見出し画像

10月9日 売れるキャッチコピーを生み出す秘訣

「1日1話,読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」より,経営コンサルタントの神田昌典さんです。

・・・

 たとえ商品が変わっても人の気持ちは変わりません。痛みから逃れたい,より多くの喜びを得たい,業種を問わずクライアントの気持ちは常にこの二つです。
 そうするとコンサルタントとして一番重要なのは,いま抱えている痛みをどうやって和らげ,それを幸せの方向に転換していくか,なので,人の痛みを理解する力,ここに尽きると思います。

 神田昌典さんは日本を代表する国際的マーケッター。キャッチコピーや広告に独自の手法を取り入れて成功した経験を生かし,1998年にコンサルタントとして独立。作家としても活躍され,現在はビジネス関連だけでなく,教育分野でも活動されています。

さて,本題。売れるキャッチコピーをどうやって生み出しているのか。

 私の場合は,仕入れるものはクライアントの商品になります。その商品の先にいらっしゃるお客様の笑顔を思い描き,「その人がどうやったらハッピーになるか」ということを考えて,売れるキャッチコピーを生み出していく。
(中略)
 その商品をきっかけにお客さんがどういった痛みを解消していけるのか,どういったベネフィットを得られるのか。顧客視点で説明し直すことによって,簡単に売り上げは上がります。

 神田昌典さんは,どうやらいろいろなところで「人の痛みを感じる心」について触れています。致知の対談記事にもありました。

【髙田明×神田昌典】いま、トップに求められる「伝える力」とは何か
(致知出版社HPより)

 神田さんは「ほとんどの会社は商品を分かりやすく説明できていない」と仰っています。ここで言う「分かりやすく」とは,新機能や仕組みのことを詳しく伝えることではありません。
 この商品を手にした時のベネフィットは何か?
 この商品を使ったら,私はどう変わるのか?
 この商品を使ったら,どんな良いことがあるのか?
それを思い描けるようなキャッチコピーや広告を作って伝えていくことではないでしょうか。
 そして,そういったことを考えるには「人の痛みを理解する力」が必要なのだと思います。人の痛みを理解して,受け止めて,それを解消する方法を考えて一緒に未来を描く。

キャッチコピーや広告を作るためのスキルもあるだろうけれど,マインドも大事。たどたどしくても,自分の言葉で精一杯伝えようと話すほうがきちんと伝わる気がする。

このnoteも,私自身の経験に触れた記事のほうが閲覧数が高い。「スキ」をいただく数も高い。友人限定でコーチングセッションを募集したときも,私の体験をとおしてコーチングから得られることをしっかり書いたときのほうが反応が大きかった。つまりはそういうこと。

流行りの言葉や言い回しもいいけれど。
お客様候補の痛みを想像して,それを解消した未来を描くこと。そして自分の言葉で語ること。これが売れるキャッチコピーに繋がるのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?