで第1のターゲットとして挙げていた7月安値(7/14)を終値ベースで下抜けました。
次の下値ターゲットは2022年初来の安値である6月安値(6/17)となり、昨日の値動きで、この水準までの調整がかなり現実的となりました。
上値ターゲットとしては、主要平均線のターゲット50SMAですが、ここに到達するまでには多くのレジスタンスラインが存在するため、回復には時間を要する可能性が高いです。
出来高は前日比増加となり、出来高50MA比が+13%と9/16(金)のメジャーSQ日以来の出来高の多い1日となりました。
売り抜け日の条件を満たす1日となりましたが、カウントについてはすでに相場の見通しが赤信号となったため考慮しません。

5分足

ギャップダウンして寄り付き、寄り付き高く、引けにかけて安い典型的に弱い動きとなりました。
引けにかけて日中安値からバウンスがありましたが、上昇幅は1.2%弱と上昇の試し1日目と認めるには微妙なレベルでした。
月曜日以降の動きを見て、上昇の試し1日目とするかは判断したいと思います。
※上昇の試しについては、下記ツイートをご参照ください。


週足

1週間の取引が終了しましたので、週足も確認します。
今週はFOMC週間で、9/21(水)場中のパウエルFRB議長のスピーチ以降、ボラティリティが高まりました。
水曜日につけた3907.07の週間高値から金曜日終値にかけて4%以上の下落となり、金曜日引けにかけてバウンスがあったものの、週間値幅の最安値圏で引けました。
明確に年初来安値である6月安値(6/17週)を目指す形となりました。
週間出来高はSQ週であった前週比で減少しておりますが、その週を除くと10週ぶりの出来高となりました。(平均+4%)

1962年、1990年におけるS&P500の底入れ期チャート


2週前にMarketSmith主催のセミナーでミネルヴィニ氏が紹介し、私のマーケットレポートでも詳しく解説した過去の景気後退局面におけるS&P500の値動きについては、1990年のチャートは否定され、1962年の2番底をつけ反発を目指す形にシフトしました。
次は2008年リーマンショックの下落の形もモデルケースとして考慮に入れながら指数をチェックしたいと思います。


(2)Nasdaq

-1.80%(出来高50MA比+7%)📉

日足

NasdaqもS&P500同様、日中の値幅の真ん中より少し高値で引けました。
第1ターゲットである7月安値(7/14)を終値ベースで下抜け、上値として意識される形となりました。(画像黒線)
次の下値ターゲットは2022年初来の安値である6月安値(6/17)となり、昨日の値動きで、この水準までの調整がかなり現実的となりました。
当面の上値ターゲットは50SMAであり、この水準までは個別銘柄の新規エントリーは、どれだけブレイクアウトが良くても成功率が低くなることが予想されます。
出来高は前日比増加となり、出来高50MA比が+7%となりました。
FOMC以降、水曜日から3日連続で前日比で出来高を伴った売りが続いており、3日連続で売り抜け日の条件を満たしました。
このことからもまだ売りが収まっていないことがわかります。
売り抜け日カウントについてはすでに相場の見通しが赤信号となったため考慮しません。

5分足

ギャップダウンして寄り付き、寄り付き高く、引けにかけて安い典型的に弱い動きとなりました。
引けにかけて日中安値からバウンスがありましたが、上昇幅は1.2%強と上昇の試し1日目と認めるには微妙なレベルのため、同じく月曜日以降の動きを確認して判断します。

週足

S&P500同様、9/21(水)場中のパウエルFRB議長のスピーチ以降、ボラティリティが高まりました。
水曜日につけた11613.57の週間高値から金曜日終値にかけて5%以上の下落となり、金曜日引けにかけてバウンスがあったものの、週間値幅の最安値圏で引けました。
明確に年初来安値である6月安値(6/17週)を目指す形となりました。
週間出来高はSQ週であった前週比で減少しており、平均線より少ない出来高となりました(平均-2%)

