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あなたのWillはなんですか?

私の理想を言語化したときのお話。

2021年3月、「自分自身のWILLを発掘するワークショップ」に参加しました。ワークショップの内容は、上にあるローンディールさんの記事を見ていただくとして、ここでは、参加した私がどんなことを、どんな順番で考え、どうやって「わたしのWILL」にたどり着いたのかを記します。ワークシートは載せませんので、気になる人はローンディールさんのHPやnoteの記事を探してください。
ちなみに、2021年5月に開催されるワークショップの参加者募集が始まっています。興味のある方は、私の記事を読む前に、先にこちら↓で申し込みをしましょう。

「わたしのWILL」がわかって、私に起きた変化

私のWILLは「One-off Life 一点物の生き方」。
これは「これから実現したいこと」だけでなく「これまでにやってきたこと」とも繋がる、根っこのような、土台のようなものでした。

子どもの時から転校ばかりで「継続して何かに取り組む」ことが難しい環境の上に、興味を持ったら知りたくなってしまう性分で、学生時代も大人になってからも、気がついたら「案件持ちすぎ」になることが多かった。
だから、
「なんか、いろいろ手を出しちゃったなぁ」
「飽きっぽいのかなぁ」
「ちゃんと形になっているのかなぁ」
と、ひとつのことに集中している人と比べて自分自身が中途半端に見えたり、自信が無くなったり。勝手に凹んだり。
当然、教師という枠の外にもやりたいことが出来るので、そのバランスに苦しんだり。

でもこのワークショップに参加して「私が大事にしたいこと」がはっきりした。イメージにすると、こんな感じ。

↑WILL発掘前:バラバラにいろんな木を育てちゃった感じ。

↑WILL発掘後:全部「わたしのWILL」の上にある!

土台がはっきりしたので、よっぽどのことがない限り、もう迷わないと思う。新しいことに出会っても、「これは、私のWILLに繋がるか?」と考えてきちんと選択できそうな気がする。
これまでの自分に自信が持てるようになった。自分に対する漠然とした不安が無くなった。これが、WILLを見つけた私に起きた変化です。

WILLにたどり着くまでのプロセス

ワークショップに参加する人に向けて「私はこんなことを考えたよ~♪」と勝手にアドバイスします。参考になれば嬉しいです。
ただし、これはある一人の参加者の例であって正解ではありません。
なおワークシートは載せないので、参加していない人にとってはわかりにくいかも。いや、たぶんわからないです。知りたければ参加しよう。

①事前課題:人生曲線をつくる

「ワークシートは載せない」と書いたけれど、これは載せてもいいかなぁ。

私は縦軸に名前を付けるより先に、今までを思い出しながら、なんとなーく線を引きました。結果、縦軸は「ウキウキしてたか、落ち込んでいたか」になっています。
曲線の山・谷のときに「なんでウキウキだったのか?」「なんで落ち込んでたのか?」をしっかり考えておくことがポイント。これが当日取り組むワークシートの助けになります。
同じ体験をしても、すべての人が同じように影響を受けるわけではありません。「そういえば、こんなことがあったなぁ」と普段は思い出さないけれど、自分に影響を与えた出来事を確認し、さらにもう一歩踏み込んで影響を受けた理由まで考えておくことがおススメです。

②Day1:基本的な考え方を学び、WILL発掘曼荼羅に取り組む

1日目。ワークに入る前に「WILLを発掘する理由」「WILLって何?」の解説。ここで出てきた「個人のWILLと組織のWILLの、重なりと違いを認識する」という考え方に感動。目から鱗とは、まさにこのこと。
その後、人生曲線を使ってペアワーク。自分の人生について語ります。
このときのフィードバックで「理科と音楽は、小・中学生の時から興味を持ち続けているし、関わり続けているんだ」ということに気づいた。初対面の人ならではのフィードバックかもしれない。
「案件持ちすぎ」と思っていたけれど、案外そうでもなかったのかもしれない。と自分に対する評価が変わった瞬間でした。感謝。

③宿題:「WILL発掘曼荼羅」と「WILLの構造化」

アドバイス1:一気に片付けずじっくり考える。
本来8時間?くらいかけて取り組むワークの大事なところをギュッと集めたエッセンシャル版。Day1とDay2の間にどれだけ自分と向き合えるかが鍵になると思う。
私の場合、平日は仕事。土日にまとまった時間を作ることが出来たのでこんな感じで取り組みました。

