「外資系仕事の流儀」日本と海外の働く考え方の違い
大学を卒業してアメリカが本社のグローバル企業へ。
そこでは、聞いていた働き方とはことなっていました。
アメリカの文化がありつつも、各国の文化も馴染んでいる。
日本の企業とアメリカの企業が融合したような文化。
そこでの働き方は、周りで研究職や日系企業に進んだ同期とは違う様子。
仕事第一でもなく
残業が当たり前ではなく
休日に会社の人と集まることもない
そんな印象です。
5年間在勤した時に体感した、3つの出来事を交えた外資系の仕事の仕方をお伝えいたします。
「残業するなら早く帰って彼女を見つけろ」
仕事の時間より家族の時間が大事とする文化。
仕事終わりの定時が17:30。
ちょうど定時で、少しだけ仕事が残っていた時に、急にメッセージがピロン♪
「Takao-san、いつまで仕事してるんだ?早く帰って彼女でも作りにいきなよ!」
シンガポールの同僚からのメッセージでした。
残業をすることが仕事の美学ではなく、むしろ残業する人の方が仕事ができないと思われる文化。
比喩のように伝えてくれたのかもしれません。
ただ、本当に彼女を作った方がよいというアドバイスだったかもしれません。笑
「日本の文化を刷り込むことが仕事の重要性」
直属の上司は中国にいたり、韓国にいたり、オーストラリアにいたり。
時にはアメリカだという人も少なくありません。
上司になる人も、長年グローバルで活躍しているわけでもなく、日本を初めて見る人だっています。
すると、ビジネスの特徴やマーケットの特有さは、他の国と比較して初めて浮き彫りになります。
次に文化の違い。
なぜ、日本人はこう思うのか?
どうしたらやる気になるのか?
どんなきっかけで取り組もうと思うのか?
日本的な視点を刷り込まず、グローバルスタンダードで考えると上司の言っていることと顧客の要求に大きな乖離が生まれます。
もちろん、上司の言うことは大事。
しかし、日本の市場を一番理解しているのは自分しかいません。
だからこそ、上からの指示にただ従うのではなく、自分の意見と自分が直接見て、感じたことを伝える必要があります。
それも、何度も理解されるまで。
また、プロセスではなく成果主義が基本です。
故に、数字での報告を小まめにすることで、海外のチームからは評価されます。
細かい仕事のやり方は上司に見えないし、時には違う文化の考え方が当てはまらないケースもあります。
そんなときは、同僚の日本人に聞くしかありません。
ただ、仕事を円滑に進めるノウハウは世界共通の模様。
だから、どの国でもうまく仕事を進める方法は学びになります。
「日本で仕事を終える頃には、アメリカからメールの返信が返ってくる?!」
サマータイム実施時のアメリカ・テキサス州との時差は、14時間。
ということは、日本時間で仕事が終わって帰る19時は、テキサスの朝5時。
アメリカでは早起きで、朝メールを済ませることが多いので、深日本時間の夜24時が最もメールが返ってくる時間。
「明日でいいか」と思うと仕事が進まない!
次の日に起きて返信をしても、アメリカはもう仕事終了。
当然、夜にならないと返ってこない。
すると、答えをお客さんへ報告するのに丸二日も掛かってしまう。
なので、夜に仕事をする美学を捨てても、アメリカとのやり取りを進めた方が、お客さんへのレスは早くなる。
残業しない美学をお伝えしましたが、時にお客さんのために深夜でも時差を顧みず仕事をする姿勢が大切です。
アメリカ人は超朝方!
アメリカ時間の朝7時にはメールが返ってきます。
金曜日は、15時には帰宅。
オフィスで17時まで残っていたら、誰もいなくて閉まっていたほどでした。
面白くもおかしくな外資系のお仕事のやりかた。
ただ、グローバルにいろんな文化の人と仕事ができるのは楽しいものです。
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