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【ワントーーク!Rookies第2回】秋場みなみプロ

『One Game』で学んでプロテストを受け、見事合格して活躍している新人プロのお話をお届けする『ワントーーク!【Rookies】』、第2回は新人プロながら『One Game』だけでなく『ひよこ堂』さんなどでもゲストとして活躍中の秋場みなみプロ

これまでの『ワントーーク』でもたびたびお名前のあがっていた秋場プロに、麻雀を始めたきっかけやめざすプロの姿など、色々とお話をうかがいました!

秋場みなみ
日本プロ麻雀連盟 39期後期
好きな牌は【南】
好きな役は【国士無双】
秋場みなみ(@minami_wan)さん / X (twitter.com)


きっかけは”参加できなかった”内川プロの勉強会

――まず、麻雀を始めたきっかけを教えてください

秋場プロ:一番最初は家族麻雀ですね。お正月とかお盆とかで母の実家に親戚が集まると麻雀がはじまって、それを小学生くらいから後ろで見てました。たまに入らせてもらって、小さい頃からなんとなく「麻雀は牌を持ってきて切るゲームなんだな」くらいの親しみはあった感じです。
そんな感じで麻雀がどんなものかはなんとなく知っていたので、大学生の時アプリでやってみたりとかはしてて、でもその時はまだリーチのボタンが出てきたら押す、くらいのレベルで役も点数も全然わからず、リアル麻雀とかはちゃんとやったことがありませんでした。
その後社会人になってリアル麻雀をやる知り合いができて、なんとなく友達とセットを数ヶ月に1回打つかな?というくらいでしたが、やると楽しくて、でもメンツが集まらないとできないからなんかハマりきれないな、みたいな感じだったんです。

――興味はあるけどなかなか打つ機会がない、という期間が結構あったんですね

秋場プロ:そうなんです。そこからちゃんとやり始めたのが2021年の12月とか2022年の1月とかで、YouTubeでMリーグの切り抜き動画を見たのがきっかけでした。一番最初に見たMリーグの切り抜き動画は内川さん(KADOKAWAサクラナイツ所属 内川幸太郎プロ)の動画だったと思うんですが、「なんか面白そう」と思ってMリーグを見始めたらどハマりしてって。そこから「自分も麻雀したいな」ってなったんですが、セットはメンツを集めないとできないしな…なんて思ってる時に、ちょうど内川さんのTwitter(現・X)で「『One Game』で勉強会します」というのを見て、「ここ、このテレビで見てるMリーグのあの人に会えるんだ、すごい!」「セット以外にも麻雀できる機会があるんだ」と思って、その勉強会に申し込んだのがきっかけです。
それが本格的に麻雀を打つようになった「きっかけ」ではあるんですけど…その勉強会には行けなかったんです(笑)。「申し込もうかな」って思っていたものの、点数計算も全然できない状態だったので「こんなレベルで行っていいのかな?」ってすぐには申し込めなくて。そしたらちょうどそんな質問を内川さんにリプライしてる方がいて、内川さんが「初心者でも全然大丈夫だよ」って返してらっしゃったのを見て、申し込む勇気が生まれて申し込んですが、13人目(定員12名の勉強会)でちょうどキャンセル待ち1番になってしまって、「タイミング逃しちゃったなー」って。

――ものすごく惜しいタイミング…!

秋場プロ:でも、「また次回開催したら連絡します」みたいな感じでお返事をいただいていたので「よかったよかった」と思いつつ、いきなりMリーグで見ている内川さんの勉強会に行くのも緊張するし、なんかちょうどモチベーションも湧いてきたところだったので「別日程の通常勉強会に行ってみようかな」と初めて『One Game』に来ました。その時久山さんに牌効率の基礎的というか、受け入れ枚数の広さみたいなのを教えていただいて、麻雀セットでやってたときは役も知らなければどれを切ったら広いみたいな発想も全くなく、なんとなく「これかな」って切っていたので「見えない世界が見え始めた」という感じで「めっちゃ面白い!」と。
もともと家に牌があったので、その日帰って「今日言ってたことはこういうことかな」と牌を並べて、隣に紙とペンを用意して「これを切るとこれとこれ待ちで何枚だ!」ってずっとやってたのを今でも覚えてます。
その後は、月に一、二回ほど『One Game』通うようになって、そこからどんどんハマっていきました。

