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ONE REPORT:チロルチョコ、ラインナップと秋の空

ふとついでに購入してしまう商品の代表格とも言える「チロルチョコ」。

様々な種類があるため、毎度手に取る度に、違う味のチロルチョコを購入しているような気がないでしょうか。

チロルチョコの販売元はチロルチョコ株式会社、非上場企業のため、売上高などは公式サイトには載っていません。
どのチョコが一番売れているのか、「いつも違うチョコを買っている気がする」気は本当に正しいのか、公式情報からは確認することができません。

…が、ONEでみなさんから買い取っているレシートの統計を取ることで、大まかな売れ筋は確認できるでしょう。

ということで今回は、いつもふと購入してしまうチロルチョコのラインナップ、どの味が最も売れているのかを各月ごとに確認してみました。

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売上の半分が1つの味

チロルチョコと記載のあるレシート枚数から、各味の枚数でランキングを作成しました。

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2020年1月以降、全ての月でミルクが1位でした。


ミルクは、ただ1位というだけでなく全月で、チロルチョコレシートの5割を超えていました。

チロルチョコ売上の半数以上が「ミルク」という事実、少し驚きました。

チロルチョコを購入するときは、色々な味を購入していたように感じていましたが、実は結局ミルクを購入していたのかもしれません。

併せて、ミルク以外で上位5位にランクインが続いているものは、コーヒーヌガーでした。

こちらもよく見るチロルチョコですね。

定番商品としてはミルクとコーヒーヌガー、この2商品が主軸になっている様子がうかがえます。

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限定商品の移り変わり

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通年商品である「ミルク」「バラエティ」「抹茶もち」「いちごみるく」と、「トップス チョコレートケーキ」を除いた、限定商品のみで、チロルチョコレシートの割合推移を出してみました。

各商品、綺麗に発売月から2〜3ヶ月で捌け切られ、別商品に切り替わっていることがわかります。

「生もちきなこ」は、有名な「きなこもち」とは異なる商品ですが味は似ており、10月に発売されたにもかかわらず3月まで売れ行きがあるということから、現在でも普遍的に人気であることがうかがえます。

さくらもちに関しては、1月時点で<袋>が、その後3月時点で小包装が発売されています。
上のレシート割合の表を見ても、2〜3月に濃い色が出ていることから、売れ行きが良かったため、小包装でも展開した、という戦略なのでしょう。

注目した商品は「チョコミントもち」、他と比べるとかなり好調のようです。

6月に「チョコミントパウチ」という商品も展開されていますが、そちらはほとんどレシート状では見つからず、「チョコミントもち」単品の強さがうかがえます。

初期から小包装で販売されているものですが、季節限定で毎年展開される味になったり、はたまた定番商品になったりするのでしょうか。

本記事のタイトル「秋の空」は移り変わりやすさを意味するところはありますが、チロルチョコのラインナップは、移り変わりやすいのではなく「消費者の人気に対して柔軟」というだけかもしれませんね。

各味の好調具合から、次はどのような戦略を打つのか。チロルチョコ株式会社の今後の展開が楽しみです。

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チロルチョコ株式会社

チロルチョコ株式会社は創設は2004年とのことですが、創業は1903年の菓子製造業とのこと、お菓子製造を100年続けている企業なんだそうです。

非上場ではありますが、ビジョネットさんが刊行している『BIG Interviews』のNo.176において、チロルチョコ株式会社の取締役会長の松尾 利彦さんが取り上げられており、「年商100億円」と謳われています。

…キャッチコピーを引用文とすることに罪悪感を覚えながらも、ご本人がお話しされているYouTube動画もあったことから、まず間違いない情報でしょう。

また、サイトも非常にポップに仕上げられていたり、Instagramアカウントがあったり、チロルチョコ専門店が2店舗もあったり、、、そういった努力の賜物でしょうか、チロルチョコは現代の代表的なお菓子の1つとしてポジションを獲得しているように感じます。

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商品の展開においても、【主力商品の安定】と【限定商品の回転】でリスクヘッジを取られていますし、非常に戦略家で優秀な経営者がいらっしゃるかと思いきや、上記の松尾さんご本人はご自身には経営力はない、と仰っているとのこと。

20円の商品をドメインとしながら、年商100億円を売り上げる、経営力のない経営者さんがいる企業…非常に興味深いです。

今後も、チロルチョコおよびチロルチョコ株式会社の動向は都度追ってみようと思います。

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いかがだったでしょうか?

ONEでは、毎日全種類のレシートをユーザーの皆さんから買取り、回答いただいたアンケートの情報と併せて、多くの情報を分析しています。

今後も引き続き、データを分析・公開していきます。

もしこちらの記事で興味を持たれた方は、こちらよりONEをインストールできますので、ぜひ一度「画像撮影がお金に変わる体験」をお試しください。

弊社のデータを元に分析されたい、またはユーザーの皆さんとコミュニケーションを取りたい企業の方がいらっしゃいましたら、Webページをご確認いただくか、直接こちらまでご連絡ください。

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