・Day1後の土曜日に、一気にWILL発掘曼荼羅を完成。
・平日は、曼荼羅の見直し。同時に「WILLの構造化」シートに着手。途中、「パワーワード採集」にも取り組む。(毎日ちょこちょこ10~30分)
・Day2直前の土日で「WILLの構造化」をほぼ完成。
・当日まで「WILLの構造化」をちょこっと手直し。

オンラインホワイトボード「miro」を使うので、数分でもスマホでアクセスしてちょこちょこ見ていたのが良かった。何も書き込まないかもしれないけれど、見る。これ大事。

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アドバイス2:WILL発掘曼荼羅は具体的に!
miroの付箋サイズにとらわれて単語になってしまいがちだけど、具体的に書くことがおススメ。4行くらい大丈夫!
特に「イマ」「ミライ」の枠については、何度もWHY?を繰り返しましょう。例えば、
・どうしてそれが好きなの?
・それをすることで、あなた/周りの人にどんな影響がある?
・それができたら、どんな良いこと/メリットがある?
・それができたとき、周りの人の反応は?
などなど、一度自分に向けた視点を、自分の外に持っていくと、意外な発見があるかも。
また、記述が長すぎる場合は、2つ以上の要素が含まれているかもしれないので、別々の付箋に分けられないか見直しましょう。

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アドバイス3:砕いて砕いて、最後にまとめる。
「WILLの構造化」シートには、はじめは具体的な文章を2~3つ書くと良いかもしれません。「WILL発掘曼荼羅」シートの「実現したいこと」から持ってきてもいいと思います。曼荼羅ですでに具体的になっていれば、それを「言い換え」や「メタファー」で抽象化していきます。

このとき、抽象化しながら私が気をつけたこと。
・1文にVISIONとMISSIONの両方が入っていない?
文章が長くなったときは、ここをチェック。Day1の解説にもあったように、MISSIONは自分の行動、VISIONは周りの変化。この視点で文章を分解できないかチェックしました。
・VISIONに書いたこと、実はMISSIONじゃない?
Day1の解説の中に、VISIONとMISSIONの違いに触れているところがあるので、これに従って見直しをしました。「あ~、これMISSIONだったー」と気づくとVISIONに書くことが無くなりそうですが、これがチャンス!
「このMISSIONによって、どんなVISIONになるの?」と何度も考えました。

こうやってはじめにしっかり砕いたことが、次のパワーワード採集と抽象化へ上手くつながった要因だと思っています。

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アドバイス4:曼荼羅→パワーワード→構造化を行ったり来たり
実は、曼荼羅を完成させた後すぐに「WILLの構造化」シートに着手しましたが、なんだかイマイチしっくりきません。
どう頑張っても誤魔化せない「コレジャナイ感」。
そこで、補足資料の「パワーワード採集」に取り組むことにしました。

・曼荼羅シートからパワーワードを作る
「WILL発掘曼荼羅」シートの「イマ」「ミライ」から、特に大切にしたいことの付箋をコピペして「パワーワード」シートへ。
ここで付箋の内容を「言い換え」たり「一言でまとめ」たり「メタファー」にしたりしながら、「パワーワード」シートの中で分類しました。
・構造化シートからパワーワードを作る
「WILLの構造化」シートに書いたことからも、同じようにパワーワードを作って分類しました。

「パワーワード採集」は「組織のWILLから、外に出る」ためのワークになったと思います。
私がはじめに書いたVISIONは「組織のWILL」の中にありました。でも「大切にしたいのは、これだけじゃないよなー」という「コレジャナイ感」があったので、「組織の外で大切にしたいこと」と繋ぎたいと思っていました。
自分の価値観と組織のWILLを繋ぐことで、組織のWILLから外に出ることができた。振りかえるとそんなワークだったと思います。

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この段階で、かなりの数のパワーワードやメタファーを出しましたが、どれも決め手に欠けるものでした。これだけ考えたから、ピンとくる言葉を逃さなかったのかも。最後の最後でひらめいた過程を、次に紹介します。

「One-off Life 一点物の生き方」って何?