――『One Game』に通うようになったのと、麻雀にハマるのがほぼ同時なんですね

秋場プロ:そんな気がします。友達とのセットでもハマりそうだなという感じは自分の中でもなんとなくあったんですが、やっぱり自分の手で4人集めないとできないっていうハードルがあってなかなかハマり切れなくて、でも『One Game』はスケジュールが空いてて自分一人来ればのめり込める。ある意味フリーがその場なのかもしれないんですけど、点数計算もできない状態でいきなりフリーは無理だから…『One Game』で麻雀点数計算とかできるようになって、フリーも行くようになって、みたいな感じで、だんだんハマっていった感じです。
1月に『One Game』に来て勉強しはじめて、サクラナイツオフ会とかそういうイベントに行くようになってMリーグ友達もだんだん増えてきて、大会形式のところに行き始めて、去年の7月に初めて『オクタゴン』さんでやってるワンデーの大会に行ってからは『オクタゴン』さんのワンデーは結構毎月出るようになっていって、そのあと『HOLIC』さんの放送対局に出て…。自分の中ではワンデーの大会の次は放送対局、みたいな感じで、どんどん次の目標を立てていました。だから本当に去年は『One Game』で練習して、イベントや大会に出て実践して、そこで悩んだことをまた久山さんに聞いて、「じゃあ来月はこの大会だね」みたいな感じでやってました。
『オクタゴン』さんでは毎月あるワンデーの大会で勝ち上がると年末のグランドチャンピオン大会に出られるんですが、去年運よく勝ち上がっていて、12月は「グラチャンで勝つぞ」って言ってここでずっと練習してた気がします。

【Rookies】第2回は秋場みなみプロ♪

久山校長も太鼓判☆麻雀プロ向きの才能!

――プロになろうと思ったきっかけは?

秋場プロ:一番最初に「麻雀プロ」という存在を身近に意識したのはたぶん、去年の2月くらいに頼さくらちゃん(日本プロ麻雀連盟 頼さくら/らいさくらプロ)と、たまたまOneGameで一緒になった時ですね。さくらちゃんはプロテストを受ける前、2週間とか1か月前に「助けてください~!」みたいな感じでプロテスト対策として来てたんです。
私はまだここに来るようになって何回目かくらいだったんですが、同じくらいの年代の子でプロを目指す、というのを聞いて、「『麻雀のプロテスト』っていうものがあるんだ」と。
Mリーグとかを見ていて「麻雀プロ」というものは知ってはいたんですが、なんかもう芸能人みたいな感じで遠い存在だったので、「こういうフローでプロになるんだー」「へぇー身近~」って一番最初に思ったのはそこでした。さくらちゃんはその冬受けて合格したんですが、まだその時には私自身には関係ない話だな、と思ってました。
そのちょうど半年後に鳴海くん(日本プロ麻雀連盟/OneGameスタッフ 鳴海拓斗プロ)と野村くん(日本プロ麻雀連盟 野村創志プロ)と、あと李佳ちゃん(日本プロ麻雀連盟 李佳プロ)という、割と同じぐらいに麻雀の勉強を始めたと思っていた、私より若い子たちが連盟の夏のプロテストを受けていて、そのあたりで「私も半年後受けてもいいのかな…?」みたいに思い始めました。
まだその時は「プロになってこんなことがしたい!」というより、「プロテスト受けたいな」くらいな感じだったんですが、そのあとに『HOLIC杯』の放送対局に出て、出場前に応援してもらったり、「がんばれー!」ってコメントもらったり、「みなみちゃんの対局見てたら打ちたくなってきたから行ってくる」みたいなコメントとかツイートを見て、なんか「楽しいな」「素敵なことだな」みたいな…「見られて誰かに元気を与えられる」、これってちょっと麻雀プロの片鱗なのかな?みたいな気持ちになって。
先ほどお話しした『オクタゴン』さんのグランドチャンピオン大会に出た時も運よく決勝卓にすすめたんですけど、その日予選に参加してた方がリアルギャラリーとして後ろにいる中で打つんですね。「わーすごーい」ってなりつつも、私的にはそれが緊張して嫌だっていうより、誰かに見られながらの麻雀楽しいなって。
そんな感じでちょうど去年の12月ぐらいに誰かに見られながらっていう経験が何度かあって「プロってこういうことなのかもしれないみたいな」って思って、その時はもう「プロテスト受けよう」と決めてはいたんですけど、さらに「頑張ろう」って気持ちが高まった感じでした。

