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コンテンツ力と熱量が掛け合わさったとき

ある日の午後、仕事をしていたらTwitterの通知が鳴った。そして、鳴り続けた。

最近はツイートもしていないし、いいねとRTが増える投稿など何も思いつかなかない。何事かと思い、そのまま携帯を見ると、V6のファンがわたしの過去のnoteをツイートしてくれていた。

すると、少し携帯を見ない間にファンにどんどんとまわり、いいねやRTは増える一方。そして、30人以上が自分のタイムラインでシェアしてくれた。

普段、ここまで出回ることがないので、数百単位のいいねでもわたしにとっては大ごとだった。通知が鳴り止まないTwitterをただ呆然とみていた。すると、しばらくして他のファンの方も感想と共にシェアしてくれるようになった。

「感動した...」「泣いた...」「愛がつまったnote...」

ただ自分用に書いたnoteだったけど、他の人にも響いたことが純粋に嬉しかった。一方で、これはV6のコンテンツ力であり、わたしだからではないこともわかっていた。むしろ、「V6 ブログ」で検索すると、わたしよりももっと上手に書いている人なんてたくさんいる。わたしにはジャニーズに勝る文章力なんて一生賭けても培うことなどできないだろう。

でも、書いたときの熱量×気持ちだけはわたしにしか出せないものだと信じている。シェアしてくれた人の感想のなかで「ぶいさんを愛する気持ちが熱い」といってくれる人がいた。

文章はガタガタだし、いまだにリライトしたい気持ちはあるけど、ハマりはじめたときの熱量と気持ちは、きっとあのときのわたしにしか書けない。熱量だけを切り取れば他の人のほうが強いかもしれない。でも、そのときの気持ちを掛け合わせればきっと他の人には書けないのだ。

過去に似たようなことが一度だけ起こったことがある。フジロックの好きな箇所を書き連ねたブログが、Twitterで予想以上にまわった。

(アメブロから移行したので、いいね数は少ないけど)

このときの文章は今よりもっとガタガタで、正直読みにくい。それでも、フジロック好きにどんどん回っていった。そしてなんと、この記事がきっかけとなって、フジロッカーズオルグに入ることとなった(試験もあったけど)。

コンテンツの力は当然強い。おそらく、マイナーなバンドについて書いたところでここまで出回ることはなかっただろう。

でも、コンテンツ力に熱量×気持ちが掛け合わさったことで、ここまで出回ったのだ。最初のきっかけがコンテンツでも、出回るかどうかは熱量次第。

これはきっと仕事で書く文章でもいえること。コンテンツを考えるのは編集者でも、熱量をいかに込められるかはライター次第なんだよなと。改めて考える良いきっかけをもらった気がします。

今更ですが、読んでくださったみなさん、ありがとうございました。

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