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Beats & Vibes ZINE

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This is reports of a friday indie rock gig at Shinjyuku NINESPICES.
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記事一覧

Interview : Creamcan. in July 2021.

ロックというカルチャーが体現する価値観は時代によって変わりまた新たな視点へと広がっているように見えます。反体制であったり内省的であったり開放的であったり。多様な在り方の中から自分の心境を鏡のように映し出すバンドや曲とライフスタイルに出会えた時の感動と衝撃は、人生の方向を指し示すくらいの力があると筆者は思います。 Nirvanaのハート・シェイプド・ボックスの下に記したフックのワンライン。 Hey Wait I got a new complaint この曲を好きな方。まだ

Disk Review from TAN KUN as guitarist of DAIEI SPRAY !

2020年春に2nd full album 「BEHIND THE WALL」を発表した東京のPUNK BAND " DAIEI SPRAY "。感傷を捨て去るかのように疾走するビートと、社会の不正義や矛盾に中指を立てる文学的なリリックのアジテーション。台湾や韓国でのショウやアメリカのWEBメディア「NO ECHO」にインタビューが掲載されるなどワールドワイドな広がりを見せ精力的に活動しています。今回ギターのタンクンに数々のパンク・ハードコアの名盤を教えていただきました!"h

Interview : Monkey in Yellow in November 2020.

ベッドルームで脳内から泉のように湧いてくる想像・妄想・衝動を、極彩色のメロディ&アレンジで際限なく表現するソロプロジェクト「Monkey in yellow」。その音楽に向かう情熱は、東京と静岡2つの地にそれぞれサポートメンバーを向かえる態勢を整え、日本各地で爆発的なライブパフォーマンスを行っています。イマジネーションをフィジカルで体現する熱い感情が迸るアティテュードは、いわゆる「宅録」のローファイやフォークを指向するソロアーティストとは一線を画す。音楽を作る喜びに溢れるバイ

Interview : Kiwi in November 2020.

パンクやエモ等のDIYバンドカルチャーを発信するレコードショップやライブハウスが根付く街、八王子。この土地で産まれたドリームポップ4ピース「Kiwi」のルーツは彼らが生まれる以前の90年代ロックにあります。彼らがインタビューで語る、影響を受けた数々のバンドに共通するのは、ロックギターにとって最もオーソドックスな奏法「ストローク」で心を揺さぶる景色と感情を描写するスタイルということです。ギターをかき鳴らす一瞬・一瞬に交錯する、光輝くような胸の高鳴りと過ぎ去る時間に途方に暮れる感

Release History of "PROM" in september 2020.

鶯谷what' upや西荻窪pitbarなどのパンクシーンや下北沢のインディーロックバンドまで、幅広い音楽性を股にかける東京のパンクロックバンド「PROM」。スケートボードやハードコアパンクのカルチャーで培った、自分たちの場所を自ら作り出しまた助け合う精神性を、自主企画やドネーションなど確かなアクションを通じ精力的に活動しています。現代の日本で見捨てられたり、なかったことにされてしまうような出来事に向き合う日本語詞はTHE BLUE HEARTSの名曲「リンダリンダ」の一節で

Release History of "SWITCHBLADE" in september 2020 .

横浜STUDIO OLIVEを拠点に活動する3ピースロックバンド「SWITCHBLADE」。深いリバーブと荒々しいディストーションギターの叙情的な調べに乗せ美しい日本語詞で描き出すのは、少年と青年の狭間で葛藤する心象風景です。現実を打破するために抗うピュアな若者の肖像を体現する、彼らの激情もあらわにするライブパフォーマンスはロックバンドのかくある姿を見せてくれます。2020年9月26日・新宿ナインスパイス開催の「Beats & Vibes」は東京のパンクバンド「PROM」と初

Interview : WETNAP in August 2020.