――「見られながら打つのが楽しい」っていうのはプロに向いている感じがしますね

秋場プロ:だといいな(笑)。

――それってあとから変えられるような気質じゃないと思います

久山校長:才能ですね

秋場プロ:たぶんもともとめちゃくちゃ目立ちたがり屋なんです。小学生のときから、学級委員とか生徒会とか前で作文を読むのとか行事の司会とか、本当に片っ端からやってましたし、高校生のときはミュージカルやってて舞台に出てたので、たぶんもともと出たがりです(笑)。

もしも後ろに誰かいたって楽しく打てちゃう才能の持ち主☆

前日の対策がドンピシャだったプロテスト

――プロテスト対策も『One Game』でされたんでしょうか

秋場プロ:そうですね。まずそもそも麻雀の基本的なところをずっとここで教わってました。連盟のプロテストの実技は連盟日本プロ麻雀連盟の公式ルールという今まで打っていたMリーグルールとは違うルールなので、そもそもそのルールではどう打てばいいかとか実際に打ったりとか、結構『One Game』でやってました。筆記試験の対策も想定問題を久山さんがいっぱい作ってくれて、みんなでここでひーひー言いながら解いてましたね。私が受験するタイミングで連盟公式から「問題作成者が変わります」かつ「難しくなってると思います」と発表があって、「やばいやばい何が出るの!?」ってなっていたら、久山さんが「難しくするとしたらこの辺じゃない?」って作ってくれて。

久山校長:難しくできないんですよ、プロテストの問題って。答えがある問題しか作れないから、難易度を上げるってのはかなり難しいというか限定されるんですよね。

――それは「あ、これ『One Game』でやったところだ!」ってなったんですか?

秋場プロ:いやほんとに出ました!!直前の年は清一色の待ち当てだったんですけど、「難しくするなら何切ったら一番広いかが出るんじゃないか」って言って直前にここでやってたら本当にそれが出て…やっててほんとによかったです。

久山校長:一日前でしたもんね。

秋場プロ:ほんとに一日前でしたね。それまでは受け入れの問題とか、あとは条件計算も直近の過去問はその半荘の中のオーラス条件計算だったんですけど、難しくするならトーナメントの、1半荘目のポイント前提の条件計算が出るかもということでそれはもともとずっと対策していて、そのおかげでその分ちょっと取れたなっていうのもあるんですけど、清一色の何切ったら一番待ちが広いかは前日までやってなかったんです。
前日、実技が終わって鳴海くんとかと明日のギリギリまで練習しようって『One Game』に来て、「清一色の待ちの広さとかやった方がいいんじゃない?」って言ってやってたら本当に出て、よかった~~!って(笑)

久山校長:前日やったときは全然できてなかったけどね(笑)。

秋場プロ:前日はほんとみんな全然できてなくて、左からメンツ抜いて、みたいなコツを教えてもらってからやったら…耐えましたね(笑)。

――久山校長、問題作成者できちゃいますね

久山校長:できますね、僕は(ドヤ顔)。

秋場プロ:私は育成合格だったので、半年後に育成会の最終試験みたいなのにも筆記があったんですけど、それもここで問題作ってくれてました。ほんとにありがたかったです。『One Game』での勉強会で打牌選択について話すこともあって、思考を言語化する練習にもなっていたので、それも実技にも活かされたかなと思います。

――本当に『One Game』を通って麻雀プロになった、という感じですね

秋場プロ:もう通りに通って(笑)、ほんとにここでお世話になってます。
プロを目指す子も新人プロも、「みんな『One Game』にくればいいのに」って思ってます(笑)。

プロテスト対策も『One Game』でばっちり!

目指すは麻雀を通して誰かを元気にできるプロ

――プロになって、プロ活動はいかがですか?

秋場プロ:自分の中では「プロとしての活動」は大きく二つあって、ひとつは「対局に出る」ということと、別の側面で「ゲスト活動」と。
ゲスト活動の話からすると、「プロになったらゲストというものがある」と思いつつも、実際活動を始めてから呼んでもらえるのかなって思ってたんですけど、『One Game』とか『まーじゃんエース』さんとか『まぁ〜じゃんNext』さんとか『ひよこ堂』さんとか、元々私がフリーで行っていたところからゲストのお声をかけていただいてて、「ご縁ってありがたいな」と思っています。ゲストに入ったタイミングでのお客さんも、自分の想像以上に来てくださっていて…もちろん今までの『One Game』とか『オクタゴン』とかでの知り合いが結構来てくれるのもありがたいですし、プロになった自分を知って応援にと来てくれる方もいて、思ったより応援してくれる人が多くてとてもうれしいですし楽しいです。
自分が今まで行ったことなかったところからゲスト依頼がきたり、一度ゲストに入ったところから、ある程度来てくれる人がいたからまた来月再来月、みたいにお声がけいただいているのもうれしいですね。

久山校長:集客できる人を求めますからね。

――プロになりたてでそんなに集客できるのはすごいですね!

