見出し画像

月夜釜 小鮒の源吾 嶋矢伴蔵

古典落語の釜泥。石川五右衛門の子分達が、京都の三条河原で釜茹での刑にされた一味の恨みを晴らすために、江戸中の釜を盗むと宣言する。ある夜、豆腐屋の爺さんが釜の中に入り寝ずの番をすることにしたが、酒を飲んで寝込んでしまい、その間に二人の泥棒によって釜は盗まれてしまう。泥棒たちは運んでいる途中で爺さんの声に気づきそのまま逃げ出す。目を覚ました爺さんが地震と勘違いして釜から出てみると、武蔵野の星空が見えた、「しまった、今夜は家を盗まれた」(出典)。

鳥獣人物戯画を思わせるコミカルなデザイン、芳年の引き出しの多さに驚く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?