「パンク」は社会の不正義や不条理に抗い、自身の意思を表明・対話・連帯する音楽であり生き方と筆者は考えています。「WETNAP」の怒りを解き放つ女性Voのスクリーミングと、苦悩と対峙するようながなり声男性Voが突進するビートに乗せる優しさあるメロディには、ハードな環境の中でポジティブさを見失わいための意志といたわりを感じます。D.C.ハードコアパンクカルチャーにも通ずるセンスフルな音楽性とアートワークも魅力的な彼・彼女たちの音楽愛にまつわるエピソード満載のテキストです!▼ 1s

Interview : kamisado in July 2020.

今から20年前、THE STROKESの登場で世界中の音楽シーンに"ロックンロール・リバイバル"のムーヴメントが巻き起こりました。もともとロックが持つ衝動的で直情的でフラストレーションを爆発させる音楽性に、インテリジェンス溢れるアレンジとセンチメンタルなメロディーを掛け合わせ、無謀でありつつ傷つきやすい若者の煌めく瞬間をパッケージするバンドが数多く登場しました。「kamisado」のメンバーはその20年前頃に産まれた若きアーティストです。ロックンロール・リバイバルを起点に、ギ

Interview : tranquil life in July 2020.

80年代から90年代初頭のイギリスで、数々のバンドが空間的で色とりどりのギターサウンドでロックの8ビートを彩り現代におけるいわゆる「インディーロック」というジャンルを形成していきました。Cocteau Twins、BAUHAUS、Pale saints、The primitivesなど2020年になお新鮮さに溢れるUKバンドのサウンドとアレンジワークを確かに継承しながら、ポストハードコアを通過したタフなプレイとキャンディーヴォイスの女性Voというキャッチーさとマニアックさを自

Interview : Muddy Days in June 2020

Muddy Daysが鳴らすひしゃげたギターリフやどこかレトロなヴォーカルラインには、90年代にDinosaur jrやPavementがもっていたゴーイング・イージーで自然体にロックを楽しむ気分が溢れています。レコードコレクターが大好きな盤を集めることに夢中になるように、彼らのソングメイクにも様々なロックバンドへの憧れや愛と、マニアックな斜めからの視点が満載で聴くほどに味が深まるものがあります。どうぞこの記事を読んでいただく際にはMuddy Daysを試聴しつつビール片手に

Interview : Hazy Sour Cherry in june 2020

The La'sなどネオアコを彷彿とさせる、爽やかで瑞々しい青春群像を奏でる東京のロックバンド。今年3月にはアメリカはオースティンで毎年開催されるインディロックのサーキットフェス「サウス・バイ・サウスウエスト」への出演が予定されていましたが、惜しくもコロナ影響のためフェスは中止となってしまいました。懐かしさとモダンなアレンジワークが同居する不思議な存在感の彼女・彼らのエピソード。ご覧ください!(All pic by Yukiko Ono)▽初めまして!新宿NINESPICES

Interview : PROM in May 2020.

パンクやハードコア、スケートといったカルチャーをバックボーンにもち、ピーズや忌野清志郎から影響を受けるリリカルな日本語詞で叫び歌う楽曲には彼らのライフスタイルが真空パックされています。生活の中で浮かび沈む様々な情景をささくれた音像で描き出す。そんなPROMのみなさんからお話を伺いました。▽よろしくお願いします。メンバーみなさんの自己紹介をお願いします。 タンゲ(トップ写真左):ギターとボーカルを担当しております、タンゲと申します、28歳男です。 ミヤタケ(トップ写真右):は

SHOW INFO : 2020/6/12(ツイキャス有料配信ライブとなります)

Shinjuku NINESPICES pre. "Beats & Vibes Vol. 1" PROM Hazy Sour Cherry Muddy Days Date : 2020/6/12 Start : 20:00 Ticket : 1,000 Yen 本公演はツイキャスを利用した有料チケット制配信ライブとなります。下記販売ページURLよりご購入いただけます。ご視聴いただくために、ツイキャス視聴用アプリ「ツイキャス・ビュワー」をお使いの端末にダウンロードしてく