「あの春をむすんでひらいてまたむすぶ」と「あの雪がとけるまでいつかきっと」のおはなし
『あの春をむすんでひらいてまたむすぶ』と『あの雪がとけるまでいつかきっと』(タイトルどっちも長いな……)を、先週リリースしまして、お陰様で、特にスマホアプリ「ウズ」さんに掲載して頂いたおかげで、感想などもたくさんもらって、嬉しい限りです。感想の中で「泣いた」とか言われると「そんな大げさな!」とか思ってしまうのですが、本当だったら超嬉しいです。私も泣かせて頂きます。
……さてさて、まだ未プレイの方もいらっしゃると思いますので、こちらの2作品についてちょいと紹介をさせて頂こうかと。
※概要は説明しますが、本質的なネタバレはしません!
『あの春をむすんでひらいてまたむすぶ』
・PDFデータ配布(https://onehayato.booth.pm/items/3048264)
・マダミスアプリ「ウズ」(https://uzu-app.com)
この作品のポイントは3つ。
①プレイヤーの非対称システム
②投票ではない回答方式
③ふたりで会話して紡ぐ物語
という感じですね。それぞれが少なからずかかわりを持っているため、説明が難しいのですが、①に関してはやや珍しい感覚で遊べると思います。一般的なマダミスでは基本的にやれることは同じですが、本作は2人で担う役割が異なります。それがどのようなものなのかは遊んで頂ければわかるし、ある程度ルール説明などでも触れています。
②は、投票ではなく穴埋め回答方式です。事件の全容を把握できるかお楽しみください。
③は、①と②に結実するためには必要な要素です。情報を取り扱うようなカードは存在しませんので、お互いの言葉と言葉を通わせて遊んでください。
ポイントの他に要素の紹介としては……
・初心者向け
・協力型
・エモあり
という感じです。「エモとはなんだ!」というのは持論でもあるのですが、色々と気持ちを動かす可能性があるシナリオだと思ってください。保証はしません! ただ、自分でこう書いていてハードル上がるから言わない方が良いよね……とかは思っていますが、まぁ、エモがあるかないかでいえば”ある“ってくらいに思っていてください。難易度もそこそこで時間も長すぎはしないので遊びやすいと思います!
『あの雪がとけるまでいつかきっと』
・PDFデータ配布(https://onehayato.booth.pm/items/3049253)
今回の「あの春」のオンラインバージョン制作に合わせて、せっかくであれば続編・新作を用意したいと思い制作したのがこちらです。略して「あの雪」! いまのところ有償作品となっていますご了承ください。
「あの春」でもあった3ポイントをおさらいしましょう。
①プレイヤーの非対称システム
②投票ではない回答方式
③ふたりで会話して紡ぐ物語
こちらは踏襲しております。さらに他のポイントが追加されました。
④新ヒロイン「沢田御子」が登場
⑤前作から続く物語
④は、前作のヒロインだった大空秋音とは変わって新しいヒロイン沢田御子を迎え、オカルト雑誌記者の麻倉孝太郎が事件に挑みます。前作は10年前の事件を思い出しながら追いかけるというものでしたが、今回は事件を目の当たりにするという部分もゲームの体感としては変わっています。
⑤は、麻倉孝太郎は前作のシナリオを経て、この事件に遭遇することになります。その時の経験を考慮して、プレイしよう……というのがプレイヤーごとに変わってくるのではないでしょうか。できれば同じキャラクターで継続して遊んでもらいたいです。
また要素的な紹介では……
・初心者向け(文章量多め)
・協力型
・エモなし
という感じです。「あの春」よりは難しくなっているとは思いますが、そこそこ初心者向けだと思います(笑) 独立しているためどちらから遊んでも問題はありませんが、シナリオの繋がりや、システムの理解度を考慮すると、先に「あの春」を遊んでから「あの雪」を遊ぶことをお勧めします。あと「エモなし」です。それでもきっとお楽しみ頂けると思いますよ。
以上、自分の宣伝になりました。
以降、二人用マーダーミステリーに思うことをつらつらと。
二人用マーダーミステリーについて思うこと
自分は研究の意味も込めて、二人用マダミスは10本以上プレイしています(たぶん12~3本くらい)。その多くが「協力ゲーム」に大別されることが多く、そこに対しては「マダミスではない」という声もあるかとは思います。となると「マダミスとは」という話に繋がりそうですが、ここでするのはちょっと違うので割愛します。ただ“画一的なゲームだけ“をマダミスとは思わない気持ちもありつつ、”楽しければなんでもあり”とも思わない自分がいます。ムズカシイデスネ。ここは明確な定義付けはないので、色々な人と意見を交わしたいなぁ、とは思っています。話したいデザイナーさん、たくさんいます!
で、二人用なんですが、「協力ゲームと思わせておいて、実は……」ができる以上、色々やりようがあると思うので、個人的には大丈夫だと思っています。というよりも二人用マダミスには逆に可能性を感じております。ミニマルなゲームなだけに作者の個性が閉じ込めやすく、ダイレクトに伝えたい仕掛けや物語が反映できるのではないか……と。マダミスの本流とはズレるかもしれませんが、少しだけボードゲームの世界にも似ていて、かつてボードゲーム業界で、『ラブレター』作者のカナイセイジ氏が生み出したミニマルゲームというジャンルのように、別個の進化を遂げ、面白いものが生み出される可能性を感じています。なので、みなさん色々作ってください!w
ということで、長くなりましたが、今回の2作に関しては、自分はそんな気持ちも込めてお届けしました。ぜひ、機会があれば遊んで頂けると幸いです!
本当ウズが便利で……お手軽に遊べたりBGMも設定されているので、雰囲気もちゃんと楽しめちゃうんですよ。でもね、BOOTHにはエンドカードも入っているし、おまけのイラストやテキストも入っているので、ウズで遊んだ人もダウンロードしてみてもらえると嬉しいです。とりあえず、色々楽しんでもらえると嬉しいです!
という宣伝と色々なことを書かせていただきました。まる。
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