相場の見通しは赤信号継続です。
赤信号(※IBDのMarket Pulseとは若干判断基準が異なります)の局面では、株式のエクスポージャーを減らし、現金比率を高める局面です。
相場に晒すリスクを最大限減らし、主要指数の上昇の試し→フォロースルーデイの出現を待ちましょう。
株式比率は0~20%、現金比率が80~100%が目安となります。
新規のエントリーをする場合、特に指数に対して相対的にパフォーマンスの良い銘柄(RS Lineなどを確認)を利確:損切りターゲットを10%:3%といったタイトなターゲットに設定し、短期的にトレードすると良いと思います。
とはいえ、指数が50SMAを下回っている場合の個別銘柄トレードの成功率は、上回っている場合に比較すると著しく低くなるため、無理をする局面ではありません。
2022年はこれまでCANSLIMにおいての買い場は数えるほどしかありませんでしたが、個別株投資のベンチマークである、指数をアウトパフォームするという目標に対しては、上記の相場の見通しに従うことで、それを達成することができました。

また、赤信号局面は、青信号に回帰した際に買っていけるCANSLIM銘柄について、ウォッチリストを作成する期間にもなります。
私のポートフォリオについては一昨日、保有銘柄を利確し、株式比率0%となっております。

2.セクター(197Industry group)

セクターの動きについては、MarketSmith独自の分類である197Industry groupを活用します。
こちらは一般的な11のセクターをビジネスの内容などで197の業種に細分化したものとなります。
こちらを確認することによって、細かいセクターローテーションの動きを全時間軸で詳細に確認することができ、MarketSmithにおいて個人的に最も有益な情報だと思っています。

(1)業種ランクパフォーマンス

昨日は、197業種のうち、7業種が上昇、残りの190業種が下落となり、ほとんどのセクターが売られる結果となりました。

日次パフォーマンス上位10業種

業種ランク上位の中では、水曜日以降、毎日TOP10にランクインしたWholesale-Food(食品卸売業種)が相対的な強さを見せています。業種ランクも堅調に推移し、現状21位とCANSLIM投資におけるエントリーターゲットに肉薄しています。

業種ランク21位

しかしながら粘っている$DIT以外の構成銘柄はチャートも崩れており、CANSLIM分析の基準を満たす銘柄もないため静観です。

その他、一部の小売関連や、ポジティブなニュースが相次いでいる$LLYが引っ張るMedical-Diversifiedも先週の注目業種でした。

日次パフォーマンス下位10業種

対して下位を確認すると、構成銘柄にCF,NTR,MOSなどがあるChemicals-Agricultual(肥料関連業種)や、XOM,CVX,MTDR,PXDなど含むオイル全般(ボトム10業種中8業種)といった、昨年11/23以降YouTube Live等で再三言及してきた、昨年末来の下落相場における何度かのブル局面を引っ張った先導業種に、大きな売りが広がっています。
今年の6月以降、Discord等でも言及している通り、これらコモディティ関連及びオイル・ガス関連については、クライマックストップをつけた可能性の高い銘柄や、ルーズな構造でかつStage数が3以上の後期ベース形成銘柄が多く存在するため、今後空売り対象として狙っていける銘柄が多く出てくると考えています。

『オニールの空売り練習帖』より抜粋


(2)業種ランクTOP20

一般的に業種ランクTOP20からその相場の先導株及び大化け株(テンバガー銘柄など)が生まれる可能性が高いことがわかっています。

業種ランクについては、IBDによる更新が日本時間で昼〜夕方とまちまちのため、1日遅れのデータを公開しています。
YouTubeメンバーシップでは毎日、その日の夕方にいち早く当日の業種ランクを先導銘柄込みで更新しておりますので、併せてご検討ください。

