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ONE REPORT:GoToトラベルは人を移動させたのか?〜レシートから見える移動距離〜

2020年7月22日、物議を醸しながらもスタートしたGoToトラベル。
旅行に行きたい人や、旅行業を営む方に取っては、良し悪しあれど非常に大きな影響を与えた施策になったように感じます。

9月14日現在「10月1日から東京発着も対象になるか…?」という話題になっているようです。

さて、具体的にGoToトラベルとはなんなのか、ざっと見てみますと…

・国内旅行(宿泊・日帰り問わず)を対象に、旅行費の50%までを支援する観光支援策
・給付額のうち、7割は旅行代金の割引に、3割は旅行先で使えるクーポンとして付与
・1人あたり一泊20,000円、日帰り旅行は10,000円が上限
・連泊、利用回数の制限はなし

つまり、一泊の旅行を2人で行くとすると、1人一泊40,000円以上する宿泊施設が26,000円(給付額の7割 = 14,000円補助)で利用でき、さらに現地で使えるクーポンが6,000円(給付額の3割)がもらえる、ということです。


実際にGoToトラベルを利用して、旅行を企画された方はすでに実感されているでしょうが、まだ体感されていない方、上記の具体的な金額を見てどうお感じになるでしょうか?
一般人である筆者は、とんでもないお得さだと感じます!

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とはいえコロナ猛威は継続中…GoToトラベルはどれくらい利用されている?

自分が罹患する可能性や、自分が運んでしまう可能性、県外ナンバーの車へのいたずら(ただの器物損壊ですので、決して是認はしません)が横行する中、旅行へ行く側の気持ちに対する「コロナ障壁」は決して小さいものではないはずです。

だからこそ、なんとか旅行業への補助を、と国が実施した施策ではあるのでしょうが、、、実際どれくらいの方が利用されているのでしょうか?


さて、ONEでは普段ユーザーの皆さんからレシートを買い取っており、レシートに記載されている情報をまとめることで色々と分析することができます。…こんな風にデータを集計してみたらどうでしょう?

・各ユーザーが最も購入した回数の多い店舗を「住居エリア」の起点とする

・起点と、日々の買取レシートに記載されている店舗との距離を算出

・算出した距離をまとめ、エリアごとに移動距離を算出

・GoToトラベルが始まった7/22を境に、移動距離を比較

1ユーザーごとの単位で見てしまうと、特定の日付を境としてもイレギュラーなどが多いかもしれませんが、上記のように集計して、エリア等でまとめて平均値などを算出すれば、GoToトラベル開始日の、前後の移動距離の変化が見て取れるだろう、というワケです。
利用率のようなものではありませんが、どれくらい移動が活性化されたのか、という点で、GoToトラベルの効果を確認できるといえるのではないでしょうか。

ということで早速やってみます。

以降、グラフに記載する期間は以下の通り
・コロナ前:19.10〜19.12
・緊急事態宣言以降:4/7〜7/21
・GoToトラベル以降:7/22〜9/12

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移動距離比較:全国

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ONEユーザーの購買行動からのみのデータではありますが、コロナ前(19年9月〜12月)と比べると、緊急事態宣言以降(20年4月7日〜7月21日)の移動距離平均は、32.4km→16.2kmと全国でちょうど半減したことになります。

そしてGoToトラベル以降(20年7月22日〜9月12日)を比べると、25.1kmまで増加。コロナ前から見て8割弱にまで戻ってきていることになります。

もちろん、この移動距離の変動全てがGoToトラベルの影響であるかどうかを明らかにすることはできません。
以下のような声がイメージできますが、色々な面で時間という要素が絡んでくるためです。

・「国がGoToトラベルを開始しているくらいなんだから、そろそろ移動しても良いだろう
・「流石に半年以上は我慢の限界、GoToだかなんだか知らないが、私はそろそろ自由にさせてもらう
・「ごめん、業務を止められるのは流石に半年が限界…頼む、出社してくれ!(by 企業)」

とはいえ、国を挙げての旅行補助施策が、国民の移動を促さないなんてことはないでしょう。これだけ連日GoToトラベル(や、イート)に関するニュースが飛び交えば、一定の範囲ではあるでしょうか「少しは動いていいのか…」という気持ちが湧いてくるのは、自然なことだと思います。

…もし、そこまで考えてのこの施策であれば、良い意味で国の裏腹に天晴れです。笑

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移動距離比較:エリア

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今度は各エリアで見てみましょう。

まず目に入るのは沖縄です。那覇市のある沖縄島と各島々の距離が離れていることが理由か、コロナ前の約半年における平均の移動距離は100kmを超えていました。
それが半分以下の49kmまで減少、GoToトラベル以降では80kmまで戻ってきています。