最後に、抽象化の過程を紹介しながら、私のWILLを説明します。
①MISSION:「対話を触媒にして、人生に付加反応を起こす。」
抽象化前:
「コーチングによって、相手(クライアント/生徒)の良いところ、才能を引き出したい。」「人が新しい知識や環境に触れる機会を作りたい。」

すぐに「コーチング」→「対話」の置き換えが決まりました。学校ではコーチングだけでなく、面談やちょっとした会話も大事だと思っているので。
しかし、「対話」は「鍵」なのか?「ツール」なのか?
「知識や環境に触れる機会」って…「エフェクター?」「ジャンクション?」「ハブ?」「シナプス?」
どれも違う気がするけれど付箋に残して、その日は終了。

翌日。日本化学会春季年会にオンラインで参加して、頭が化学モードに。すると化学用語がどんどん出てきました。
コーチングは「鍵」や「ツール」ではなく「触媒」
「新しい知識や環境に触れる」→「新しい知識をくっつける」→「付加反応」
というわけで、
「対話を触媒にして、人生に付加反応を起こす」
化学の先生らしいMISSIONができたなぁと気に入っています。
私はたくさんの人に出会ってお話を聞いて、自分の考え方に付加反応が起きたおかげで今の自分があると思うし、これからも変わり続けると思っています。

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②VISION:One-off Life 一点物の生き方
抽象化前:より良い生き方を探す、自分らしい生き方を探す

教師を続けるうちに「生徒全員が化学者になるわけじゃない」「みんながイキイキと生きていってくれたらいい」という思いが大きくなりました。だから「生き方」というキーワードはすぐに出てきました。
でも「より良い」って…今は良くないの?
「自分らしい」って…自分らしくないとダメなの?
「コレジャナイ感」がひしひしと。こちらも取りあえずシートに記入して、いったん終了。

翌日。Instagramの「発見」のところで
「自分らしさ」はいらない
という本の紹介を発見。軽くショックを受ける。
いや、でもそうだよね。他の言葉を探そうと決意。

そこで「私がイメージする生き方ってどんな生き方?」ともう一度分解することに。(砕いて砕いて、まとめる!です)
・大事にしたいのは、「良い」とか「悪い」とかではないこと。
・経験とそこから得た学びは、みんなバラバラだと思っていること。
・クリフトンストレングスの34資質の関係のように、同じような経験/特徴を持っていても、他の経験/特徴の組み合わせによって、人には違いがあること。

このあたりで、「点描画」という言葉を思いつきます。
「点描画のような人生」…うーん。悪くないけど、ちょっとキレイすぎる。
だって、きっと傷のような点もあるわけよ。辛い思い出とか。嫌な出来事とか。
そこで「ダメージデニム」のイメージがポンと浮かぶ。

そういえば、最近twitterで、日本の着物とイタリアのシルクで服を作っている人をフォローしたな…。
デッドストックっていう、着られなくなった服や生地を使ってたなぁ。
タイミングが合えば、買いたいなぁ…。
限られた生地だから、同じものは無いんだよね…素敵だなぁ…。

そっか!「一点物」

こんな感じで、まずは「一点物の生き方」という言葉を作りました。
「一点物」って英語で何ていうんだろう?と調べたら「One-off」という言葉を見つけました。
「One-off Life 一点物の生き方」
文法や用法が正しいか不安だったけれど、講師の大川氏が「間違っててもいいよ~」と言ってくださったのが後押しになって、そのままにすると決断。

抽象化するときは、自分の好きなこと、興味のあることから「メタファー」を探すと良いと思います。誰かから教えてもらった言葉よりも、自分の中から出てきた言葉のほうが、きっと好きになると思います。

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毎日、授業やホームルームで生徒に話をする機会はたくさんありますが、その中のどれか一つでも心に響いて、生徒がイキイキと生きていくきっかけになってくれたらいいと思っていました。そんな思いの上に、これまでやってきた仕事での活動、プライベートでの活動があると気づきました。

誰もがすでに「一点物の生き方」を持っているし、今も更新し続けている。
私の生き方も大事だし、あなたの生き方も大事にしたい。
私の言葉が化学反応を起こして、あなたの生き方に良い影響を与えられたならもっと嬉しい。
こんな思いが隠れている私のWILL。とっても気に入っています。

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現役高校教諭(化学)/GCS認定コーチ(2021年3月~)/コーチングを学校の先生が学んだら、日本の教育ってもっと良くなると思わない?コーチングのことや「もしも私が担任だったら話したいこと」を書いています。