秋場プロ:本当にありがたいです。
私自身も麻雀プロになる前は、麻雀プロの方とかMリーガーの方のイベントとか行って、プロと一緒に打ったり話したりして、その人がMリーグやタイトル戦で頑張っているのを映像で見たり、Xで発信しているのを見たりすることで自分の活力になっていたので、これからそれを自分のプロ活動でできたらいいなと思っています。本当にゲスト活動はめっちゃ楽しいです!
対局の方は「なかなか勝てないなー、うー」って感じなんですけど、ちょっとずつ強くなって頑張ろうって思っています。ちょっと勝てない時期が続いてるんですけど…
よく「応援してくれてる人の声援が力に」みたいなこと聞くの、私嘘だと思ってて「よく言うセリフだな」ぐらいに思ってたんですけど、リーグ戦とかで負けまくって帰ってきて、リプ(リプライ)で励ましの言葉をいただいているとすごく元気が出るから、本当にありがたいなって思って生きてます。
麻雀を始める前はそんな趣味もないし基本的にひとりが好きなので友達がいっぱいでよく友達と遊んでるみたいなタイプでは全然なかったんですけど、麻雀をはじめてプロになる前からでも、サクラナイツのファンの友達とか内川さんの勉強会で仲良くなった人とか、あとは『One Game』や『オクタゴン』さんなど結構いろいろなところに行って打ってたりしたのでいろいろと繋がりもできて。
土日とかほぼ家出なくてお家でゴロゴロしてるのが好きで、平日は仕事、みたいな感じだったんですけど、今は麻雀繋がりの知り合いがすごく増えて、人と過ごす時間が増えてめっちゃ楽しいですね。本当に麻雀が人生を豊かにしてくれたという感じです。

――今後どんなプロになっていきたいと思いますか?

「対局に出る」という面では強くなって勝たいですね。やっぱり麻雀は勝った方が楽しいですし(笑)。やっぱりプロになったからには、応援してくれてる人にも喜んでもらえるようにしっかり勝ってタイトルを取っていきたいです。直近だと2月に桜蕾戦ですね。放送対局に出るというのも今の目標の一つなので、まずは桜蕾戦に向けて頑張りたいです。
ゲストに入って応援してくれている人と打ったり話したりして楽しんでもらって、自分も楽しんで、という活動もしつつ、タイトル戦の放送対局やリーグ戦など自分の麻雀の方で頑張ってその姿を見てもらって、その両方が今まで自分が受けていた「麻雀を通して誰かを元気にするぞ」みたいなことに繋がると思うので、それぞれ頑張りたいです。
それ以外の日はちゃんとめっちゃ練習しつつ…そもそも麻雀自体がめちゃくちゃ好きだし、学問としてというか研究対象としての麻雀自体もめちゃくちゃ楽しいので、引き続き頑張っていきたいなと思います!

秋場みなみプロ初ゲストは『One Game』!
今後のゲスト活動も是非チェックしてくださいね☆

終始キラキラした笑顔でお話ししてくださいました。
実は一度録らせていただいたインタビューの録音を私の手違いで消去してしまい、大変申し訳ないことに「もう一度録らせてください」とお願いしたのですが、「自分語りをまた聞いていただけるなんて嬉しいです!」と嫌な顔一つせず受けていただきました。天使…!
秋場プロ、本当に申し訳ありませんでした、ありがとうございました!
秋場プロファンのみなさま、お届けするのが遅くなり本当に申し訳ありません!!

久山校長が「質問数は『One Game』内でトップ3に入る」と語るほど勉強熱心で、麻雀が大好きでみんなに優しい素敵な秋場みなみプロ。
是非是非応援してくださいね☆

今回のちょい足し!!

今回の有料部分ちょい足しは久山校長が語る秋場みなみプロの成長の波の話と、秋場プロとnote担当が共感しあった夢(夜見る方)の話です。
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