業種ランクTOP20

トップ10業種中5業種がエネルギーセクターとなっており、特にオイル・ガス関連業種は徐々に業種ランクを落とし始めました。(※先週段階ではトップ10業種中8業種がオイル・ガス関連)
短期トレードでオイル・ガス関連を手がけている方もそろそろ潮時かと思います。
直近のパフォーマンスが良い、食品やメディカルなどのディフェンシブセクターもじわじわと業種ランクを伸ばしています。
先週は先導業種筆頭のEnergy-Solar(太陽光発電関連業種)も大きく調整しましたが、依然業種ランク1位の状況を継続しています。

3.個別銘柄

こちらではMarketSmith Growth 250リストからのブレイクアウト銘柄を紹介します。
CANSLIM銘柄のスクリーニングリストなど、各種スクリーニングリストについてはYouTubeメンバー限定のDiscordにて公開しております。

昨日はセクター全体に売りが広がった中、1銘柄ブレイクアウトもCash Offer銘柄につき、CANSLIMで買える銘柄でないため省略します。
先週は、いくつかの先導株候補銘柄が50SMA(or10wSMA)に調整を見せた1週間でした。
そこで今日は個人的に来週注目した先導銘柄候補10銘柄を厳選して紹介します。
主要指数の調整局面においては、50SMA付近で推移する銘柄をウォッチリストに溜めていくことが、プルバック銘柄や空売り銘柄をスクリーンすることに繋がり、非常に効果的です。

先導銘柄候補10銘柄

noteメンバーの方には昨日にも50SMA付近の銘柄を更新しましたが、今日は昨日のリストにプラスして紹介します。

$ENPH

週足
日足

ソーラー関連の先導銘柄。
現状業種ランク1位のEnergy-SolarにおけるTop Stockであるエンフェーズは、統計上、相場を牽引する先導銘柄になる可能性が最も高いです。
CANSLIMは完璧に近く、Stage1のDouble Bottomからブレイクアウト後、1度目の50SMA(or10wSMA)プルバックを見せています。(※『オニールの成長株発掘法』冒頭100銘柄のチャート集において先導銘柄における頻出のエントリーポイントです)
8月以降、主要指数が下落する中で、21EMAをサポートに底堅く推移していましたが、FOMC後、売り抜けのサインを見せながら大幅下落し、50SMAまで調整してきました。
ここからの反発は買いシグナルが点灯しますが、赤信号局面であることを考慮すると、再度ベース形成の動きを見せると考えるのが自然です。
※先週のエンフェーズの動きの振り返りについては、下記画像も参照ください。

YouTubeメンバーDiscord質問部屋の一幕

$CLH

週足
日足

メンバーシップではお馴染み、Pollution Control(公害防止関連業種)の先導銘柄であるクリーンハーバーズも昨日50SMAとの攻防を開始しました。CANSLIMは非常に優秀で、同業種内に上記リスト内にある$RSGと併せ2銘柄がCANSLIM条件をクリアしており、これは1業種内の数値として最多です。(※他3業種ありますが、その中で業種ランク20位以内はPollution Controlのみ)
業種ランクも9/23(金)段階で10位と先導業種期待が高まっています。

来週のマーケットレポートでは、これら10銘柄をCANSLIM投資における先導銘柄候補として日々銘柄を追加・削除しながらレビューしていく予定です。
これらの銘柄が反発しない限り、主要指数の明確なフォロースルーも期待できず、CANSLIM投資のアプローチで市場に参入することは難しいことが予想されます。
来週の無料公開記事では、上記リストの週次レビュー及び、新たな先導銘柄候補リストを公開しますので、どうぞお楽しみに😊

本日は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
YouTubeメンバーの方には限定Discordにて毎日リンクを公開しますので、noteのメンバーについては未加入で問題ありません。

また、無料でご参加いただけるDiscordサーバーについても、現在700名以上のご参加をいただいております。
下記リンクから招待を受け取っていただき、CANSLIM投資について気になること・ご質問などいただけますと幸いです。

地域によっては天候も心配ですが、皆様良い3連休をお過ごしくださいませ。
この記事が皆様の週末のスクリーニングの一助として、またCANSLIM投資に興味を持っていただくきっかけとして貢献できましたら嬉しく思います☺️
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

オニールの猫🐈




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