サンフランシスコで出会ったNoisebridgeの魅力
2023年夏、私はシリコンバレーの今を知るべく、サンフランシスコへ一人旅をしていた。現地に滞在し、シリコンバレーで新しいものを生み出そうと活動する若者たち数人に出会い、共に過ごす日々はやはり刺激的で学びも多かった。ある日1人の友人が紹介してくれた ”Noisebridge” は中でも私の記憶に強く残っており、ぜひ本記事でその魅力を伝えたい。
Noisebridgeとは
間違いのないよう公式の説明を引用する。
訳:Noisebridgeは楽しいスペースで、共有・創作・コラボ・研究・開発・メンタリング、そしてもちろん学習のために利用される空間である。
私はここまで多面的な機能を一挙に担うNoisebridgeのような空間は見たことも聞いたことすらなく、初めて訪れたとき興味津々で色々なものを見学した。このスペースは本当に誰でも無料で利用可能で、時間も夕方から夜遅くにかけてほぼ毎日空いていて誰かしらがそこでクリエイティブな活動に精を出している。
建物は2階まであり、1階はガレージのように空間が高さも広さもデカく、工作スペースになっており、2階はもう少しこじんまりしていて机や椅子も多く、本を読んだりデスクワークができるような空間になっている。
入り口にある写真のような”DOOR BELL"を押せば、すでに中にいるメンバーが降りてきてビジターを招き入れ、新参者に色々紹介してくれる。みんなフレンドリーである。
後から知ったことだが、押す側では何の音もしないこのボタンは、2階のデスクあたりでは来訪を伝えるBGMとしてなぜかFamily Martに入るときになる音が流れていた。そんな遊び心もNoisebridgeのイケてるところである。
Noisebridgeに集まる人々
ここに来て何か作業に没頭する人たちは、一人一人個性的なプロジェクトを持っていて、日々自分の創作活動に熱中している。そんな彼らに一声そのプロジェクトについて質問してみれば新しい発見がたくさんある。
ドバイ出身のエチオピア人は、自分のブランドを立ち上げようと衣装作りに夢中で、CADでデザインした通りにレーザーカッターが布地を裁断する様子を見て興奮していた。
チリからやってきた男性は自国の状況を広く世界に発信するため、チリでの取材を終えて、それをドキュメンタリー映画にして世に出すべくサンフランシスコの地にやってきて、動画編集ソフトを立ち上げていた。
Noisebridgeに通い、そこで活動する人々と会話をすれば、彼らの自国の文化や政治について知ることができ、彼らが愛するファッションや技術、映像制作について知り、興味を持つきっかけが得られる。Noisebridgeはそういった多様な物事に触れる機会を得られる貴重な空間である。
Noisebridgeはサンフランシスコの中心部Mission Districtに位置している。サンフランシスコは昨今薬物乱用等で治安が悪化しており決して安全な場所とはいえない状況だが、サンフランシスコを訪れることができた際はぜひ訪問してほしい。
この記事を作成したチェンジメーカーについて
名前: 塩田 勇人/ Yuto Shiota [One Global Contributor]
略歴: 慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。大学4年生の卒業研究では量子暗号通信に関する研究に従事。卒業後、約1年をかけてアメリカ・カナダ・ヨーロッパ4カ国を旅する。現在主にフリーランスのエンジニアとして国内で活動中。 個人サイト:yutoshiota.com
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