北海道、九州、東北も移動距離は長めのエリアですが、それぞれ半減→7〜8割という推移は同じなようです。

中国エリアはGoToトラベル以降の戻り率は、コロナ前から比べると約63%とエリア間では最も低いようです。
積極的に自粛をしている方が多いのか、はたまた各県への娯楽施設への往来が多かったエリア(で、娯楽を控えているだけ)なのか、中国エリアに住んでおられる方、もし状況がお分かりでしたらぜひ教えていただきたいです。

さて、次はもう少し細かく、県別で確認してみます。

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移動距離比較:都道府県

…本来は全てお見せしたいところではありますが、全都道府県を並べてしまうと非常に見辛いため、興味深かった点をいくつかピックアップします。


特に自粛を頑張った都道府県

どの都道府県も、緊急事態宣言後は1割以上、移動距離が短くなっていますが、その中でも特に移動距離の平均kmが減少した10都道府県がこちらです。

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上記グラフだと平均kmのみでわかりにくかったため、減少割合のグラフを追加で作成しました。

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全国平均では移動距離が半減という中、この10都道府県においては半減以上、長崎県においてはなんと7割以上も移動距離を縮めています。

各都道府県、対コロナにおいて意識は高いとは思いますが、特にこのエリアのユーザーは移動を控えたようです。
※完全に距離のみからの集計、雨害等の他要因・雑音は排除できていない点はご留意ください。


移動距離の戻り率が大きい都道府県

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こちらも平均kmだけですとわかりにくいため、戻り幅のみをグラフ化したものが下記です。
(戻り幅 = コロナ前を100%とした時の、緊急事態宣言以降% - GoToトラベル以降%)

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戻り幅(%)が大きい10都道府県は上記の通り。
変化度だけですと具体的にはわかりにくいので、コロナ前の期間と比べて、どれくらいまで戻ってきたのかもグラフにしました。

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千葉県・神奈川県・東京都で約8割、埼玉県・島根県・石川県・青森県では9割、栃木県・佐賀県・熊本県はコロナ前よりも移動距離が伸びているようです。
あくまでもONEユーザーの値ではありますが、これらの県での移動距離は大きく戻ってきているようです。


さて、移動距離の戻り幅が大きい理由としては、

・県内の移動距離が長い
・他都道府県への通勤などの距離が長い
・仕事等、自粛を頑張った反動が大きい

等の理由が考えられます。

栃木県・佐賀県・熊本県のように戻り幅が大きな都道府県は、上記のような理由がまさしく該当するのではないでしょうか。

※上記集計の地域起点は「その人が住んでいるであろう県」であり、上記「戻り率」は「GoToトラベル以降、その方が住んでいるであろう場所からの移動距離が戻った割合」であって、「GoToトラベルによって、その都道府県へ来る旅行者が戻ってきた割合」ではありませんので、ご留意ください。

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結論:日本人の移動距離、コロナからの戻り幅は27.3%

GoToトラベルがあったからかどうかはわかりません。
前述の通り、「GoToトラベルをやるくらいなら、もう普通に移動して良いだろう」と活発になっただけかもしれません。

それでもコロナ前を100%とした際、GoToトラベル開始を境に、日本人の移動距離は概ね3割も戻ってきたことに変わりはないでしょう。

とはいえ、コロナコロナで自粛自粛な中、ようやくコロナとの共存を進めながら日本が活発になってきていることに筆者は嬉しさを覚えます。

まだまだ辛い状況が続く企業やお宅が多い状況ではあると思いますが、こうやって少しずつでも前へ進んでいけると良いですね。

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いかがだったでしょうか?
ONEのデータで単純に距離だけを算出したのは初めてでしたが、手前味噌ながら、レシートデータは工夫次第で、色々とやりようがあると感じました。

ONEでは、毎日全種類のレシートをユーザーの皆さんから買取り、回答いただいたアンケートの情報と併せて、多くの情報を分析しています。

今後も引き続き、データを分析・公開していきます。

もしこちらの記事で興味を持たれた方は、こちらよりONEをインストールできますので、ぜひ一度「画像撮影がお金に変わる体験」をお試しください。

弊社のデータを元に分析されたい、またはユーザーの皆さんとコミュニケーションを取りたい企業の方がいらっしゃいましたら、Webページをご確認いただくか、直接こちらまでご連絡ください。

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ONEではこのようなお悩みを抱えた方に最適なプランをご案内します

①PROMOTION
・オフラインの購買に基づいたプロモーションをしたい。
・来店・来場した方に最適なアプローチをしたい。
・詳細なユーザー属性を利用して、ユーザーをターゲティングをしたい。
②COLLECTION
・リアルタイムでキャンペーンの効果を測定したい。
・競合商品の売上状況や購入者属性を知りたい。
・特定の地域や店舗での購買情報を明らかにしたい。
・特定の商品購入者などにアンケートを実施したい。
・色々な画像(例.スクリーンショット、キッチン周り)を集めたい。
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・新商品投下後に流通量を増やしたい。
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